■ 日本のフィールドにマッチするラバージグ

昨年末の「The Hit」のロケ（日吉ダム）でも、C.C.ラウンド・ウィードレスのカバー撃ちで50オーバーをキャッチすることができました。ロッドはヘラクレス7、ラインはマジックハードR 16lbというヘビータックルにC.C.ラウンド・ウィードレスを組んで撃っていくスタイルです。

このスタイルは「ちょっとしたカバー」を攻めるのに効果的で、超ヘビーカバーがないフィールドはあっても「ちょっとしたカバー」がないフィールドは少ないので、意外と使いどころは多いと思います。

超ヘビーカバーにいる魚は、ルアーが目の前に入りさえすれば食ってくることが多いですが、それほど濃くないカバーの魚は、それなりに警戒心も強く、簡単には口を使ってこないものです。

さらに、水質がクリアになる冬場やプレッシャーの高いフィールドともなれば、カバー用のガード付きのラバージグやテキサスリグでは強すぎるという状況がよ くあります。が、そんなときほど威力を発揮してくれるのが一口サイズのラバージグ、C.C.ラウンド・ウィードレスでのカバー撃ちなのです。

■ なぜラウンドヘッドのラバージグなのか

しかし、「一口サイズ」という以外にも、C.C.ラウンドのようなラウンドヘッドラバージグが効く理由があります。

カバー、特にシャローカバーの魚は、上から落ちてくるものにむちゃくちゃ反応します。なので、フォーリングに適したラウンドヘッドを使うのです。ジグヘッドのフォーリングにラバーのアピールが加わったものと考えてもらうとわかりやすいと思います。

トレーラーはピンテール系を使うのがキモで、水を押さずに「スッ！」と落としてやります。プレッシャーの掛かったビッグフィッシュは、あまりアピールせずにスッと落ちていくものに「アッ！」と思わず反応してしまうのです。

フォーリング以外にも、もう一つ。シェイク等の誘いに敏感に反応し、いかにも「釣れそう！」というアクションが出せるのが、ラウンドヘッドラバージグの特長でもあります。

そこで、「ちょっとしたカバー」を攻めるために、最低限必要な強さのブラシガードが装着されたC.C.ラウンド・ウィードレスの出番となるのです

■ 福島流 カバーフィッシングの極意とは

クラッチを切ってスプールフリーの状態でジグをボトムまで「フォール」。アタリがなければシェイクしたり、トントンとロッドでジグを持ち上げるように誘いの「アクション」を入れて、再びロッドを倒しながらフォール。と、こんな感じでアクションしていきます。

状況に応じてこの動作を何回か繰り返すだけなのですが、僕は、このシンプルな動作を限りなく高い精度で行えるように、あることを意識しています。

それは、この一連の動作のなかでアタリをとる部分を決めるということ。

ジグをアクションさせるのにロッドを動かしているときはアタリを感じにくいので、無理にアタリをとろうとせず、動作が少ないフォール中だけにアタリをとるために集中します。

つまり、「フォール時」はアタリを感じやすいのでアタリをとることに集中する部分。
「アクション時」はアタリを感じにくいので無理にアタリをとろうとせずルアーを動かす部分。

このようにアタリをとる部分を決め、そこだけに集中することで、より高い集中力を長時間キープできるようになるのです。その結果ミスが減り、トーナメントや冬場などのシビアな状況で大きな差となることがあります。

■ 集中力を高めてたどり着いた50オーバー

日吉ダムのロケでは、午前中はいろいろなルアーで流していき状況を探っていきましたが、水温が上昇し出した11時頃に水没したブッシュで、まず40オーバーという結果が出ました。C.C.ラウンドのウエイトは3/8oz。

その後もワンド奥のゴミだまりで1バイトあり、エリアとルアーが絞れてきたので、集中してC.C.ラウンド3/8ozを撃ち続けました。そして15時頃、インサイドのシャローフラットに絡む草、ゴミ系のカバーで狙い通りのバイト。50オーバーのビッグフィッシュをキャッチすることができました。

スナッグレス性能より、バイトを誘発するフォール＆アクションを重視したラウンドヘッドのラバージグは、ハイプレッシャーでライトなカバーが多い日本のフィールドにピッタリです。

C.C.ラウンド・ウィードレスのカバー撃ちというスタイル、ありだと思います。ぜひ試してみてください。本当に釣れます！

■タックルデータ
ロッド：ヘラクレス HCSC-70H ヘラクレス7
ライン：バスザイルマジックハードR 16lb
ルアー：C.C.ラウンド 3/8oz