2019.10.30 (水)

清水盛三が語る 秋のスピナーベイト戦略 Dゾーンのプチスローロール

10/9オンエアされた「The Hit」で3年ぶりに紀ノ川に挑んだ清水盛三。前半は苦しみながらも、後半その日のパターン「Dゾーン アユカラー シルバーブレードのプチスローロール」が炸裂しロケは大成功。

今回は清水盛三が秋の紀ノ川を完全攻略したDゾーンの使い方のキモを語ります。

前半の苦戦を吹き飛ばす連続ヒット ~ Dゾーン・アユカラーのシルバーブレードが炸裂

やはりDゾーンは永遠の定番。The Hit 紀ノ川でのロケは前半苦しんだけど、後半はルアー、カラー、そして釣り方がバッチリハマって40オーバーの固め釣りができた。

約3年ぶりに訪れた9月末の紀ノ川。天気はくもり時々雨。今年は暑さが続いていることもあって、まずは夏に魚がいたであろう流れの当たる場所を釣っていった。

しかし、いろいろなエリアをまわり様々なルアーをローテーションして探っていくものの、2時間以上経ってもうんともすんとも言わない。

その後「ココにいなくてドコにいる!」という明らかにベストスポットと言える一級カバーがあったので、テキサスリグをフリップ。なのに、そこでも小バスが追いかけてきただけ。

そこで、「この一等地にこんなサイズがいるということは、狙いが間違っている!」と即座に判断して、季節を進めて、狙いを秋の場所に変更することにした。

すると……答えはすぐに出た。

流れが弱まるエリアの少し水深のあるストレッチで、まずは45クラスのコンディションのいいビッグフィッシュが来た。ルアーはDゾーン1/2ozのダブルウィロー。カラーはアユカラーのシルバーブレード。

「見つけた!」と立て続けに同サイズを追加。この魚もDゾーン1/2ozダブルウィローのアユカラーシルバーブレード。

それからも、さらに同じ釣り方で1本、そしてもう1本、と狙いのパターンがハマる。明らかにルアーが合っている。しかも、すべてがっぷり喰ってきているのでカラーもバッチリ合っている。

たとえルアーが合っていても、カラーが合っていなかったら浅掛かりになったりと、あんなに深い喰い方はしないもの。


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同じアユカラーにブレードのカラー違いをラインナップする意味

もともとDゾーンのアユカラーはゴールドブレードのみのリリースだったが、エバーグリーンの琵琶湖プロガイド達からアユカラーのシルバーブレードがほしいというリクエストがあり、僕のなかでもその必要性は感じていたので、ついに今年リリースすることにした。

ヘッドとスカートは従来のアユカラーと全く同じで、違うのはブレードのカラーだけ……と目新しさはないが、実はこの違いは大きい。

この2色を持っていれば、以前清水盛三が語る ワイルドハンチ・シークレットテクニックという記事で紹介した「同系色でカラーローテーションする」という本当の意味でのカラーローテーションテクニックにも対応できる。

これは、全然違うカラーにローテーションするのではなく、同系色のなかで細かくローテーションするという技で、1本釣った後にその同じスポットで次の1本を搾り出すためのテクニック。狭いフィールドや人が多いフィールド、もしくはオカッパリなんかだと、どうしても1箇所で粘らないといけないことも多いから絶対に必要なテクニックと言える。

アユカラーの他にも、Dゾーンにヘッドとスカートは同色でブレードの色だけが違うという似たようなカラーが細かくラインナップされているのは、実はそのため。

■清水盛三のシークレットテクニック「同系色カラーローテーション」に対応するためのヘッド・スカート同色/ブレード別色カラー
アユ

ワカサギ

ホワイトチャート

スーパーチャート

さらに、Dゾーンにはブレードカラー違いの同系色の他にも、ヘッドとスカートの同系色も数多くラインナップしている。例えば今年リリースした新色にも同系色がある。

このような、ほんのちょっとした差が本当に大きな差になることも多いので、「同系色のカラーローテーション」はぜひ頭に入れておいてほしいテクニックだね。

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Dゾーンなら簡単にできる秋に効果的なスピナーベイトの使い方、プチスローロール

そして、釣り方はプチスローロール。夏のバスを流れの当たるエリアで狙うなら、水面付近の高速引きが効果的だけど、このときは岸際の浅いところでエサを喰っている感じじゃなかったので、ブレイクラインをウロウロしている魚を狙っていった。

でも、ルアーをボトムに当てることはしない。水深は2.5mくらいでその半分くらいのレンジを引いてくるイメージ。ボートからの場合は、岸ギリギリに投げて着水後すぐ巻き始めて、ルアーの沈むスピードが巻くスピードより少し勝っている感じのスピードで巻いてくる。

簡単に言うと、リールを巻いたときにルアーの振動が全く伝わらないスローリトリーブから徐々に巻き速度を上げていくと、ブルブル感が感じられるようになるポイントがあるので、その速度よりほんの少しだけ速くリールを巻けば勝手にこの釣り方になる。

感覚的な話しだけど、具体的に1秒間にハンドル何回転とかいう説明はできない。なぜかというと、ボートが進むスピードや風の強さ、リールのギア比なんかで巻く速度は変わってくるから。このときも、テレビでは結構速く巻いているように見えるかもしれないけど、エレキを踏んでボートを前に進めながら釣りをしていたからね。

あくまで、自分の体で振動を感じるポイントを見つけることが重要になる。Dゾーンは振動を感じ始めるポイントが簡単にわかるから誰にでも使いやすいし、そんな感じで振動が伝わってくるときに、このルアーは釣れるようにできている。だから、あとはそのブルブルを感じながらルアーを信じて引いてくるだけで良い。

特にこれからの秋のシーズン、Dゾーンのプチスローローリングは本当に釣れるのでぜひ試してみてほしい。

もちろんオカッパリからでも効くよ。ひとつ付け加えると、沖に向かって真っすぐ投げるのではなく、斜めにキャストしてできるだけブレイクラインを長く引くようにすることも釣れる確率を高めるコツなので忘れずに。

そして、さらに季節が進んだら清水盛三が語る 冬の必須スピナーベイト Dゾーンパワーブレードを参考に釣りをしてみてほしい。

この記事はもう10年以上前のものだし、僕が言っていることは派手さや奇抜さはないかもしれないけどバスフィッシングの本質的な部分。何年経とうが関係ないと断言できる。

僕がつくるルアーもしかり。ずっとバスフィッシングを楽しむためには、やっぱり魚が釣れないと続かないよね。だから、流行りだけを追いかけるのではなく何年経っても使い続けられる=釣れるルアーをつくり続けようと思ってやっている。

最後に、The Hit紀ノ川ロケではDゾーンで釣った後、ゼルクプティで50アップも獲っている。次はそのゼルクプティについての記事をアップできればと考えているのでお楽しみに!

■タックルデータ
[ロッド]シナジー CSYC-70M+ マルチローラー
[ライン]フロロカーボン 14lb
[ルアー]Dゾーン1/2oz ダブルウィロー

サンテレビ公式YouTube「ザ・ヒット」EGプロスタッフ出演番組 配信中

■関連サイト:サンテレビ The HIT

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