その性能はラインの重さをも感じ取れるほど繊細かつ鋭敏
サイトフィッシングで鍛え上げた優れた洞察力が生み出す鮮明なイメージ。そのイメージを元に釣りを組み立てることで、まるですべてが見えているかのようにルアーを操り、バスに口を使わせてしまう福島健。

まわりが一様に「タフだ。釣れない」という状況下のトーナメントにおいて、高い確率で結果を出し続けているのはなぜか。そこには、ただ純粋に釣るという目的のために、徹底的にこだわってつくり上げてきた秘密の道具達の存在があります。

日本のトーナメントシーンでは、多くの選手がソフトベイトを戦略の中心に据えて戦っています。それは福島にとっても同じ。ジグやワーム等の操作系ルアーを駆使して数々のトーナメントを制してきました。そんな彼が勝つためのルアーを選ぶ基準はシンプル。とにかく釣れるということ。



しかし、「釣れるルアーを持っているというだけで、トーナメントでは結果を出せない。自分のイメージ通り自在に操ることができなければ、本当に釣れるルアーにはならない」と言う福島。さらに「釣りにくい魚、他の選手には獲れない魚を獲らなければ勝てない。そのためには、普通では気付かないアタリとはいえないようなアタリを感じ取らなければ」とも。だからこそ彼は人一倍ロッドにこだわるのです。

とりわけ重要なのが「操作系ルアーを扱うロッドにソリッドティップは絶対」というこだわり。なぜ彼はソリッドティップにこだわるのか。

その答えが、ラインナップ4機種すべてに、各モデル独自に設計されたソリッドティップを搭載したヘラクレスFACTにあります。極限まで研ぎ澄まされた感覚を持ち、その異次元ともいえる感じる力で、水中の様子を完全に把握。さらには今まで感じることができなかったバイトをも感じ取ることができます。福島曰く、「その性能はラインの重さをも感じ取れるほど繊細かつ鋭敏」



操作系の釣りにおいて、エキスパートほど意識するのがラインスラックのコントロール。ラインを張りすぎると、ルアーの動きが不自然になりバイトが減ってしまうのみならず、バスが違和感を覚えやすくルアーを吐かれる確率も上がってしまいます。逆に緩めすぎると、ルアーの動きはナチュラルになるものの全くコントロールが効かなくなってしまうのと、もちろんアタリを感じることさえままなりません。そこでよく言われるのが、ラインスラックを出しつつもギリギリ感じることができる状態、いわゆる張らず緩めずの状態をキープせよということ。

しかし、いくら張らず緩めずとはいえ、特にライトウエイトのリグでラインスラックを出した状態ではノー感じになりやすく、そこは「感度が落ちてもしかたない。あとはアングラーの技術でカバー」というのが今までの常識でした。

ところが、福島はその状態でもなんと「ラインの重さを感じながら釣りをしている」と言うのです。そして、「そこから水中で起こっている様々な情報を得ている」とも言います。つまり、常にラインの重さを感じ、その重さを基準にして、さらに重くなる、逆に少し軽くなるといった重さの変化をつかみ、それによってウィードや石、さらにはバスのバイトを判別しているのです。



福島こだわりのソリッドティップ、その有効性とは
1.極小なアタリを取ることができる
ソリッドティップには、たとえ小さな負荷であっても、負荷が掛かれば掛かった分だけティップが入るという特性があります。そのソリッドの特性を最大限活かすため、チューブラー部(ベリー~バット)、ガイド、グリップ等、細部までこだわってつくり上げたFACTのロッド達は、ティップが捉えた情報(負荷)を手元で重さとして感じることができます。しかも、極微妙な重さの違いを感じ取ることができるほどの感覚を持っているのです。それも、極小さな負荷にも反応するソリッドティップがあればこそ。

さらにそれは、ルアーをスローに操作したりロッドを止めてアタリを聞いたりしているときはもちろん、シェイキング等のロッドを動かしながらでもアタリを取れるほどの超感覚。シェイキング中でも常にラインの重さを感じていれば、それを基準にして微妙な重さの変化を感じ取ることができます。重さの変化を感じたあとは、一瞬聞いて、それがバスなのかを判別してアワセるだけ。

2.違和感を与えず吸い込ませることができる
その間を取れるのもソリッドティップの優れた点。なぜなら、負荷が掛かった分だけティップが入るというその特性から、バスが吸い込む際に違和感を与えにくいからです。つまりこれは、アングラー側はアタリを感じやすいのに、魚には気づかれにくいということを意味します。これもまた、難しいバスを獲るためには大きなアドバンテージとなります。



3.リアクションバイトを誘発できる
そのティップの特性は同時に、根掛かりをチャンスに変えることにも貢献。障害物を素早く感知し、さらにティップの入りで深く根掛かるのを防ぐことで半根掛かり状態をつくりだし、そこからのハングオフで口を使わせるといった、リアクションバイト誘発テクニックをたやすく実践できるのもソリッドティップならでは。

4.ルアーの動きを自在にコントロールできる
また、意外に思われるかもしれませんが、ルアーの動きをコントロールしやすいのもソリッドティップの特徴。ルアーの動きが「大きく速く」なりがちなチューブラーティップに比べ、負荷が掛かれば掛かった分だけティップが入るという特性から、ロッドの振り幅やスピードを調整することで、「遅く」「速く」「小さく」「大きく」とルアーの動きを自在にコントロールすることができるのです。

5.カバーの釣りでも有効
さらに、オープンウォーターのみならず、カバーの釣りでもソリッドティップの特性が有効に機能することは意外と知られていない事実。カバーの釣りでは、ラインが枝、アシ、浮きゴミ等、何かに触れていることが多いのと、それによってラインに角度が付きやすく、ダイレクトに手元にアタリが伝わりにくくなってしまうもの。しかし、そんな状況ですら、微妙な重さの変化を感じ取れるソリッドティップなら、よりアタリを感じやすいのは言うまでもないでしょう。もちろん、誘いの操作もアタリを聞く間も取ることもできます。



6.小さいモーションでキャストできる
そして、最後にキャスト性能。ソリッドティップのロッドは小さいモーションでティップにウエイトを乗せることができるため、最小限の動作で素早いキャストが可能となります。その結果、キャストアキュラシーが向上。 また、ロッドを振りかぶるだけで逃げてしまう見えバス狙いにも威力を発揮します。それはさらに、時間の限られたトーナメントで1投でも多くキャストするために極限まで無駄な動作を省くというトップトーナメントアングラー福島ならではのこだわりでもあります。


これらソリッドティップの有効性を最大限活用するために、使用用途に応じてソリッド部のテーパーや長さ、硬さに徹底的にこだわってつくり込んだFACTロッド。今まで獲れなかったバスを獲るための福島のこだわりのソリッドティップ。まさに異次元の研ぎ澄まされた感覚で、意のままに操り、喰わせる、究極の操作系ロッド、ヘラクレスFACT。釣れるという事実が、そして福島健、その強さの秘密がここにあります。



↓ファクト ブランドコンセプトはコチラ↓へ