2017.09.12 (火) NEW

清水盛三が語る 2017バスマスターエリート最終戦 超巨大フィールドで見せたビッグスモールマウス攻略法

2017年8月24~27日にかけてミシガン州レイクセントクレアで開催されたバスマスターエリート第9戦、今期レギュラーシリーズ最終戦。過去、エリートシリーズの同レイク戦では決勝進出を果たしたこともある清水盛三にとっても相性の良いレイクで、夏のビッグスモールマウスバスに挑んだ戦略とは……

ビッグフィッシュを獲り好調なプラクティスも、初日スタート前にトラブル発生

バスマスターレギュラーシーズン最終戦がミシガン州レイクセントクレアで開催された。地図上でこのレイクを見ると小さく感じるかもしれないけど、実際は琵琶湖南湖の倍はあるような広いフィールドだし、セントクレアはスタート地点というだけで、実際は南に下るとレイクエリー、北に上がるとレイクヒューロンという五大湖の2つを含む超巨大なエリアでのトーナメントだった。

距離にしておそらく300km、東京と名古屋ほどはあるんじゃないかという中から魚を探していかないといけない。しかも、巨大さゆえの荒れるフィールドでもあり、釣り以外でもいろいろな面に気を使わないといけない難しいフィールドといえる。

そして、全米屈指のスモールマウスレイクでもあり、ラージマウスもいるけどスモールマウスで揃えないと勝てないのが特徴のレイク。ほぼ全域がクリアウォーターで、エリー、ヒューロンは基本グラスもなく、超広大なエリアから短い期間で足の速いスモールマウスを探していくのはかなり大変なこと。

一方、セントクレアにはグラスがある。さらに、前々回このフィールドで行われた試合の際にはレイクヒューロンを釣って決勝に進出したのだが、優勝者も僕の近くのエリアから出ているし、その後フィッシングプレッシャーが高くなっているからなのか、前回このフィールドで行われた試合ではヒューロンが全く機能しなかった。なので、グラスが多くてヒューロンほどのプレッシャーがないセントクレアが今回のメインエリアになると踏んでいた。

公式プラクティス初日、予定通りセントクレアからチェックを開始。広くエリアを見ながらザックリと探っていったので数は釣れないが、釣れる魚は全てデカい。最大で5ポンド半のビッグスモールマウスも釣って、やはり狙いは間違っていなかったと確信できた。

そこで練習2日目は、念のためヒューロンの様子を見に行くことにした。この日は前日よりもさらに厳しく釣れたのは2本だけ。でも両方ともビッグなスモールマウスで、うち1本は6ポンド半(3キロ)はあろうかという自己最大クラスの超巨大サイズのスモールマウスだった。しかし、片道1時間は掛かるヒューロンで1日費やしてこの結果では、さすがにリスクが高すぎる。

やはり、メインはセントクレアになるだろうと考え、プラクティス最終日はセントクレアをもう少し釣り込んでみることにした。前の2日間はドロップショットがメインだったが、この日はいろいろと違う釣り方も探していき、結果Dゾーン 3/4ozがハマり10本ほど釣ってパターンを掴みプラクティスを終えた。

そして迎えた試合初日の朝。いきなりトラブル発生。

バッテリーチャージャーのインジケーターが変な動作をしている。充電完了のグリーンと充電中のオレンジが両方点滅しており、バッテリーの充電に問題があったような感じに、これは何かおかしいとエレクトリックモーターを踏んでみたところ、パワーが足りない。スタート前にサービスクルーを呼んでチェックしてもらうと、バッテリーが1つ死んでいることが判明。

これにはかなり焦ったが、すぐに新しいバッテリーを手配して乗せ換えてもらい、幸運にも1~2分程度の遅れでスタートすることができた。


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時間ギリギリまで巻き続け、掴みかけた準決勝進出

そして、セントクレアのファーストスポットに入り、ドロップショットで釣りを開始してすぐに……3ポンド半のナイスフィッシュをキャッチ。続けてすぐに3ポンド。さらに2ポンドと3本獲り順調な滑り出し。

さらに、すぐにバイトがあったものの、次の魚をバラシてしまい、そこからアタリがピタっと止まってしまった。しばらく粘ってみたもののノーバイト。その後、別のエリアを何カ所かまわってみたけどノーバイト。

