ブレットハイト
チャターベイトにグラスロッドを使う本当の理由
本場アメリカのビッグトーナメント、FLWツアー第1戦&バスマスターエリートシリーズ第1戦でビッグウエイトを叩き出し優勝に輝いたブレット・ハイト。
「この2試合ともウイニングルアーはチャターベイトで、プリスポーンがステージングするグラス(ウィード)を釣って多くのビッグフィッシュをゲットしたけど、グラスロッド(パワーグラス・レパード)を使うことが絶対だった」
そう語るブレットがチャターベイトにグラスロッドを使う本当の理由とは・・・
■ より多くのバイトを引き出すためのタックル、グラスロッド
チャターベイトでビッグウエイトを出すためには、まずはとにかく投げ続けること(笑) もちろんそれだけじゃあなく、他にキーになることがあるけどね。
実際、この2試合ともスポーニングが絡む時期だったので、多くの選手がクリークアーム内やポケット内でスポーニングバスを探していた。だから、スピナーベイトやチャターベイトなどのムービングベイトを投げても20分ほどでやめてしまっていたようだね。
でも僕は、プリスポーンフィッシュで揃えられる可能性がある状況だと判断して、そんな魚がステージングするであろう良いグラス(ウィード)を探すのに集中していた。
で、チャターベイトを投げ続けたんだけど、チャターベイトはシャローグラスに強いベイトだし、プリスポーンの時期に効くことも知っていたからね。そして試合では、シャローフラットからのブレイクラインに絡むグラス(ウィード)エッジがキーになった。
そして、ベイトがグラス(ウィード)にヒットしたらロッドをシャープに2~3回あおり不規則なアクションを与えてから一瞬のポーズを入れてやる。この鋭く不規則な動きからの一瞬の間でバスに口を使わせるんだけど、この時に最も重要なのがグラスロッドを使うことなんだよ。
その理由は、「吸い込みを良くしたりやバラシを防ぐためにグラスロッド」というのももちろんあるけど、僕の場合はどちらかというと、「より多くのバイトを引き出すためにグラスロッド」を使っているんだ。
■ グラスロッドにしか出せないルアーの動きでバイトを誘発
チャターベイトにはジグ用のカーボンロッドを使う人が多いようだけど、確かにそれだと操作性はいいかもしれないけど・・・ロッドをあおってグラス(ウィード)を外したときのベイトの動きが大きくなりすぎて、ストライクゾーンを一瞬で離れてしまうんだよね。
でもグラスロッドなら、同じ動作でもその柔軟性から、ロッドの動きとベイトの動きにタイムラグがあってタメができるんだ。
つまり、一瞬ベイトの動きが遅れて、しかもグラス(ウィード)から離れすぎずストライクゾーンに長く留まることになるので、それが喰わせの間になる。これこそが、多くのリアクションバイトを誘発する。これが、チャターベイトにグラスロッドを使うという最大の理由だよ。このグラス(ウィード)にヒットしてから離れる一連の動きはグラスロッドじゃなきゃ出せないからね。
そのうえで、ロッドをあおるのと同時にリトリーブスピードをアップしている。これで、グラス(ウィード)が外れやすくなるし、ベイトの動きによりキレとメリハリが出てリアクションバイト誘発に貢献してくれるよ。
あとはもちろん、グラスロッドは吸い込みや追従性もいいから、バラシにくい。レイク・セミノール戦では試合4日間でかなりの数の魚を釣ったけど、バラシはたったの1匹だった。ウェイインしたすべての魚をレパードで釣っているし、それ以外にもたくさん釣っているよ。
この結果を見てもらえれば明らかなように、レパードはチャターベイト用として最高のロッドだと自信を持って言えるね。
チャターベイトはスポーニング絡みのグラスエリアを釣るのに効果的で、実際トーナメントでも勝てるベイト。日本でも同じようなロケーションのフィールドでは絶対効くと思うよ。その際はグラスロッドと組み合わせることでより多くの魚が釣れるようになるはずなので、ぜひ試してみてほしいね。
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