2015.04.08 (水)

小林知寛 JBトップ50 第1戦 遠賀川 
スローな釣りで狙うプリスポーンのメス

エバーグリーンプロスタッフの小林知寛です。

2015年JBトップ50がいよいよ開幕しました。今年も昨年同様自分らしさを貫いて全力で臨みます。そして、できる限り試合のレポートもしようと思っていますので応援よろしくお願いいたします。まず今回は3月27~29日に福岡県の遠賀川で行われた第1戦の模様です。

■ ネコリグとダウンショットを使い分け、1エリアで粘りきる作戦

「釣れるメスの水深がまだ思っていたより少し深いかな」というイメージをつかんで終えたプリプラクティス。そして前日のプラクティスでは、その魚達がどう動いているかをチェック。水温も13~14度と春らしくなってきたこともあって、少しずつメスバスが動き出したように感じました。

トーナメント全域をチェックしたなかで特に最上流エリアでは、数はそんなには釣れないもののスポーニング前にフィーディングに上がってくる感じで、そこに魚が入ってくるとポロポロと釣れるという手ごたえをつかんで前日プラクティスを終えました。

試合初日。朝から狙いの最上流エリアに入ることができました。ここでの狙いは2.5m前後のボトムに岩が点在するフラット。反転流や流れのヨレも発生しており、エサを求めて上がってくるバスを待ち受けて狙いました。ここ遠賀川はエリアも狭くバッティングも多いので、移動して他の選手が先に入っているとその移動時間が無駄になってしまうので、今回はこの1箇所で粘り切るのが最善と考えていました。

ここでのメインタックルですが、ヘラクレス・UTスピンに1/64ozネイルリグの組み合わせと、ファクト65ULSTに1/16ozダウンショットリグの組み合わせ。

それぞれ動かし方が違うのですが、ネイルリグの方はボトムをスローに引いてきて岩に当たったときに、竿の弾力を使って外してのリアクション狙い。なので、アクションにキレを出すために、チューブラーティップのUTスピンを使用しました。

逆にダウンショットの方は、リーダーを2~3cmと短くしてボトムからあまり離さないようにして、さらに岩を超えさせるときも本当に静かに乗り越えてくるように、スローなズル引きでの喰わせ狙い。なので、岩を乗り越えるとき等のアクションを吸収させるために、ソリッドティップのファクト65ULSTを選択しました。

さらにダウンショットのフォローとして、ヘラクレス・メタルウィップに3/16ozヘビダンの組み合わせも用意していました。

これらのタックルで1日粘り切って10時頃からアタリが出だしたのですが、季節が少し進行したのかプラクティスのときと比べてサイズが全然変わってしまっていました。厳しい展開に我慢の釣りを強いられましたが、なんとか2本獲って1,338g、23位で初日は終了。


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■ 一瞬の状況変化を捉えてフロッグで勝負に

2日目も朝から同じ場所に。初日は厳しいながらも2本獲れたことと他にもジャンプでバラシなどもあって、粘ればいけるという感触と、やはりバッティングを避けることで釣りをする時間をできるだけ長く取ることを考えてこの場所に入りました。そしてまず、10時頃に1本キャッチ。その後、1時間ほどやるもののノーバイト。

そこから、気温がどんどん上がってきたのと風向きが変わったことで、粘っていたこのエリアのすぐ横のピンスポットを狙うことに。ルアーはフロッグ。しかも勝負は1投。

そこには矢板があって、その矢板に風が当たると風裏となるその裏側にうっすらとゴミが溜まるのをつかんでいました。ただ、プラクティスでは水温も低くまだ早いかなという感じだったのですが、この時期少しでも水温が上がると、上を意識してそんな浮きゴミの下にサスペンドするメスのパターンがあるので、念のためと思いキッカーフロッグをリグっていました。

そのキッカーフロッグを、いい感じで風が当たりゴミが溜まり出した矢板の裏側のピンスポットに慎重にキャスト。スローに誘いをかけると……

バコッ!と派手にバイト! しかしノラず。まだ水温が上がり切っていないせいなのか、この時期に多い威嚇系のバイトだったのか、思い切り襲ってきたにもかかわらず完全に吸い込んでくれませんでした。

その後はフラットで粘りましたが、追加はなりませんでした。結果、2日間トータルで1,746g、35位。あと200gあれば予選を通過できていただけに、何度かあったミスが悔やまれますが、集中してやり切ったのでしかたありません。

今回は、本来の自分らしいハードベイト系の釣りや巻きの釣りで魚を見つけられず、1箇所で粘ることしかできませんでした。でもバスがスローな状況では、今回のようなチューブラーティップを使ったリアクションとソリッドティップを使った喰わせがハマることもあるので、皆さんもぜひ試してみてください。

また、プリスポーン狙いのフロッグパターンもまだまだこれから。似たような状況に出くわしたら一度試してみてください。一発ビッグなヤツが獲れるかもしれないので、春でもフロッグを忘れずに。

我慢の釣りを強いられた今回の分を取り戻せるよう、僕の好きな北浦で行なわれる次の試合では本来の自分らしい強気のスタイルで思い切りいきたいと思います。全力で頑張ります!

■タックルデータ
ロッド:ヘラクレス HCSS-65UL UTスピン
ライン:バスザイル・マジックハードR 4lb
ルアー:ボウワーム 6インチ 1/64ozネイルリグ

ロッド:ファクト HFAS-65ULST
ライン:バスザイル・マジックハードR 4lb
ルアー:フィッシュ系ワーム 1/16ozダウンショットリグ

ロッド:ヘラクレス HCSC-65ML+PLUS メタルウィップ
ライン:バスザイル・マジックハードR 8lb
ルアー:クロー系ワーム 3/16ozヘビーダウンショットリグ

ロッド:ヘラクレス HCSC-72X スーパーエクスプロージョン
ライン:バスザイル・PEフリップ&フロッグ 55lb
ルアー:キッカーフロッグ

■関連サイト:JB日本バスプロ協会・NBC日本バスクラブ公式サイト


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