中谷大智 全日本バスプロ選手権 生野銀山湖レポート 秋のタフコンリザーバー攻略に威力を発揮するリグ&タックル
皆様、こんにちは!エバーグリーンフィールドスタッフの中谷大智(ナカタニ ダイチ)です。
今回は、兵庫県生野銀山湖で行われた「全日本バスプロ選手権 西日本大会」についてのレポートです。
前日プラクティス 高い水温。バスは様々なレンジに。
全日本バスプロ選手権とは、各JBトーナメントシリーズで少なくとも1試合以上、上位の成績を収めた選手に参加権が与えられる非常に大きな大会です。当然、参加選手は凄腕のプロアングラーばかり!
私自身、2012年、2016年の優勝に続き、前人未到のバスプロ選手権3度目の優勝を狙って、気合十分で挑んで参りました。
この時季、私が生野銀山湖で釣りをするエリアというのはほぼ定まっているので、前日プラクティスで求めた情報は、ベイトフィッシュとバスのレンジ、人の動き(船団となりそうなエリア)、大まかな予想勝利ウエイトの3つです。
結果的には、例年よりも非常に厳しい感触で、2日間で1本ずつ釣れば上位は確定と予想。
また、船団となるのは上流インターセクション付近と予想できたため、自分が当日入るスポットも決め込むことができました。
しかし、気がかりになったのは、水温が約17℃と思ったよりも高く、そのためベイトフィッシュもバスも様々なレンジにいたこと。
こういった場合、狙い方を絞り込み過ぎると魚とリンクせず空振りの可能性も……なので、釣り方はあえて絞らずに本戦に挑むことにしました。
大会初日 4位発進! 3度目の優勝に向け膨らむ期待。
初日のスタートはフライト後半グループになりました。先にスタートした選手を見ていると、8割ぐらいの選手が予想通りの上流のインターセクション方面へ。
入ったエリアは大規模なフラットのバンク側。細い立ち木とブレイクが絡む魚の回遊スポットで、結果的に主に狙ったレンジは14mから18mまででした。
競技時間は約7時間。「7時間で1本釣れば良い」と、心を落ち着かせながら丁寧に釣りを行いました。
メインでローテーションしたルアーは2種類。「リアクション」のスカルピン2.6インチの1.8gジグヘッドリグと、「喰わせ」のC-4リーチ3.1インチの1.4gダウンショットリグです。
一見、2つとも喰わせのように思えますが、スカルピン2.6インチの1.8gジグヘッドリグは私の得意なメタルバイブ・リトルマックスやメタルジグと変わらないぐらいリアクション的な釣りができるリグなのです!
使い方は少し特殊ですが超簡単! ボトムまで落としたら2回ロッドで跳ね上げます。そして、フォールからのロングステイ。これの繰り返し。
軽めの1.8gジグヘッドと扁平な形のスカルピン2.6インチを組み合わせることで、跳ね上げる時は速いスピードで動いてリアクション的にバスにスイッチを入れることができ、フォール時はゆっくり動いてバスに追わせて喰わせることができます。
ロングステイの意味はリグをボトムに隠すため。隠した状態から急に跳ね上げてバスに見つけさせたほうが、動かし続けるよりもバスにスイッチを入れやすいんです。
この釣り方は10m以上のディープでも、2mぐらいの浅い水深であっても有効なテクニックです。言うなれば、「ソフトなメタルジグ」といったイメージですね。ぜひ試してみて下さい♪
なお、ロッドはファクト HFAS-61ULSTを使用。繊細なソリッドティップを搭載したロッドですが、ベリーにしっかりした張りがあるのでジグヘッドを速く跳ね上げやすい! リアクション的な釣りに相性抜群な一本です。
ちなみに、C-4リーチ3.1インチの1.4gダウンショットにはファクト HFAS-64XULSTを使用。超繊細なソリッドティップが搭載されたスーパーライトリグロッドで、このロッドでしか感じ取れないアタリや変化があります。特に、厳しい状況下では必要不可欠なロッドですよ。
このファクト二刀流のお陰で、初日は最高の集中力を保ち、早い時間にファクト HFAS-61ULST とスカルピン2.6インチの1.8gジグヘッドリグで1本、ファクト HFAS-64XULST C-4 リーチ3.1インチの1.4gダウンショットで1本と、2本のキーパーバスをゲット。
どちらの魚も水深14mから釣りあげましたが、弱ることなくキープできたため、初日はそれ以上狙わず、終了時間までマイエリアを守ることに費やしました。
結果は、2本610gで初日4位。優勝に向け、好位置につくことができました。
大会2日目 風に泣いた最終日。
大会2日目は初日よりも競技時間が1時間短く、しかもこの日は風が吹く予報があったため、早い時間に釣って決めておきたいという思いがありました。
メインにと考えていたスカルピンジグヘッドの弱点は風。風があるとラインが流され、思うようにルアーを跳ね上げることができないのです。
風対策のためにサブパターンとしてライトキャロやメタルマスター、リトルマックスも用意はしていましたが……残念ながら不発。
最後の最後まで諦めずに黙々とキャストを繰り返しましたが、「これ!」といった釣り方が見出せず無念のタイムアップ。
蓋をあけてみれば200g程のジャストキーパーを1本でも釣っていれば優勝でしたが、たった1本25cmのバスを釣ることができず。この1本のあるなしが天国と地獄の分かれ道でした。
最終成績は、初日の貯金があり10位入賞。しかし、それ以上に悔しすぎる一戦となりました。この悔しさは必ず同じ舞台で晴らします!!
[ロッド]ファクト HFAS-64XULST
[ライン]バスザイル・マジックハードR 2.5lb
[ルアー]C-4リーチ3.1インチ 1.4gダウンショットリグ
■関連サイト:JB日本バスプロ協会・NBC日本バスクラブ公式サイト
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