トーナメント指向のアングラー人口と陸っぱりを含む一般アングラーとの市場人口比率は現在、3:7といったところだろうか。10年前に比べトーナメント志向のアングラーの比率は激減したと言っても過言ではない。その現実を直視したとき、タックル開発、いやここではロッドの開発だと断言してしまっていいだろう、ロッドメーカーのロッド開発者がトーナメントプロであればひとつの決断を迫られる難しい時代になった。試合で勝つための、尖った道具にこだわるべきか? それとも市場のニーズに合わせ陸っぱり(一般)ユーザーに向けて仕上げるべきなのか? その葛藤のなかで、今江克隆が辿り着いたひとつの答えが、2017年フィッシングショーで発表されたカレイド・インスピラーレ『RSリミテッド』とカレイド・インスピラーレ『GT』にある。
最先端・最高峰が常に“最善”とは限らない
これまで今江克隆が手掛けてきたロッドはすべてトップカテゴリー仕様、ブランクスはもちろんのこと、ワインディングチェックひとつとってもいっさいの妥協を許さず、その時代の最先端・最高峰の素材とパーツを惜しみなく使って構成されてきた。コンバットスティックが生まれた1990年から今日に至るまで、その姿勢はまったく変わっていない。

しかし、本誌(ルアーマガジン)連載リアルファイトで今江自身がことあるごとに記していたとおり、プロトーナメントで勝つための釣りと一般アングラーの釣りとは、いまやはっきりとかい離してしまった。真剣勝負の場で要求される機能を含めたトータルでの完成度の高さ、耐久性を犠牲にしてまでの軽量化が陸っぱりで必要なのかと言えば、もしかしたらオーバースペックになりすぎてはいまいか。そしてそこには、価格的な問題も生じてしまう。今江の言葉を借りるなら、パーツコストや燃費など一考もしないF1マシンが街乗りのハイブリッドスポーツカーと同じ金額になるはずがない。



「トーナメント仕様のロッドが陸っぱりユーザーにとってプラスなのかと問われたら、けっしてマイナスではない。これは間違いない。良い道具はアングラーの足りない部分を補ってくれるからね。ただ、最先端が最善かと言えば、答えはNO。自分自身、そう思いはじめたのは5年ほど前なんだ。しかも機能面であまり意味のない飾り部分にも最高峰パーツを使えば、当然価格は上がってしまうよね」

トーナメントアングラーがロッドに求めるのは、軽量、高感度、そしてデザイン面すべてにおいて前衛的であり、他に先駆けて最先端スペックであること。たとえばシングルフットのマイクロガイド(あるいはセミマイクロガイド)、ガイドのコーティングも強度を保てる上での最小限、フォアグリップレス、セパレートグリップ……すべてのパーツをキンキンの高精度に磨きあげ、さらに4軸でぜい肉をそぎ落としたアンサンドの最先端カーボンブランクスに組み上げられるわけだ。新たなガイドシステムが開発されれば、もちろんいち早くそれを搭載する。乱暴な言い方をすればコストは二の次の世界。そうして完成されたロッドだからこそ、最高峰の舞台でまったく不安なく競技に集中できるのである。



このように、今江が作ってきたのは、最先端・最高峰のロッドなのである。釣り場が変わっても、スタイルが違っていても、常にそれが最善だと盲信してもおかしくない。

先にF1と街乗りのハイブリッドカーを例に挙げたが、一般のドライバーがF1マシンを自在に操るなど到底無理な話。しかしロッドの操作に関していえば、ビッグベイトロッドやグラスロッドなど特殊な例外を除けば当てはまらないことのほうが多いはずである。軽さや感度はアングラーに絶対的なアドバンテージを与えてくれるからだ。今江が言うとおり、むしろ足りない部分を補ってくれるのであって、エントリーユーザーこそ相応のロッドを使うことで上達は早まるはずである。

今江が5年ほど前から感じていた違和感をひと言で言うなら、「陸っぱりには、陸っぱりのニーズに適したロッドのセッティングが必要なのではないか」ということだ。と、こう書くと当たり前じゃないかと思う向きもあるだろう。だが、時代の最先端で、開発の最前線で戦うプロトーナメントアングラーがそのことに気付けるかといったら話は別……

▲最高峰トーナメントと陸っぱりでは、ロッドを使用する条件も状況も大きく違ってくる。「トーナメントで結果を出すためのロッドが陸っぱりで本当に必要なのか」という疑問から、今江の新たな試行錯誤がスタートした。


ここでの陸っぱりに適したロッドとは、それ1本でなんでもこなすことが可能なバーサタイル性を持たせるといった、よくある次元の話ではない。もちろん複数のロッドを携行できない陸っぱりにおいて汎用性は必要だが、突き詰めればスペシャリティの陸っぱり仕様になってしかるべき。完成度が高ければ結果的には汎用性にもつながってくる。

