Dゾーン ワンポイントアドバイス
by 清水盛三
これから迎える秋・冬シーズンに
効果的なDゾーンの使い方を
清水盛三が解説
「過去の記事だし、僕が言っていることに派手さや奇抜さはないかもしれないけど、バスフィッシングの本質的な内容だから、何年経っていようと関係ない。ずっとバスフィッシングを楽しむために、本当に大切なことだと思いますね」
■ 秋に効果的なスピナーベイトの使い方、プチスローロール
夏のバスを流れの当たるエリアで狙うなら水面付近の高速引きが効果的だけど、コンディションがコロコロ変わる秋に効果的な釣り方はプチスローロール。
やり方は、着水後すぐ巻き始めて、ルアーの沈むスピードが巻くスピードより少し勝っている感じのスピードで巻いてくる。例えば水深が2.5mくらいなら、1/2ozを使って水深1~1.5mくらいのレンジを引いてくるイメージ。
コツは、リールを巻いたときにルアーの振動が全く伝わらないスローリトリーブから徐々に巻き速度を上げていくと、ブルブル感が感じられるようになるポイントがあるので、その速度よりほんの少しだけ速くリールを巻くこと。
ボートが進むスピードや風の強さ、リールのギア比なんかで巻く速度は変わってくるから、具体的に1秒間にハンドル何回転とかいう説明はできない。あくまで、自分の体で振動を感じるポイントを見つけることが重要。
Dゾーンは振動を感じ始めるポイントが簡単にわかるから誰にでも使いやすいし、そんな感じで振動が伝わってくるときに、このルアーは釣れるようにできている。だから、あとはそのブルブルを感じながらルアーを信じて引いてくるだけ。
■ 冬のビッグフィッシュ=シャローのスピナーベイティング
冬のビッグフィッシュを狙うなら、まずはシャローのスピナーベイト。バンクなら角度が急でストンと落ちているところが狙い目になる。沖なら立木なんかの、バスが縦に移動しやすいところを釣っていく。
ボトムではなく、目で見えるか見えないかギリギリのレンジをゆっくり引くのがコツ。冬のバスは水温が低くてあまり速く移動するものにはついてくることができないが、少しでも喰う気が魚は浮いているので、中層をスローに一定スピードで巻くことが効果的になる。
そこで、Dゾーンの場合はパワーブレードの出番。スピナーベイトの場合、釣れないときほどブレードを大きくしていくという考え方がある。なぜかというと、ブレードの抵抗が大きいほどゆっくりと引けるから。
同じ1/2ozのDゾーンでもノーマルモデル(フロント#2、リア#3)よりパワーブレード(フロント#4、リア#5)の方がブレードサイズが大きいので、水の抵抗が増して、同じレンジをよりゆっくり引くことができるようになる。
強烈なフラッシングと振動で一定レンジをゆっくりと通り過ぎるので、スローなバスをリアクションバイトさせるパワーや、深めのレンジからバスを浮かせるパワーがあるのがパワーブレード。そんなスピナーベイトを使うのが、冬のビッグフィッシュを獲る近道かな。
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