今江克隆が語る、カレイドベーシックシリーズ
「トリニティー66M・X(クロス)」コンセプト
カレイドには、開発当初から「トリニティー66M・X」コンセプトと呼ばれた開発コードがある。
日本の平均的フィールドで最も汎用性の高いレングス&パワー、6フィート6インチMクラスのスーパーコブラをそのセンターベースに、同一のMクラスパワー
とレングス、同一の操作フィールで、3種類の違った能力をスポットやコンディション、アングラーの個性にアジャストさせるシステムである。
トルクフルで様々なルアーに最も汎用性を持たせたバーサタイルの象徴的存在。
暫定2位で迎えたエリート5最終日。キーパーが揃わぬ段階でエンジンが故障。ロングランが不可能な状態、消去法で将監川に入る。だが、その将監川のカバーで2連発。スーパーコブラで奇跡のリミット達成。惜しくも優勝は逃したが心に深く刻まれる一戦となった。
高弾性をふんだんに採用し、積極的に感じる、掛ける、操作する能力を高めた、上級者向けエキスパートモデル。
アフタースポーンの岡山県湯原ダム。アフター時期特有の薄暗くなれば這い出す岸際のエビ。このエビを意識したバスをクローワームで狙い撃ち。ブラックレイブンで感じて、射抜き、制圧する。時合いを狙ったパターンに見事にハマる一幕となった。
「トリニティー66M・X」最高レベルのソフトティップを持ち、キャスタビリティー、乗せ、食わせを重視した柔術系スペシャル。
相 性が最悪な八田原ダム。おまけに大減水タフコンディションでの岸釣り取材。バックウォーターでの奇跡は突然沸き起こった。中型スイムベイトで突然開いた異 次元への扉。シャローの見えバスにラッシュがかかった。乗せと食わせのブラックレーサーがきっかけを作り、ビッグバスを連発。
この「トリニティー66M・X」最大の特徴は、それぞれの機種が高い専用性を持ちながらも、機種別にカレイド・スーパークワトロクロスの適応武装を80%~100%の範囲で調整することによって、どの機種も高い汎用性、応用性、耐久性を同時に保持する点にある。
ユーザーはレングスの違いによる操作感、距離感のズレを感じることなく、ロッドを持ちかえた瞬間でも即座に同一フィールで違う性能をフィールドに、スポットにアジャストさせる事が出来る。それがカレイド開発当初から今江が目指していたカレイドベーシックシリーズ「トリニティー66M・X」コンセプトだ。
向き合うフィールド、そしてスポットに応じて瞬時に違和感なく対応できるカレイドベーシックシリーズ「トリニティー66M・X」。アングラーの好み、釣り方の個性によって適材適所の66を選んで欲しい。
今江克隆