2021.03.19 (金)

フェイズ PCSS-65L+ スピットファイア・インプレッション

ワカサギパターンのI字系、ムラッチ刺し、ミドストに。さらにはスモラバ、ネコリグからシャッドまで。琵琶湖、リザーバー、河川、タイプの違うフィールドでの使用感を5人のエバーグリーンプロスタッフがレポートします。

①大西健太(琵琶湖)

正確に撃ち抜くキャスト精度と走りまくるバスを獲るパワーを両立したデカバス対応型スピニング。

ここ近年の琵琶湖のメインパターンの一つとなりつつあるワカサギパターンで大活躍のスピットファイア65L+。ワカサギパターンではミドストやノーシンカー、ネイルリグなど食わせ方はライトですが、食ってくるバスはデカい。ワカサギの群れに付いている個体はウエイトも重く、スイッチが入っている状態で食ってくることが多いのでメチャメチャ走ります。

そんなバス達を相手にするには……ボイルをしている時は正確に投げるべきポイントに瞬時に投げるキャスト精度と、掛けたデカバスをスピニングでもラインブレイクやバラシを防ぎながら浮かせて取り込むパワーが必要になります。

そこで、スピットファイア65L+

僕的にかなりいいなと感じるのは、ティップの柔軟性。それが操作やキャスト時のフィーリングに大きく貢献しているということ。でも、ただティップを曲がるようにしただけだと「ファストテーパーのロッドやん」で終わってしまうのですが、スピットファイア65L+はティップ~ベリーにかけての曲がり方が絶妙。キャスト時は3~4インチクラスのワームでもティップ部にウエイトが乗っているのが分かるので、キャストしやすく狙ったポイントにルアーの軌道を真っ直ぐに撃ち込めます!

そして、ベリー~バットのパワー。ただし、硬さで止めるのではなく、ロッド全体がスムーズに曲がり込むことで発揮される粘り強いパワー。なので、バスをかけてからは一点で負荷が掛からずしっかり曲がり込みながら、急な突進をされてもロッド全体でパワーを受け止めて分散してくれるので、ラインブレイクやバレたりというミスが極めて少ない!

OK的にスピットファイア65L+のもう一つ注目すべきポイント、それはグリップ部のフードの形状。TVSK16というフード(①)と太め長めのナット部EVA(②)により、握った時に手とグリップの隙間がなくなり操作性の向上に繋がるのと、デカバスのランディング時により力が入りしっかり握れます!

釣りビジョンのロケでは、バスエネミースティック3のネイルリグで中層をi字引きで使用してボコボコに釣りましたが、その時も食わしてから違和感を与えずにフッキングに持ち込むことができましたし、スーパーファイトな突っ込みもミスなくキャッチできました!プレッシャーがかかるとすぐに吐いたりする状況下での展開だったので、本当このロッドがあって良かったと思いましたね。
(よかったら釣りビジョンVODの琵琶湖リーグ観てくださいね♪)

それと、i字系プラグ&PEラインで釣る時も非常に使いやすいですね。PEラインだと良く飛ぶしラインブレイクもしにくいのですが、ラインの伸びがなくルアーにダイレクトに力が掛かるため、ワカサギパターンで使うような小型のi字系プラグについている小さいトレブルフックだと伸ばされたりバレたりというミスが起こりやすい。でも、そんな微妙なセッティングでもバラさないのが、柔剛兼ね備えたスピットファイア65L+

他にも各ワームでの各リグ、シャッドなどのプラグにも対応するのと、デカバスのランディングも余裕なので、琵琶湖だけでなくオカッパリのロケでも確実に僕のメインロッドに加わることは間違いなしです!
大西 健太[OKガイドサービス]
ー お問い合わせ ー
https://ok-kenta.com/

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②村田直紀(琵琶湖)

ムラッチ刺しのキモ、小刻みなハイピッチシェイクが誰でも簡単にできるロッド。

琵琶湖のワカサギパターンを語る上で欠かせないバスエネミースティックムラッチ刺し。そのキモは小刻みハイピッチシェイクなのですが、スピットファイアはまさにそのためにつくったと言ってもいいロッド。

ピッタリフィットし力まずシェイクできるグリップ形状と、柔軟なティップから徐々に張りを増していくベリー~バットの絶妙なバランスのおかげで、手首への負担も少なく、誰でも簡単にティップを高速で震わせてアクションすることができます。

ムラッチ刺しの他には、ミドストにも使用できます。その場合、ミドストの定番ドリフトマスター64ULのブランク全体の反動を使ってシェイクするのとは少し違い、ティップを使ったシャープで振り幅の狭いアクションが得意技。ドリフトマスターとスピットファイア、アクションの違いで攻めの幅が広がり、獲れる魚の数も増えるので嬉しいですね。

柔軟なティップを高速で震わせてアクションできるため、ミドストではなく普通のジグヘッドリグで、わざとウィードにスタックさせて外さずにシェイクし続けて誘うという技も得意中の得意。これは、ドロップショットやジグヘッドワッキーでも使えるテクニック。琵琶湖以外のフィールドでは倒木、スタンプ、岩などに引っ掛けてシェイク……ですね。
村田 直紀[琵琶湖むらっちガイド]
ー お問い合わせ ー
Tel : 070-5041-9766
Mail : muracchhiiii@gmail.com
Blog : https://ameblo.jp/asaken44/

