2008.09.19 (金)

数野達也 オネスティで1キャスト1ヒットの爆釣劇!

はじめまして。エバーグリーン・ボートシーバススタッフの数野達也(かずの たつや)です。
デイゲームの楽しさにハマり、年間6戦行われるTSC(東京湾シーバスチャレンジ)というボートシーバスの大会に参戦しています。

好きな釣りのスタイルはランガンでの魚を探す釣りで、穴撃ちなどのストラクチャーを狙う釣りが得意です。今回は私が多用するルアーの1つ、オネスティの使い方について報告したいと思います。

オネスティで1キャスト1ヒット

初めてオネスティを使用した時、正直「何だ?」と思いました。「これで釣れるのか?」と思ってしまうほど、ただ巻きではほとんど動かないのです。やはり定番のルアーを使う機会が多く、それ以降はタックルケースの中に入れっぱなし、出番はありませんでした。

ある日の釣行で、ボイルがあるのに食わないという場面に遭遇したときのことです。 さまざまなルアーで手を変え品を変え試すのですが全然反応してくれません。そこで何気なくオネスティを投げてみたところ、今までの沈黙がうそのように釣れ だしたのです。「こんなに釣れるのか。これは使える!」その日以来オネスティを多用し、いろいろな使い方を試してきました。

そんな中、先日もオネスティで1キャスト1ヒットといういい釣りができたのです。

その日は、かなりの猛暑で人間もバテバテ状態。水温もマリーナで29℃もあり、「まあ日焼けがてらに」と仲間4人で、まずは沖に面したバースで穴撃ち。この暑さの中でも意外と高活性で全員がシーバスをキャッチ。

次に、川の水がからむ壁ポイントに移動することに。ポイントに到着してみるとそこら中に8~9センチのイワシがいて、真夏の昼間だというのにボイルしていたのです。サイズは40~50cmでしたがトップに好反応でした。

しかし、トップにスレたのか少し魚が沈んだのか、バイトが遠のいたので オネスティにチェンジ。サイズ的にもハマったのか、このオネスティがすごかったのです。なんと1キャスト1ヒットの入れ食い状態に突入

このときの使い方ですが、狙うレンジは1mまで。着水してから1~10秒、沈めてからトゥイッチ開始。「パンパンパン」と3トゥイッチで1回止めるのを基本動作に、不規則にしてみたり、リズミカルにしてみたりと、さまざまなアクションで攻めていきます。いずれにしてもトゥィッチで誘い、止めて食わせる感じです。

オネスティは激しくトウィッチやジャークしても水面に飛び出したりせず、自分が思った(狙った)通りのアクションがつけられる、非常に使いやすいルアーです。

レンジキープ力が高く左右への大きなダートがいい感じで入ります。ルアー自体の動きがないということは水の抵抗を受けにくいということなので、逆に自分の思い通りに動かせるのです。そして、ひとたび釣れるアクションを見つけることができれば、同じアクションを再現することが簡単なので連続バイトの可能性も高くなります。

また、ルアーのアクションを自分でコントロールするということは、「釣れた」ではなく狙って「釣った」といえると思います。これもルアーフィッシングの楽しさではないでしょうか。

参考までに、今回のようにイワシがベイトのときは速めのトゥイッチが効果的です。また、河口など流れの中で使うときは弱って流されてくる小魚のイメージでゆっくりとしたジャークが効くことが多いようです。

この釣りにはタクティクス・スーパースカウトマスターのような張りのあるロッドとPEラインが絶対に必要です。ナイロンラインだと伸びがあり、フロロカーボンラインだと沈みすぎて、ロッドアクションが伝わりにくく操作しづらい感じがします。PEラインを使うことによってルアーにキレのある思い通りのアクションをつけることができるのです。

ただ、高感度ロッドとPEライン使うとバイトした瞬間に切れたり抜けたりすることがあります。それを防ぐ遊び(伸び)をつくるためリーダーにはナイロンラインを使っています。

ただ巻き用の、動かない特殊なルアーだと思われがちなオネスティですが、実はこれ1つでいろいろな使い方ができるのです。開発コンセプトとは違う部分でもたくさんの使い方があるはずです。「このルアーはこう使うものだ」と固く考えずに自由な発想で、自分だけの使い方を探してみてはいかがでしょうか? そのアクションにしか反応しないシーバスがいるかもしれませんよ。

■タックルデータ
ロッド:タクティクス TCSS-66M スーパースカウトマスター
リール:Opus-1
ライン:PE1号
リーダー:バスザイルフレックスハード16lb
ルアー:オネスティ


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