そこで次に、Dゾーンのエリアに移動。ついに1本追加。「あと1本」と朝一のエリアに戻り、ドロップショットでキーパーを獲ってリミットメイク。同じエリアで1本釣って入れ替え。と、なんとか絞り出したもののビッグフィッシュで揃えることができず、結果14ポンド5オンス、86位からのスタートとなってしまった。

試合2日目。朝一はまず初日と同じエリアに向かった。そして、前日同様ドロップショットで3本までは順調にキャッチ。しかし、全て2ポンドクラスと前日と比べてサイズが小型化している。

そのうえ、3本目以降アタリが止まってしまった。その後、初日は練習で見ていた場所がイマイチだったので、新たな場所を探しながら移動を繰り返すが、全く反応なし。

頭を高速でフル回転させながら考え、プラクティスでデカいサイズを釣っているエリアがあったので、初日は釣れなかったが、そこにはビッグフィッシュが好む何かがあるはずとそのエリアに賭けることにした。しかし、そのエリアを、プラクティスのときと同じくドロップショットでしつこくスローに探ってみるものの無反応。

ここでデッキに準備した多くのロッドの中からディープクランクをセットしたものが目に留まり……その速い動きでリアクションバイトを狙おうとディープクランクをキャスト。

その1投目……なんといきなり4ポンドのビッグスモールマウスが来た。「これはイケるかも」とディープクランクを巻き続けるとポツ、ポツと単発ながらナイスサイズを獲ることができた。「ここまで来たらもう最後まで巻き倒すしかない」

そしてついにリミットメイク。さらに入れ替え。

その後も時間ギリギリまで巻き続け、最後の最後に4ポンド半と4ポンドがダブルヒット……しかし、残念ながらデカい方の魚が外れてしまい、4ポンドのみをランディング。朝の2ポンドフィッシュと入れ替えたところでタイムアップ。

この日は2本小さいサイズが残ってしまったものの、17ポンド13オンスとまずまずのウェイトを持ち帰ることができた。

しかし、結果は77位。ウェイト差のない試合だったので、最後の4ポンド半をランディングして入れ替えていれば、準決勝に残るためのウェイトを確保できたかもしれないという惜しい展開だった。

この試合を持って2017年のバスマスターエリートシリーズが終了した。年間ランキングは……最高峰エリートシリーズへの挑戦を始めてからのワーストの順位。各試合とも思い通りの試合運びができず、結果も出せず、自分自身に対する苛立ちから、正直、途中何度も逃げ出したいと思っていた。

でも、そんな不甲斐ない結果を続けても応援してくれる人がたくさんいた。だから、「こんなんで腐るな」と自分自身に言い聞かせることができ、前を向いて釣りができたのも事実。どんなことがあっても最後まで前向きに戦おうと……

全く進むべき道が見えない今シーズンではあったけど、それでも必ず道はつながっていると信じてこれからもやり続けるしかないというのが今の心境。

アメリカでのトーナメントは終わったけど、あと1戦、日本でのトーナメント、バサーオールスタークラシックが待っている。なので、気持ちをリセットしつつも、今回の悔しさをバネにオールスターに挑みたい。清水盛三を応援していただいた全ての方に感謝します。本当にありがとうございました。今年最後の試合も全力で戦います!

■タックルデータ
[ロッド]ヘラクレス HCSS-611M パワーシェイカー611M
[ライン]フロロカーボン 7lb
[ルアー]ドロップショットリグ

[ロッド]ファクト HFAS-65ULT
[ライン]フロロカーボン 6lb
[ルアー]ドロップショットリグ

[ロッド]シナジー CSYC-73MH+ スーパートライアンフ
[ライン]フロロカーボン 14lb
[ルアー]Dゾーン 3/4oz

[ロッド]ヘラクレス HCSC-73HG レパード
[ライン]フロロカーボン 10lb
[ルアー]ディープクランクベイト

■清水盛三 公式サイト:No Limit Morizo World
■清水盛三 公式ブログ:I HAVE NO LIMIT
■清水盛三 公式Facebook:清水盛三Official Facebookページ
■清水盛三 公式Instagram:清水盛三Official Instagramページ

■関連サイト:B.A.S.S. Bassmaster


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