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③岡田安弘(琵琶湖)

スピットファイア導入で、ウィードの濃いエリアでのワカサギパターンでキャッチ率が大幅にアップ。

今や琵琶湖で定番になりつつあるワカサギパターンですが、琵琶湖の異常に走るデカバス相手に4〜5lbラインにULクラスのロッドでは、ウィードに潜られたりラインブレイクしたりと、口を使わせても獲れないこともしばしば……しかし、スピットファイア65L+の登場で、攻めのバリエーションがアップしました。

その65L+というスペックからオールマイティに使用できるのはもちろんのこと、僕の場合は、特に水面とウィードトップとの隙間が狭いエリアで、小刻みな素早いピッチでシェイクしながらのミドストに使用。ソフトでありながらも柔らかすぎないティップと、指先から手の中心部を沿わせやすく遊びが生じないグリップ形状は、小刻みなハイピッチシェイキングにうってつけです。

そして、遊びがないグリップは、フッキング~ファイトにおいてもしっかり機能。ウィードに突進するバスに対しても、手元でがっちり支えてロッド全体のパワーを引き出し、相手に主導権を与えずランディングに持ち込むことができるため、ワカサギパターンでのキャッチ率は大幅にアップしました。今まで悔しい思いをしてきたアングラーに、ぜひオススメです!

岡田 安弘[YASU OKADA GUIDE SERVICE]
ー お問い合わせ ー
Tel : 080-1447-9508
Mail : yasu1091_bass@yahoo.co.jp
Blog : https://ameblo.jp/yasu-icandoit/

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④中谷大智(リザーバー)

シャッドの釣りにベストパフォーマンス、タフな状況でも確実にキャッチまで持ち込むために。

ベリーからバットまでは筋肉質で、ティップはソフトな仕上り。ファストテーパーの様な繊細な操作感ながら、いざ曲げてみるとブランク全体が美しく曲がる。ビッグバスの急な突っ込みにもロッド全体で支えてくれるので安心感があり、少々ドラグセッティングをミスしていても、しなやかな追従性でラインブレイクや口切れを防いでくれる……スピットファイアはそんな印象のロッド。

ボート、オカッパリ問わずリザーバー釣行がメインの私にとって、使用頻度の高い釣りの一つがシャッドプラグのストレートリトリーブ。高活性時はなんの問題もないのですが、ハイプレッシャーレイクやタフコンディションの場合、小さなトレブルフックを用いたシャッドはミスバイトが発生することも意外に多いのが悩みでした。なので今は、ルアーにじゃれつく様なバイトを絡めとってくれるソフトティップ、浅掛かりでもバラシを防ぐしなやかなベンドカーブで、確実にキャッチにまで持ち込めるスピットファイアを重宝しています。

ソフトなティップはワームフィッシングにも最適で、ネコリグやダウンショットはもちろん、6.5ftというレングスと筋肉質なブランクは、遠投して使うキャロライナリグや高比重ワームのノーシンカーリグなどにもGOOD。PEラインを使えば虫系やライトなパワーフィネスまでこなせるバーサタイル性も魅力ですね。

中谷大智(ナカタニ ダイチ)
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⑤神薗海人(河川)

抜群の遠投性能と操作性能、魚を掛けた後のトルクも半端ないオカッパリの救世主。

私のホームグラウンド遠賀川ではなくてはならないロッド、スピットファイア65L+。筋肉質でしなやかに曲がるブランクで、特にオカッパリでメインとなるスモラバやネコリグ、シャッド等の軽いルアーを遠投できる気持ち良いキャストフィールは投げているだけでも最高ですね。

そしてしなやかなティップ。ゴロタやハードボトムでは半スタック状態を維持して1点で誘い続けハングオフをさせてリアクションを狙ったり、トゥイッチングやシェイキングリトリーブ等の中層の釣りでもノー感じにならず敏感な操作ができます。また、あえて軽量化と反対方向にセッティングされた厚みのあるグリップ形状も超実戦的。手の中でガタつくことがないため格段に軽い操作性で、繊細な誘いを補助してくれます。

そして、魚を掛けた後がスピットファイア65L+の真骨頂。特にオカッパリでは、多少無茶なやり取りが必要な状況も多いと思いますが、川のバスの急な突っ込みに対しても、ブランクの粘りでショックを吸収してくれるのでバラしが激減。柔と剛の絶妙なバランスで川のオカッパリで大活躍です。
神薗海人(カミゾノ カイト)
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琵琶湖プロガイド・ロッドレンタルサービス

― PCSS-65L+ スピットファイアを琵琶湖で実際にご使用いただけます ―
上の大西、村田、岡田、3名の琵琶湖プロガイドのガイドサービスを利用される際、ご希望のゲスト様にはフェイズシリーズ各機種をレンタルいたします。店頭で触っただけではわかりにくいキャスト、操作、フッキング、ファイト時の使用感を実際のフィールドでぜひ体感してください。時期によっては発売前の新製品もレンタル可能です。ガイド予約時にご使用希望機種を各ガイドにお伝えください。(状況によりご希望の機種が用意できない場合もございますのでご了承ください)

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