2011.07.19 (火)

スモラバで激タフの旭川ダムを攻略
福島健、JB TOP50第2戦・3位入賞報告

みなさんこんにちは。エバーグリーンプロスタッフの福島健です。
JB TOP50第2戦・旭川ダムの報告です。釣り上げたバスは3日間で4本という非常に厳しいトーナメントでしたが、すべてのバスを1,500gクラスでそろえて3位に入賞することができました。

■ スモラバ=オールラウンド・フィネスルアー

前週に開催されたJB旭川シリーズでは74名中57名がノーフィッシュという結果と、直前のプラクティスの感触から、今回の試合はかなりタフになることが予想されました。ゆえに、1日に2~3回あるかないかのチャンスをいかに逃さずものにするか、それがキーになると考えました。

そこで、今回メインに選んだのがスモラバ。僕が思うに、スモラバはスピーディな釣りから超スローな釣りまでをこなすオールラウンダーのフィネスルアー。

しかも、フォーリング、スイミング、シェイキング、ズル引き、ステイなど様々な釣り方で使うことができるので、タックルを持ちかえる時間すら惜しいトーナメントでは、必然的に出番の多くなるルアーです。

実際今回の試合でも、4本中3本はスモラバ(C-4ジグ プロト)でキャッチしています。しかも、3本ともすべて違うテクニックで釣っているので、試合の流れを踏まえて簡単に解説していきたいと思います。


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■ 初日は「サイトでのフォーリング」

まずは、メインエリアと考えていた、とあるワンド(クリーク)のショアラインを、スモラバ1.3g(C-4ジグ プロト)の中層スイミングで流しながらバスの反応をチェックしつつ、すばやく状況をサーチしていきました。その際同時にサイトで見えバスも探していきます。

このように、時間が勝負のトーナメントでは、複数の動作を同時 にこなしていくことも1つの大切なテクニックです。

そして、ワンド奥のバックウォーターでフラフラと上流に向かって泳ぐ見えバスを発見。この手の上流に上がりたがっている魚は口を使いやすいので、すかさず手に持っていたタックル、C-4ジグ 1.3g(プロト)をキャスト。バスの4~5m上流側に着水させ、そのままフォールさせると「スーッ」と飛んできてスモラバが着底する前にバイト。狙い通り1本目をキャッチすることができました。

その後、別のエリアで、ボイルしたバスをスイムベイトでキャッチ。(プラクティスでハスなどの大きいベイトを追いかけてボイルするバスの存在も確認していたので、スイムベイトのタックルもすぐに投げられるように予備で準備していた)

初日は2本で3,319g、9位とまずまずのスタートを切ることができました。


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■ 2日目は「ブラインドでのスイミング」

初日と同様にスモラバ(C-4ジグ プロト)の中層スイミング&サイトで探っていきましたが、この日は前日より厳しくバイトもなく見えバスもいませんでした。

昼頃になりやっと、ボート進行方向前方からこちらに向 かって泳いでくるバスとはちあわせ。しかし、こんな感じで遭遇した魚は釣り人の存在にも気づいていて明らかに喰わない魚なので、ヘタにプレッシャーを掛けないようにキャストはせず、そのままやり過ごしました。

とはいえ、この手の釣り人の存在に気付いているバスでも何かモノが絡むと口を使うことが多いので、バスの進行方向に岩やブッシュなどのカバーがないか確認すると、そこには細い枝のブッシュが。

こちらからはバスが見えていない状態でしたが、スモラバを枝に絡めるようにキャストし、フワフワとスイミングさせながら持ち上げて枝からはずすと「コンッ」と明確なバイト。

数少ないチャンスを逃さず、思い通りの釣り方で貴重な1本をモノにすることができました。

この日は初日よりもさらに厳しく全体の60%がノーフィッシュという結果でしたが、ブラインドでキャッチしたこの1本のおかげで暫定5位につけ最終日に臨むことになりました。


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■ 最終日は「超超超スローなズル引き」

この日もワンド内をスモラバの中層スイミング&サイトで探っていきましたが、さすがに3日目ともなるとプレッシャーも高くかなり厳しい状況で、なかなかチャンスにめぐり合えません。そこで戦略を変えて、絶対にバスがいると確信できる一級ポイント、橋脚を攻めることに。

ここでもルアーはもちろんスモラバ(C-4ジグ プロト)。

しかし、ここは誰もが狙うメジャースポット、しかも最終日ともなれば尋常ではないプレッシャーが掛かっているはず。そこで、2日目までの1.3gから少し重めの1.8gのスモラバ(C-4ジグ プロト)にチェンジし、いかなる状況でも絶対に喰わせることができると確信しているテクニック・超超超スローなズル引きでアプローチ。そして狙い通りの1本を搾り出し、3位に入賞することができました。

※究極の喰わせ技「超超超スローなズル引き」について詳しく解説しています。
コチラもあわせてご覧ください
↓↓↓
『 福島健の究極の食わせ技 C.C.ラウンドの・・・』


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■ 福島プロデュース・C-4ジグ&C-4シュリンプ完成間近!

結局3日間メインで押し通したスモラバで3本のバスをキャッチしましたが、その使い方は様々。初日は「サイトでのフォーリング」、2日目は「ブラインドでのスイミング」、そして最終日は「超超超スローなズル引き」とすべてのバスを違う釣り方でキャッチしています。

これが僕が思うスモラバのオールラウンダーなところで、その時々の状況に合わせて様々なスピードの様々なテクニックを繰り出すことができるというわけです。だからこそ、これだけ厳しい状況のトーナメントでも数少ないチャンスをモノにできたのではないかと思います。

最後に今回使用したタックルですが、ロッドはヘラクレス・ソリッドセンサー61。スモラバは僕が開発に携わっているC-4ジグの原型となった自作のもの。トレーラーも同じく僕が開発に携わるC-4シュリンプ(プロト)を使用しました。

C-4ジグ&シュリンプは僕がスモラバとそのトレーラーに求める性能に徹底的にこだわり抜いたもので、とにかくこのC-4ジグC-4シュリンプをセットすると「スモラバが生きる!」という思いでつくりました。発売までお楽しみに。

■タックルデータ
ロッド:ヘラクレス HCSS-61ULST ソリッドセンサー61
ライン:バスザイル・マジックハードR 4lb
ルアー:C-4ジグ(プロト)1.3g / 1.8g
トレーラー:C-4シュリンプ(プロト)

■福島健オフィシャルブログ:KEN'S VOICE



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