2016.09.08 (木)

木下彰 夏の風物詩 チヌトップ 
アピール力満点のウェイクマジックに良型炸裂!

こんにちは。エバーグリーンライトゲームスタッフの木下彰です。

今回ご紹介するのは、夏の風物詩・チヌのトップゲームでのプロップベイト・ウェイクマジックの使用法。チヌのトップゲームで良く使われるルアーといえば、まず思い浮かぶのはペンシルやポッパーですが、状況によってはこのウェイクマジックがかなり有効になります。

ウェイクマジックは10.5cm、15gのプロップベイトで、ただ巻きをすればリップが水を噛み、水面を引き波を立てて泳いでくるいわゆるウェイキングに適したバスルアー。チヌトップに使用するルアーとしては少し大きく感じられるかもしれませんが、このボリューム、そしてアクションが生み出す高いアピール力が時に爆発力に繋がります。

私が主にウェイクマジックを使用するのは、一見障害物等の狙いどころが少なく、チヌの着き場が絞りづらいようなポイント。こういったポイントでは広い範囲を効率的に探る必要があるため、ペンシル以上のアピール力、そして、ポッパー以上のスピーディーさを持つウェイクマジックが非常に有効です。

その他にも、荒天時、波風が立っているような状況でその威力を発揮。ペンシルやポッパーが思うように動かせない時でも、ウェイクマジックならただ巻きで使えるため操作不能に陥りにくく、さらにはその高いアピール力ゆえに魚に対してもしっかりアピールすることができます。

基本的な使用方法は、バランスを崩さず泳いでくるくらいの少し速めのただ巻きでOK。特に難しい操作を加えなくても、近くに活性の高い個体がいれば横からすっ飛んできて、水面を割って喰ってくるはずです。

また、後ろに付いては来るものの活性が低くバイトには至らないといった場合には、ただ巻きに軽めのジャークやストップを織り混ぜて積極的にバイトを誘発してみるのも良いでしょう。プロップが生み出す音や飛沫、そしてリアフックに装着されたティンセルのきらめきが、喰い渋るチヌもバイトに持ち込んでくれます。

ちなみに先日の釣行では、同行者と協力してリアフックのティンセルの有無でチヌからの反応がどのように変化するかを確認しました。すると、ティンセル無しのフックではリトリーブを止めると見切られることが多いのに対し、ティンセルフックではストップ時のバイトが非常に多いという結果に。ティンセルの効果を強く感じる結果となりました。

(ただ、ティンセルやフェザー等が巻いてあるフックは、スレッド部分に水分が残りやすく通常のフックより錆びやすい傾向にあります。なるべく長持ちさせるため、釣行後は真水で塩分を洗い流した後、しっかりと乾燥させるのがオススメです。)

ウェイクマジックは、開発時のフィールドテスト中、「1度バラしたバスをその直後に再びバイトさせる」というマジックを何度も披露するという逸話を残しているルアーですが、チヌに関しても軽くフックにかするようなバイトであれば再アタックしてきたり、足元寸前まで追いかけてきてもまるでアングラーが見えていないかのように連続バイトしたりと、驚異の喰わせ力を発揮してくれています。

アピール力満点のプロップベイト・ウェイクマジック! いかなる状況でも効果的という訳ではありませんが、ペンシルやポッパーと使い分けることでさらなる釣果が見込めるので非常にオススメです。夏シーズン終盤の盛り上がりを迎えているチヌのトップゲーム。みなさまもぜひ、ご自身のフィールドに足を運んでみてくださいね。

■タックルデータ
ロッド:ソルティセンセーション PSSC-82T ゲームファインダー
ライン:PE0.6号
リーダー:バスザイル・マジックハードR 10lb
ルアー:ウェイクマジック

■木下彰ブログ:ひとりぼっち釣行記


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