2009.11.02 (月)

秋のリザーバー攻略の切り札・M-1インスパイアミノー

こんにちは。エバーグリーン・プロスタッフの狐坂隆人(コサカ タカト)です。

「かなり厳しい状況ですよ」とレンタルボートショップのスタッフから忠告を受けた秋の池原ダム釣行。 湖の状況を素早く判断するために、ハードベイト中心の展開でスタート・・・

■ 厳しい状況の中、ハードベイトで素早くチェック

まずは白川下流から白川~前鬼インターセクションにかけて、アオコによるササニゴリの中、ブザービーターウィザーで約1mのレンジを素早くチェックしました。しかし、チェイスもなかったため、コンバットクランク120にチェンジし、レンジを変えずにアクションの違いによる反応をチェック。そして、すぐにアベレージサイズをゲット。

次に、1mより上のレンジを探るためにDゾーンに持ち替えましたが反応ナシ。逆にレンジを約2mまで下げて、コンバットクランク250で1本追加。さらにレンジを下げたコンバットクランク320ではノーバイト。

以上の検証の結果、レンジを1~2mの間に絞って、さらにチェックを続けることにしました。


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■ M-1のジャーク&トゥイッチで連続キャッチ

ベイトフィッシュの群れを目視で多く確認出来たので、次はM-1インスパイアミノーを 投入。ブザービーターやウィザーなど音への反応が無かったので、フラッシングでバスにアピールすると同時に回遊するベイトフィッシュをパニックさせること で、ニュートラル状態のバスにスイッチを入れるために「1ショートジャーク&2トゥイッチ」のアクションで誘いました。

するとすぐにアベレージサイズをゲット。その後もエリアに関係なくバスをバイトに持ち込むことができ、 厳しいと言われる中で短時間に数本のバスをキャッチできました。

通常サイズのジャークベイトに比べスリムでベイトライクなM-1インスパイアミノーは、ベイトフィッシュを追いかけている時にはもちろん効果的なのですが、実はリザーバーでは5、6月のポストスポーン期やターンオーバーにからむ10、11月など、バスの反応があまり良くない時期にも実績のある効果的なルアーなのです。

その厳しい時期に効果的な使い方が、「1ショートジャーク&2トゥイッチ」の連続アクション!


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■ 「タン!タタン!」のリズムでアクションさせよ

具体的なアクションのつけ方ですが、まず、キャストして着水後に少しだけタダ巻きしてルアーを潜らせます。着水と同時にアクションを開始すると抵抗に負けて ルアーが水面に飛び出してしまい、フラッシング効果を十分に活かすことが出来なくなり、バスの反応も悪くなるので注意してください。
<そこから、「タン!タタン!」「タン!タタン!」と言うリズムを頭の中で繰り返してアクションさせます。

「タン!」で1回ジャークして、「タタン!」で2回トゥイッチするイメージなのですが、特に大事なのが「タタン!」の2回トゥイッチです。ここで移動距離を抑え大きくダートさせることで強烈なフラッシングを発生させて広範囲のバスにアピールして誘うのです。

そして次の「タン!」はルアーを手前に移動さるだけで、またその場所で「タタン!」とトゥイッチして誘います。その繰り返しでボート際まで気を抜かずアクションさせてください。


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■ 誘いのトゥイッチから喰わせのトゥイッチへ

ア クションのコツは、「タン!」でショートジャーク(ロッドの振り幅は60~70cm)を1回、すぐにロッドを戻しラインスラックを出して、次の「タタ ン!」は弛んだライン分だけ張ってあげる感じで、スナップを効かせて2回トゥイッチ(ロッドの振り幅は30~40cm)を行うことです。

そして、これはあまり言いたくはなかったのですが、バスがルアーを追いかけてくるのが確認できたら、誘いのトゥイッチから喰わせのトゥイッチにスイッチします。

「タタン!」のリズムは崩さずにトゥイッチのロッドの振りをさらに小さくし、ダート幅を抑えることで、バスがルアーに追いつきやすい状況を演出してバイトに持ち込みます。ここで動きを止めてしまうと、すぐに見切られてしまうので絶対ダメ。「ルアーの動きを心もち小さくしてあげる」イメージでアクションを続けてください。


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■ C.B.S.搭載モデルを使うことが絶対条件

M-1インスパイアミノーには2つのモデルがあり、「C.B.S.搭載モデル」をこの感じでアクションさせると、左右だけでなく上下への立体的なヒネリをともなうダートアクションを発生し、高いフラッシング効果を得ることができます。「重心移動システム搭載モデル」とのダート幅は歴然であり、またパニックベイトを狙うバスの反応も全く違うので、この釣りには「C.B.S.搭載モデル」を使うことが絶対条件です。

カラーは今回、ハーフスケルトンアユを使用しましたが、もう少し濁りがとれてくればリアルアユやフリッカーワカサギなどの透明感のあるカラーがおススメです。

ロッドはタクティクス・スピットファイアを使用します。絶妙なティップの張りを持ち、「ルアーの吸い込みが良い」、「ファイト中にルアーを弾かれにくい」、というのがその理由です。

また「C.B.S搭載モデル」は独特のウェイト配置による強烈なダートアクションと引き換えに、キャスト中の姿勢が定まりにくいためキャストコントロール が難しいのですが、スピットファイアを選ぶもう1つの理由に「ルアーをロッドに乗せやすくキャストが決めやすい」ということもあります。その際に「垂ら し」を長めに(約30~40cm)とることで、よりキャストが決めやすくなるので、一度試していただければと思います。

この日は、同じエリアでソフトベイトも試しましたが反応がありませんでした。このような厳しい状況で、ただでは口を使わないバスを反応させることができるのがM-1インスパイアミノーの強みです。

「フラッシング」で寄せて、巧みな「ダート」で喰わせる。秋のリザーバー攻略の切り札・M-1インスパイアミノー、ぜひ試してみてください。

■タックルデータ
ロッド : タクティクス TCSS-64L スピットファイア
ライン : バスザイルマジックハード・プロト 5lb
ルアー : M-1インスパイアミノー


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