■リザーバーでクランクベイトがハマる条件とは

その条件で最も大切なのが「風」。風が吹くことで波が立ち、表層の酸素量が増加します。それによりプランクトンが動くことでベイトフィッシュも動き、バスの活性が上がり警戒心も薄れます。また気圧低下によってバスの浮き袋が膨張し、シャローを意識する条件が揃います。

そのほかに風が吹くとバンクが土のエリアでは岸に水が打ち上げられる事により濁りが発生します。適度な濁りはさらにバスの警戒心を薄めてくれます。そして 土のバンクに、バスがベイトを待ち伏せ出来るスタンプ、立木、岩などが絡んだエリアをチョイスすることで、クランキングでのストロングパターンが成立する 条件が揃うのです。

■ルアー選択＆アプローチ

ルアーは狙うレンジに合わせてコンバットクランク250とコンバットクランク320を使い分けます。
さらにロッドティップの位置を上下することでレンジを細かく調整します。

アプローチはエレキの音などでバスを刺激しないように、必ず風下から行います。

そしてキャストは、逆風のなかでも出来るだけ遠くへ飛ばすこと。リトリーブ距離を長くとることと、バスにプレッシャーを掛けないことでバイトチャンスを高めます。ゆえにコンバットクランクシリーズの、逆風をものともしない「かっ飛び」性能がこの釣りを成立させるための絶対条件となります。

まず岸際ギリギリに着水するようにキャストします。これは岸際にデカバスが潜んでいることがよくあることと、クランクベイトを確実にボトムやスタンプ、立木、岩などのカバーの面（際）をかすめるようにリトリーブするためです。

池原ダムの場合、おおよその目安としてコンバットクランク250で水深3～4メートル、コンバットクランク320で水深4～5メートルにボートポジション をとり、岸に対して斜めにリトリーブするとスタンプなどの面をかすめるようにトレースできます。ただし地形の傾斜が急なところでは岸ベッタリにボートをポ ジショニングし、岸と平行にリトリーブすることもあります。

エレキは常に踏みっぱなしで、次のキャストの時にはキャストした距離の半分の位置より先にボートが進んでいるような、速めのスピードでガンガン流していきます。

いずれにしてもクランクベイトがボトム、カバーの面（際）をかすめるようにハイスピードでリトリーブすることが大切です。

■理想のリザーバークランキングタックル

カバーを高速で攻めるこの釣りでは、障害物回避性能に優れたグラスロッドがメインと なります。また、速巻きでリアクション的にバイトに持ち込む釣りでもあり、バスの口にルアーがしっかりと入りきらず皮一枚フッキングなんてこともあるの で、ファイト中のバラシを極限まで低減させる性能があるグラスロッドのタクティクス・スーパーノヴァがオススメです。

そして、立木エリアなどアキュラシー重視ならタクティクス・ウォリアーツアー、強風下でよりロングキャストしたいならタクティクス・エクスプローラーと状況に応じて使い分けます。

ラインは基本的にシャロー＆カバーコンタクトの釣りなのでフロロカーボンの16lb以上が理想と考えます。

■この釣り最大のキモとは

この釣りはカバーに着く表層を意識しているバスの頭上にクランクベイトをハイスピードで通してリアクションバイトに持ち込む釣りです。なので、ルアーがカバーにコンタクトしてもリトリーブを止めずに速巻きを続けることがキモです。リトリーブを止めるとバスに違和感を与え、バイトが減ってしまうので注意してください。

カバーに当たってもリトリーブスピードを緩めないこの釣りでは、どうしても根掛りしてしまうことがあります。そこでルアーリトリーバーを必ず携行すること をオススメします。ルアーリトリーバーがあれば、根掛かりはほぼ回収できるという安心感から、よりタイトに攻めることができ、釣果アップにつながるという わけです。

また岸近くに立木や岩がある場合、ルアーは岸側を通した方が良い結果が出ている事も付け加えておきます。

非常にスピーディーで気持ちの良い釣りなので、皆さんも一度試して頂きたいと思います。1度でも「ガツッ！」と強烈なバイトを味わうとやみつきになりますよ。

■タックルデータ
ロッド : タクティクス TCSC-70MG スーパーノヴァ
ロッド : タクティクス TCSC-65M ウォリアーツアー
ロッド : タクティクス TCSC-71MH エクスプローラー
ライン : バスザイルマジックハードEX16lb
ルアー : コンバットクランク250
ルアー : コンバットクランク320