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ベイトフィネスの功罪
「陸っぱりには、陸っぱりに適したセッティングのロッドが必要なのではないか」

その疑問を抱いた今江が最初に手をつけたのはスピニングのパワーフィネスロッド、セルペンティシリーズの『ブッシュサーペント』と『スピンサーペント』だった。実はこの2本こそ、今江が初めて陸っぱりユースを意識して完成させた「今江が陸っぱりロケで武器とするためのロッド」なのである。詳細は前号(ルアーマガジン2017年6月号)のパワーフィネス特集に譲るが、これらの開発経緯には、トーナメントでは絶対的存在のベイトフィネスでは太刀打ちできないカバーに対する“フィネスアプローチ”の必要性を陸っぱりロケを通じて今江自身が感じた背景がある。

比較的オープンな場所ならまだしも、濃いカバーの奥で掛けた魚を、軽いものを投げるために設計した繊細なベイトフィネスロッドで、しかも7ポンドラインで抜き上げることなどまず不可能。ボートならカバーに突っ込んでいけるが、岸からでは成す術なく巻かれてブレイクするのがオチだ。

ブッシュサーペント』と『スピンサーペント』の開発には、トーナメントで培ったソリッドティップの技術(スーパータフソリッド)がたしかに生きている。ベイトロッドのコンストラクション、そして使うラインは22ポンド(PE1号)以上。魚とのやりとりはもちろん、藪漕ぎで多少ラフに扱ってもトラブルを回避できる耐久性を備えている。そして実際、これらのロッドは陸っぱりロケにおいて幾度となく窮地を救ってくれているのだ。



この10年を振り返ると、ロッドの進化がトーナメントでのベイトフィネスの大流行とともに加速したのは間違いない。軽さと感度を追求するために、シングルフットのマイクロガイドをズラリと載せることが当たり前となり、セッティングこそ違えど同様のシステムがベイトフィネス以外のラインナップにも導入されるようになった。最先端が最善だと考えれば、当然の流れである。しかしすでにその時点で、陸っぱりアングラーとのかい離は始まっていたのだった。

「陸っぱりでキャリアを積んでいる一般アングラーはやたらとダブルフットガイドが好きで、マイクロガイドをヨシとしない人が多い。でもそんな話を聞いたとき、単に俺は“ダブルフットのほうが丈夫だからだろう”と思い込んでいたんだ。シングルフットに比べると重いし、マイクロ化もできない。当然、ブランクスに載せる数も限定されてしまう。言ってみれば前近代的なガイドであって、そこに戻る意味があるとは思えない。だからその声にはあまり耳を貸さなかったんだ」

しかしトーナメント人口の減少とともに、徐々にではあるが今江は『コンバットスティック』と陸っぱりユーザーとのかい離を感じるようになっていった。それはやがて危機感へと変わり、トーナメントで培った最先端技術を陸っぱりにふんだんに活かした『ブッシュサーペント』と『スピンサーペント』を経て、試金石となった『グランドコブラ』の開発へとつながるのである。

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2つの選択肢という考え方
3年もの開発期間を経て昨年ついに発売され、メーカー予想をはるかに超える受注となった『グランドコブラ』は、陸っぱりで使うことを目的に開発がスタートし、5グラムテキサスからビッグベイトまでこなせる“トーナメントでも使える夢の万能ロッド”である。

このロッドの開発にあたり、今江とエバーグリーンはこれまでにない大胆な施策をとった。IMAKATSU公式サイトのユーザー釣果投稿ページ『Love Fish?』に応募してくる常連から一般の陸っぱりアングラーを1年間に亘って精査厳選し、テストサンプルのモニターとして起用したのである。 結果、グランドコブラは発売1年を迎える今現在(2017年5月末時点)に至っても予約の完納がまだできない人気である。



グランドコブラの開発を皮切りにスタートした一般モニターとの意見交換は、その後のインスピラーレ開発にも活かされることとなる。彼らのロッドに対するニーズで共通しているのは、以下の3つ。

①丈夫であること。
②ガイドは可能な限りダブルフットで、口径は大きいほうが良い。
③フォアグリップのあるストレートグリップが良い。

実に意外なことに①を除けば、時代と逆行した要望である。②を挙げる理由は①と同じで、シングルフットのマイクロガイドだと耐久面でのトラブルが増えるという考え方がひとつ。

「それについては、おそらくすべてのトーナメントプロが同様に感じていることだと思うよ。軽量化や感度の向上といったメリットと天秤にかけたとき、どちらを選ぶか……でも、この集計を見たときに俺は、自分が裸の王様だったことにハッと気付いたんだ。というのは、現行のインスピラーレでも『コブラDG』に関しては旧ガイドシステムを採用しているんだよね」

