エリアトラウトスプーン「ナム」
石井 洋之
カラーローテーション解説
カラーローテーションの効果を、
より実感できるルアー。
ナムは、クセがなく素直な形状のスプーン。だからこそ、アングラーのテクニックやカラーの力を、より発揮させやすい……それがナムの最大の魅力だと感じています。
ルアーの動きだけでなく、カラーの影響がダイレクトに結果に反映されることになるため、カラーローテーションの効果を、より実感しやすいルアーと言えます。なので、他のルアー以上にマメにカラーローテすることが、釣果を伸ばすコツになります。
キレイにただ巻きをすれば一定の動きで泳いで、「ここ!」という時にロッドワークや巻き方でアクションを入れれば、アングラーの意図通りに仕掛けて魚を喰わせることができます。釣れたではなく釣った……ルアーに思いを込められるんです。
私なりに、「色の強さ順に4つ+挿し色」という5つのファクターを設定し、初期ラインナップ15色をそれぞれに振り分けてみました。カラーローテーションの一例として、参考にしていただければ嬉しいです。

金系のアピールを残したカラー
放流の超鉄板カラー「オレ金」に反応しなくなった魚にはコレ。一度釣られて少しテンションが下がった魚に、もう一度口を使わせることができます。

フラッシングを抑えた銀メッキ系・
透過系メッキカラー
金系のフラッシングアピール力が効かなくなってきたと感じた時に。ただし、まだフラッシングするものに興味を示す状況ではコレ。

ベタ塗り系の強明滅カラー
メッキ系への反応が完全に途絶えた際に、いきなり弱すぎるカラーを投入するのはもったいない。まずは強い明滅でしっかりアピールして、活性が残っている魚を選んで効率よく釣るのがベター。

色味・明滅共に抑えたカラー
強い明滅も効かなくなれば、アピールを抑えた地味なカラーの弱明滅系や単色系へ。見た目は地味でも、テンションが下がり切ってニュートラルな魚にスイッチを入れて反応させる力があります。
挿し色として有効なカラー
上記のローテーションの合間に任意に投入することで、次にローテするカラーをより引き立てることができます。また、どのカラーにも反応がない時の切り札として、魚の目先を変える効果も。
エリアプロスタッフ
石井 洋之
いしい ひろゆき