2010.09.16 (木)

シャワーブローズ使用法・特別編

みなさんこんにちは。エバーグリーンプロスタッフの小林知寛です。
今回はシャワーブローズの少し変わった使い方を紹介したいと思います。これはトーナメントでも優勝したことがある強力なパターンです。

■ シャワーブローズの特性を生かす変わった使い方

一般的にシャワーブローズと言うと、オープンウォーターでロングキャストして広く探る、というイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか? 恐ろしいほどカッ飛びますからね。

しかし、以前にも紹介しましたが、シャワーブローズはピンスポットでの首振りを得意とする、どちらかというと「じらし系」のルアーなのです。その特性を生かした使い方がシャワーブローズのカバー撃ち! ジグやテキサスを撃ちたくなるような、ブッシュなどのウッドカバーやオーバーハングを狙うという釣り方です。

【 トーナメントで優勝したときの使用法 】

① ブッシュに対して5~10mにボートポジションをとりショートキャスト。
必ず岸際ギリギリまでルアーを入れてやること。キャスト精度が超重要。シャワーブローズの構造とロッドセレクトが最大のキモとなる。(後で解説します)

② 着水後、すぐにルアーを動かさず2~3秒ポーズさせる。
着水音やそのときに出た泡、さらに水流に敏感に反応して揺らめくフェザーフックのアピールで、ブッシュの中にいる、あるいは周りをウロウロしている魚を引き寄せるイメージを持って待つ。

③ ブッシュからできるだけ離さないように、ゆっくりと首を振らせる。
特に1~2アクション目で出ることが多いので、1回1回を確実に丁寧に慎重にきっちりとアクションさせること。

④ ブッシュを通り過ぎたらピックアップして次のブッシュへ。
アピール力の強いルアーなので、1つのブッシュに対して1投で移動。ジグを撃つように1つのブッシュに細かく何投もする必要はない。時間との戦いでもあるトーナメントでより多くのエリアをチェックできる。


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■ シャワーブローズの構造がカバー撃ち最大のキモ

まず、カバーにペンシルベイトを投げ込む、という無茶な釣りで最も重要なのがキャスト。

シャワーブローズはテールに重心があるので、キャスト時に回転せず狙ったスポットへ一直線に飛んでいきます。重心がテールにないルアーでは、回転してしまうなど飛行姿勢が安定しないため、周りの木や草を巻き込み引っ掛かってしまうのでよくありません。

すごく単純に思われるかもしれませんが、ここがカバー撃ちの最大のキモ。ほんとうに重要です!

もちろんオーバーハングやカバーに対してのキャストなので、いくらシャワーブローズとはいえ釣り人側にキャストテクニックも必要になります。が、他のトップウォータールアーでやるより断然やりやすいです。慣れれば、真っ直ぐ自分の狙ったとおりにキャストできます。

さらに、少ない移動距離でのクイックターンが得意なので、カバーをタイトに攻めることができます。カバーから一瞬で離れてしまうルアーでは、魚に食うタイミングを与えることができませんよね。

他にも、フロントカップによる音で、視界の悪いカバーの中の魚にアピール、寄ってきた魚にはフェザーフックのナチュラルなアピールで口を使わせるなど、本当に考え抜かれたルアーだと思います。


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■ レッドマイスターとの組み合わせで初めて成立するパターン

カバーの釣りで大切な、もう1つのタックルがロッド。シャワーブローズのカバー撃ちにはレッドマイスターが絶対です。

ブッシュにペンシルベイト!という超絶的なキャスト精度が要求される釣りには、このロッドでなければならない理由があるのです。

それは、このロッドを使うとキャスト時のバラつきがなくなり、毎回同じフィーリングで投げることができるからです。その結果アキュラシーが向上するというわけです。

シャワーブローズのカバー撃ちは、キャストの安定性の高いシャワーブローズとキャストのバラつきを防ぐレッドマイスターという組み合わせがあって初めて成り立つパターンなのです。


【 レッドマイスターを使うと
なぜキャストアキュラシーが向上するのか? 】

シャワーブローズレッドマイスターの組み合わせ、カバー撃ちの新しいメソッドとして取り入れてみてはどうでしょうか。このルアー、このロッドでしか獲れない魚がいるはずですよ。

■タックルデータ
ロッド:ヘラクレス HCSC-67MHR レッドマイスター
ライン:バスザイル・マジックハードR 16lb
ルアー:シャワーブローズ(#50 ベイビーギル)


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