「どういうことなのかというと、このロッドにはセミマイクロガイドが合わなかった。操作感が気持ち悪かったんだ。いろいろ試した結果、結局は昔ながらの大口径ダブルフットLNガイド + 強化シングルの8個載せ(トップガイドを除く)。しかも4軸を採用せず、ブランクスにはシリーズ唯一の“中国製”を明記してある。でもコブラだけはコレが自分で一番しっくりきたセッティングだったんだ。それこそが『コブラDG』。つまり、最先端が常に最善とは限らないことを、実は俺自身がこのロッドですでに証明していたんだ

▲インスピラーレ・コブラDG


「見た目が昔風のうえ中国製ブランクス、パーツも最先端じゃないから売れないだろうとは思ったけど、実際、人気を博したとは言えなかったね。でも裸の王様が、本当の丸裸になる前にどうにかパンツだけはかろうじて履いていたっていう(笑)」

今江が『コブラDG』で扱うルアーは、アベンタクローラーやモグラチャターなどの巻き物が中心である。理論的には最先端で最も進んでいると言われたセミマイクロガイドを積んだプロトでそれらを操作すると、妙な違和感があったそうだ。しかし、紆余曲折を経て組み上げられた完成品は、タメが利いて、ムチっとしていて、ルアーの振動がしっかりと手元に伝わってくる。

「陸っぱりアングラーたちは、マイクロガイドがセットされたロッドを使うことで、丈夫さうんぬんだけでなく、もっと根本的な部分での違和感を感じていたんだ。モニターになぜガイドがデカいほうが良いか理由を聞くと、振動が大きい気がするんです、と。ほかにも、フォアグリップがあるほうが剛性が高いように思う、とか、ストレートグリップのほうが高感度じゃないですか、とか……あくまでも個人のフィーリングに基づいた操作感だから曖昧な部分は多い。でもそれは、これまでずっと歴代カレイドを使ってきてくれたからこそ比較できたEGユーザーの率直な意見なんだ」

「現行のインスピラーレは、言ってみればガイドシステムも、4軸ブランクスも、グリップデザインも最先端の極み。行きつくところまで到達してしまった感がある。でも、それを手にして実際にフィールドで振ってみた時、旧カレイドのほうが使いやすいと感じたアングラーがいたということなんだ」

▲旧カレイド・スーパースタリオン


モニターから届いた意見や要望は今江に葛藤を生んだ。当然と言えば当然。なにせこれまでヨシとしてきたものを頭から否定されたようなもの。トーナメントを中心に自分が築き上げてきた信念を、一般ユーザーの意見で曲げてよいものか? 今江の現在の立ち位置を考えれば、そう思うのも無理はなかろう。そしてもうひとつ、今となっては口径の大きいガイドが入手困難であるということ。メーカーとしては、市場に供給できる数が制限されるだけでなく、万が一のアフターケアも想定してパーツを確保しなければならないわけだ。

それもこれも踏まえて今江が最終的に出した結論こそ2017年のフィッシングショーで圧倒的な反響を呼んだカレイド・インスピラーレ『RSリミテッド』カレイド・インスピラーレ『GT』なのである。




「俺は俺で、これまでどおり試合を戦うために、勝つために自分が納得できるものを自分の武器として作ろう、と。それが『RSリミテッド』。一般アングラーの意見は基本無視(笑)。一方で同じブランクス使用で妥協は一切せず、セッティングに一般アングラーの考えをベースに、俺自身も共感できる部分を取り入れて陸っぱり用に組んでいくのが『GT』。路線をはっきりと2つに分けたんだ」。

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ブランクスは変えられない
『RSリミテッド』と『GT』、2つのシリーズを同時並行で開発するにあたって、今江にはひとつ、絶対に譲れない条件があった。それは、どちらも同じブランクスを用いること。陸っぱりでの使用に特化し、トーナメント仕様とは異なるパーツで組み上げるにせよ、ロッドの根幹たるブランクスの質を下げてしまったら単なる廉価モデルになってしまう。

そのブランクスはと言えば、『グランドコブラ』で採用した20年に一度の革新的素材と言われるトレカ®T1100Gカーボンシートをメインに、ロッドのキャラクターに合わせた弾性率の異なるプリプレグを厳選して巻き込んだもの。『グランドコブラ』は100パーセントT1100Gだが、すべてのロッドにそれが適しているわけではない。

「時間はかかったけれど、『グランドコブラ』でT1100Gの料理の仕方がしっかり理解できたからね。たとえば『コブラ』と『スタリオン』は、T1100Gが70%で24tカーボンとのハイブリッド。『スーパースタリオン』はメインのT1100Gが92%で40tカーボンを一部に使うという最新構造、それによって現行モデルよりも15%以上も粘りを上げているんだ」


