豊西和典 春の泉南メバルゲーム 超軽量ジグヘッド+ギムレット1.5インチで好釣果!
こんにちは。エバーグリーンライトゲームプロスタッフの豊西和典です。
今回は、泉南港湾部でのメバル釣行の模様をレポートします。近日発売予定のライトゲームワーム・ギムレットで良い釣りができました。
生涯初のインフルエンザにかかり、仕事も釣りも全てのことが一旦停止。その後5日間の静養を経て、若干の関節痛は残るもののようやく回復状態に。そこで、リハビリがてら泉南港湾部にメバリングに出掛けた。
三寒四温を繰り返しゆっくりと季節が進行するこの時季は、中々釣果が安定せず場所やタイミングによって連発したり、逆にワンバイトのみで終了……ということも珍しくない。寒波が訪れれば冷たい季節風が吹き付けて海水の表層を冷やし、温かい日には活発であったベイトの動きも緩慢になり、それに伴いメバルの動きもまたスローに後退してしまう。
釣行当夜は、そんな寒波の合間のゆるりとした東風の吹くとても優しい夜だった。現場に到着した時にまず始めに確認したのは、ライズしているか否か。この時季のメバルは、あらゆる魚の稚魚や稚ダコや稚イカ、あの高級食材のウナギの稚魚等の群れに付き、水面付近に追い込んでは頻繁に捕食を行っている。
結果として、ポイントではわずかながらライズが認められた。このようなシチュエーション下において、メバルは完全に表層を意識している。なので、表層で、いかにゆっくりとルアーを見せてやるかが重要。攻略法は幾つかあるが、今回実践したのは、オーソドックスな超軽量ジグ単を超スローに操作するメソッドだ。
操作といってもほぼ動かさず、ラインスラックを取ってやる程度のリーリングで丁度良い。また、この釣りにおいて重要になってくるのがラインの選択だ。当日私が選択したのはPE0.2号。PEの特性である水に浮く事を最大限に活かすことで、ジグヘッドの沈下速度を相殺してよりスローに攻めることができる。
早速、ジグヘッド0.4gにワームをセットし実釣に入る。表層を漂わせるようなイメージで操作すると、ファーストキャストからバイトがあり、20cmを少し超えるサイズが出た。このポイントでは良型にあたるサイズに思わずほほが緩む。
この一匹を皮切りに暫しの連発。時折ワームチェンジなどを行い試行錯誤しつつ順調に釣果を重ねていく。そして、もう少しで「ツ抜け」のところであたりが急に静かになり、同時にメバルの反応も皆無に。恐らく、メインベイトである小魚の群れがどこかへ行ってしまったのだろう。短い時合いではあったものの、病み上がりの体には丁度良い釣果だった。
さて、当日はいくつかのワームをローテーションすることで釣果を伸ばすための試行錯誤を行ったが、結果最も良い反応を得られたのはギムレット 1.5インチだった。
その理由は帰宅後に明らかに。フライにする為に少しだけ持ち帰った個体の胃の内容物を確認したところ、ハク(ボラの稚魚)をメインに捕食していたことわかったのだ。サイズは2cm程と、好反応だったギムレット1.5インチとまさにビンゴ!なサイズ感だ。
また、ギムレットは鋭く尖ったテールを持ち、マテリアルも昨今主流になっているハンドポワードワームの様な柔らかなものとは対照的にシャキッとしていて適度な張りがある。そのおかげでロッドアクションに応じてキビキビとアクションしてくれると同時に、静止時にもテールが垂れることがないため生きた小魚のような自然な水中姿勢を演出しやすく、魚に違和感を与えにくい。
ワーム素材にしては非常に耐久性が高く、ズレたり裂けたりしにくいのも特徴だ。今回のように時合いが短い場合は特にテンポの良い手返しが必要不可欠。それを可能にしてくれるギムレットは大いに戦力になる。単にサイズ感だけでなく、アクションや水中姿勢、耐久性の高さに至るまで、当日の状況にマッチしたワーム選択だったといえるだろう。
ロッドはPSSS-610S リンバーティップを使用した。その名の通り柳のようにしなやかなため、しなりを利用して超軽量リグでも楽にキャストすることが可能。それでいてリグの操作性を損なわないだけの適度な張りと抜群の感度を併せ持っているためオススメだ。
この時季は海況が猫の目のように変わるため、釣果も安定せず難しい釣りを強いられることも多い。しかし、逆に言えば非常にゲーム性が高く面白い時季であり、状況に合わせて様々なメソッドを駆使するため結果的に自身の引き出しを増やすことにも繋がる。ぜひ、皆さんも積極的に釣り場に出掛けてみて欲しい。
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