ポイント選び

夏から秋にかけての高水温期に有効となる日中の釣り、「デイゲーム小型バイブ戦略」の主戦場は、河川の下流部や汽水湖などの汽水域、そこにある水深1～3mのシャローエリアです。

この時期の汽水域のシャローエリアは４～7cmのイナッコを初め、ハゼ、エビ、フナなど、小型ベイトが豊富で、それらを捕食するためシーバスが差してきています。

シーバスたちが盛んに動き回り捕食を行うのは主に水温が下がる夜間。ではなぜ捕食モードではない日中にわざわざ狙うかというと、シーバスの居場所が断然絞りやすいからです。

水温が上がる日中は、少しでも居心地がいい場所……水温が低く溶存酸素量が多い場所をシーバスが絶対的に好むので、そうした場所には必ず頻繁に回遊があり、時には群れで固まります。

●河川の合流部
●用水路等からの流れ込み
●くっきりと潮目が出る場所

など、少しでも水の動きがある場所が狙い目。それ以外の場所は狙わなくてOKです。

ルアー選び

高水温期の日中は、水の動きがある場所であっても表層の水温が上がりやすいので、シーバスは水温が少しでも低いボトム付近にいることが多いです。

そして、そうしたボトム付近のシーバスを小型バイブでダイレクトに狙い撃つのが「デイゲーム小型バイブ戦略」です。

小型バイブを使用する理由は、シーバスが捕食している小型のベイトに近いサイズで、なおかつレンジコントロールのしやすさから狙いのボトム付近を簡単にトレースできるので、テキメンによく釣れるからです。

●アイアンマービー40＆55
●マービー50＆70

などが高実績で、波動が強い鉄板バイブのアイアンマービーと、波動が中程度の樹脂バイブのマービー、どちらかにヒットが偏る場合がよくあるので、両方試せるように持っておくと安心。

また、まずはボディサイズの小ささから喰わせやすくスレさせにくいアイアンマービー40・マービー50で岸から30m以内を探り、それから遠投が効くアイアンマービー55・マービー70で沖を探る、というふうにローテーションすることで取りこぼしを極力減らせます。

カラーは、高水温期の汽水域のシャローエリアは水が濁っていることが多いので、濁りに強いゴールドキャンディ・アカキンなどのゴールド系カラーや、レッドヘッドパールなどのホワイト系カラー中心のセレクトが◎です。

ちなみに、バイブはボディ全体が水中に入るため見切られやすいカテゴリーのルアーですが、アイアンマービー、マービーは水平に近いナチュラルな姿勢で泳ぐようにセッティングすることで極力見切られにくいように仕上げています。シーバスがいれば間違いなく良い結果を出してくれるバイブなので、自信をもっておすすめします。

釣り方

釣り方はとてもシンプルで、キャストして着水したら一度ボトムを取って、あとはロッドを立ててただ巻くだけ。（水深1m程の場所で、着水後すぐに巻いてきてもボトム付近を引いてこれるようなら、ボトムは取らなくてもOK。）

リトリーブスピードは1秒間にハンドル3回転から４回転のファストリトリーブ（速巻き）！　シーバスは捕食モードでなくても速く動くものが目の前を通り過ぎると思わず反応してしまう習性があるので、それを利用して追いかけさせて喰わせます。

一度釣るまでは「こんなに速くて大丈夫か？」と不安になるスピードですが、その気になったシーバスは案外余裕で追いついて喰ってきます。

そして、シーバスのヒットがあればその場所で連発する可能性が高いので、集中して狙ってみてください。一度反応が無くなっても、ルアーローテーションをはじめ、カラーチェンジや、立ち位置・トレースコースの変更、少し場所を休ませるなど、工夫して狙えばヒットが続くことがよくあります。

まとめ

夏から秋にかけての高水温期にシーバスを攻略する上で、「デイゲーム小型バイブ戦略」は非常に有効な戦略のひとつです。

サイズを選べる釣り方ではありませんが、ハマればヒットが延々続く爆釣を味わうことができます。そしてもちろん、大型がヒットすることもあります。ぜひ皆さんの近隣のフィールドでチャレンジしてみてください。暑い中での釣りになるので、熱中症対策をお忘れなく！

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