▲トレカ®T1100Gについて詳しくはコチラ
※「トレカ®T1100G」は東レ(株)の登録商標です。


グランドコブラ』の開発によって、今江はダブルフットガイドのメリットとデメリットもあらためて確認できたと言う。別表に記したのだが、『RSリミテッド』と『GT』ではガイドの個数が異なる機種があることに注目してほしい。それだけではなく、シングルフットとダブルフット、さらにはトルザイトリングチタンフレームとSiCチタンフレーム、SiCステンレスフレームを、口径まで突き詰めたうえで適材適所で配置するというこだわりようだ。

▲グランドコブラRS(写真上)とスーパースタリオンGT(写真下)のファイトシーン。室内で天井にティップを当てただけではテーパーの違いが分からないが、この写真を見れば一目瞭然。前者はレギュラースローで、後者は極端なファストだというのが見て取れる。そうしたブランクスごとのキャラクターを踏まえた上でトーナメントと陸っぱりに分けてベストなセッティングを施し、同一ブランクスからそれぞれに最適化した特性を引き出しているのがRSリミテッドとGTなのだ。




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もうひとつの回答『GT2RS』
『RSリミテッド』と『GT』のベストセッティングを追求する過程で、今江はおもしろいことに気付く。 「ロッドの特徴によっては、トーナメントで必要な機能と陸っぱりアングラーのニーズが合致するという、レアなケースがあることが分かった。突き詰めたら、どちらも正解だったという(笑)」

『スーパースタリオン』の名を冠したラインナップには『RS』ではなく『GT2RS』というモデルが加わる予定なのだが、このロッドこそがまさにその“レアケース”である。

▲スーパースタリオンの『RS』を突き詰めていく過程で、ブランクスは最先端、ガイドとグリップは極めて旧式という意外なセッティングに辿り着いた。スースタRSの最終結論といえる『GT2RS』は、「最高峰・最先端が常に最善とは限らない」を象徴するロッドだと言える。


「『スーパースタリオン』のヘビーユーザーは、ガイドは大口径で少ないほうが良いと口を揃えて言う。その理由は、ラインに遊びが生まれることで巻き物の振動が大きく感じられるから。大口径ガイドはスラックの遊びが大きく、それがルアー操作において有効に使える場合がある」

「実は琵琶湖の小南(IMAKATSUスタッフ・琵琶湖ガイド小南悠)も同じことを言っているんだ。マイクロガイドは、ラインがガイドに接触しているから確かに「ラインを張った時」の感度は高いし、ネジレにも強い。しかしそれは裏を返せばラインスラックが活かしづらいということで、ネジレの遊びがないためシャープだが手首へのキックバックもきついということでもある。ルアーによっては、スラックが生まれなければその性能を十分に発揮できないものもあるんだ」

「そしてもうひとつ、彼らがストレートグリップのダブルハンドを好むのも、感度に起因していることが分かった。セパレートだとキンキンキンキンという金属的な硬い振動なんだけれど、ストレートだとボボボボという“あばらに響く”ような甘くて太い振動が伝わってくる。フォアグリップも同じく感度の問題だね。金属をかますより、フォアグリップがあったほうが手元に伝わりやすいという」

「さらに決定的だったのは剛性感。特に1/2オンス以上の重いリグをバックハンドキャストした時、あるいはフッキングした時にも、セパレートよりストレートダブルのほうが明らかに剛性が高く感じられるんだ。まあ、当たり前と言えば当たり前だけどね。同じ重さのルアーを投げていても、後者のほうが軽く感じられるというか……これはフッキングの際にも言えることで、ストレートのほうが安定感がある」

▲足場の限定される陸っぱりでは、こんなふうにバックハンドキャストをダブルハンドで多用するシチュエーションに出くわすこともしばしば。その際、ゴルフクラブの握りのように利き腕をアシストするため逆の手が自由な位置、感覚で握ることのできるストレートグリップは実はセパレートより一般的には投げやすい。


「結局、一連のテストから明らかになったのは、特にハイテーパーのロッドはバットの太さとダブルハンドの中空パイプ構造が“メガホン効果”を発揮するから、ストレートグリップのダブルハンドがマッチするということ。『スーパースタリオン』はハイテーパーだから、なるほど振動の違いが生じるのはそういうことだったんだというのを理解できた」

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カレイド・インスピラーレ『RSリミテッド』はコスト度外視、今江が試合を戦うためだけに作ったワンオフとも言うべき超ハイスペックトーナメント専用機。一方、カレイド・インスピラーレ『GT』は必要と思われるスペックには一切の妥協をせず、機能とコストのバランスを兼ね備えた陸っぱり&一般ユーザーの長年の仕様に耐えるシンプル&タフモデル。同じブランクス、同じ名称の機種であっても『RSリミテッド』と『GT』では目的が異なるため使用感はハッキリと異なる。しかしどちらも“最善”であることに変わりはない。