2009.12.07 (月)

激濁りの池原ダム、コンバットクランク320で大爆釣!

エバーグリーン・プロスタッフの狐坂隆人(コサカ タカト)です。

激ニゴリの池原ダムで53cm、48cm、他40up5本を含む計13本という、この時期にしては私も経験したことのない大爆釣を体験することが出来ました。しかも、そのうち12本がコンバットクランク320での釣果です。今回はクランキングによるニゴリ攻略法を紹介します。

■ 池原釣行、前半は苦戦

例年とは違い晩秋の池原ダムは少し気温が高い状態でしたが、レンタルボート店スタッフの話では、週初め~中にかけての降雨で状況も厳しく、良い人で2~3本程度、サイズも25~30cmと厳しい状況とのこと。

そのような状況を考慮し、ベイトに付く比較的深いレンジのバスを狙い、まずは水の流れがありベイトも多い白川筋上流の又川インターセクションに向かいまし た。橋脚や水中洞窟などのポイントをダウンショットでチェックしましたが反応も無く、そのまま白川筋を下りつつ目ぼしいポイントをチェックしていきまし た。しかし状況は変わらず、実績のあるポイントで何とか2バイト1フィッシュ(30cmちょい)という状況でした。

白川筋中流域付近まで来たところで、そのうち白波が立つほどの突風が吹き出し、あまりの寒さに風裏を求めて本流筋北ワンドに向かいました。

予想通り北ワンドは無風状態。非常に暖かい状況でしたが、普段クリアな池原ダムにしてはキツイ白濁りで、アングラーは見渡す限り一人もいませんでした。このような状況ではありましたが、迷うことなくコンバットクランク320がセットされたエクスプローラーを手にしました。

そして、ここから怒涛のラッシュが始まったのです・・・


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■ ここを意識すれば釣れる! 濁りの見極め方とは

今回のような濁りでも、必ず岸際付近には(濁りがマシという意味の)クリアな部分があります。濁りといっても表層からボトムまでが同じように濁っているわけではなく、よく見ると表層付近の濁りはマシなのです。(みそ汁の上澄みのようなもの)

そのクリアな浅いレンジを通るベイトフィッシュを、バスは濁った深い側のレンジに身を隠し待ち構えています。なので、このクリアな部分とボトムがリンクする場所(濁りの境目)を見極めることが、濁りを攻略する上でとても重要になってきます。

その濁りの境目を、クランクベイトのボトムノックで釣っていくのですが、視界の悪い 濁りの部分に潜んでいるバスにルアーをしっかり見せるためには、ややスローにリトリーブする必要があります。ルアーを底に「ゴリゴリ」と当てるようにボト ムノックさせることで、よりスローに引けるようになるのです。私のリトリーブスピードは1秒にハンドル2回転(ギヤ比6.3:1)くらいが基本です。

また、岩やスタンプなどにルアーを軽く「引っ掛ける」のが、この釣りのキモとなるので、ボトムノックさせなければ話しになりません。(このキモについては後で説明します)


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■ なぜコンバットクランク320なのか

今回は、水深2mくらいにあるスタンプや岩がうっすらと確認出来る(2m付近に濁りの境目がある)状況だったので2mレンジ付近をボトムノックで狙いましたが、私は3m以上の潜行能力を持つコンバットクランク320を使用しました。

狙う水深に対してより潜るクランクを選んだのは、急深な岩盤エリアやボトムの起伏が激しいところでも、確実にボトムノックさせるためです。そして、しっか りボトムノックさせるためには飛距離も重要です。よりウェイトのあるルアーを使用することで、急な突風が吹いても岸際にきっちりとロングキャストできるの です。

また、ルアーを軽く「引っ掛ける」とは、クランクベイトの「リップ」を引っ掛けるということです。大きめのリップのほうが引っ掛けやすいということも、3mダイバーのコンバットクランク320を選んだ理由の1つです。(なぜ引っ掛けるのかの説明は後ほど)

カラーは私の経験では池原ダムではプリスポーンダイナマイトの実績が一番で、圧倒的に釣れます!もちろん今回のバスもすべてプリスポーンダイナマイトによるものです!


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■ 最大のキモを公開! エクスプローラーならではの技

ロッドはタクティクス・エクスプローラーを使用しました。7フィート1インチというロングレングスが、ティップの位置を上下左右に動かすことでルアーの深度、コースの調整を行うのに有利だからです。(しかもショートグリップでブランクス部が長く使えるのでより有利)

今回も急深な岩盤エリアでは、腕を伸ばしティップを岩盤に当てるくらいの位置でリトリーブして、岩盤ベタベタをトレースしたりしました。

また、クランクベイトなど巻きモノの釣りではグラスロッドを使用することが多いのですが、この釣りではカーボンロッド、しかもエクスプローラーで無いとダメな理由があります。

ルアーをボトムノックさせ、岩やスタンプなどのカバーに軽く「引っ掛ける」のがこの釣りのキモなのですが、その時こそ食わせのチャンスなのです。そのままリトリーブを続けるのではなく、ロッドを「グイッ!」とあおってルアーを外すのです。

ロッドをあおって外すことにより、外れた際に曲がったロッドが戻るときの鋭い反発力でルアーのスピードが瞬間的に速くなります。つまり、カバーに引っ掛か る事でルアーの動きが一瞬「静」の状態になり、次にロッドの反発力でルアーがカバーから外れた瞬間に「動」の状態になるのです。この劇的なスピード変化で、ルアーを捕食しようと追ってきているバスにスイッチを入れるのです。

エクスプローラーのロングレングスと独特なテーパーデザインは、ルアーをカバーに引っ掛けた時にティップからベリーにかけて、しなやかに弧を描くよう弓なりに曲がってくれます。そのためルアーが外れた時には、鋭く大きな瞬発力を発生させることができるのです。

グラスロッドはもちろん、他のカーボンロッドでも出すことができない鋭い動きで、バスの捕食スイッチを入れてくれます。


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■ もう1つの重要なタックル、ルアーリトリーバー

このようにわざと引っ掛ける釣りなので、もちろん本気で根掛かりすることも正直多いです。エリアによってはワンキャスト・ワン根掛かりということもありますが、逆にそのような場所にこそグッドサイズが潜んでいるのです!思い切ってボトムを攻めるためにも、そして根掛かりしたルアーを水中に残さないためにも、必ずルアーリトリーバーの携行をお願いいたします。

今回の釣行は状況判断、タックルセレクト、タックルポテンシャルの全てが最適であった結果だと考えます。このようなシチュエーション(濁り)は、池原ダム に限らず全てのフィールドで起こりうる状況です。そんな場面に出くわした時には、この釣りを試していただきたいと思います。うまく行けば、周りが沈黙する 中、一人、大爆釣ってこともありますよ!

■タックルデータ
ロッド : タクティクス TCSC-71MH エクスプローラー
ライン : バスザイルマジックハードR 16lb
ルアー : コンバットクランク320(#19プリスポーンダイナマイト)


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