2021.03.19 (金)

フェイズ PCSC-66ML+ シューティンスター・インプレッション

しなやかで、硬くて、パワフル……3.5gでも40gでも、そのルアーの専用機種かと思うほどの操作性を持つ不思議なロッド、シューティンスター66ML+。多彩な顔を持ち一言では説明しきれないこのロッドの使用感を5人のエバーグリーンプロスタッフがレポートします。

①大西健太(琵琶湖)

ワンズバグのワンダイブアクションに。操作する感覚が掴みやすく「釣りが上手くなる」ロッド。

OK的にシューティンスター66ML+を使うにあたり、これぞベスト!と感じた釣りはトップゲームです。特にワンズバクを使った展開。ロッドテストでは、ロクマル含むデカバスをボコボコに抜きました!

琵琶湖、南湖ではもはや定番となったワンズバグの「ワンダイブアクション」ですが、大事なのは大きく深い「バフォ!」という音を出しながらダイブさせてバスのスイッチを入れて、浮かせた時の波紋で喰わせること。

ただ、このシンプルな動作が意外に難しく、ありがちなのが音は鳴らすことを意識するあまり、ラインを強く叩きすぎて、ワンズバクが水面を滑るように手前に大きく動いてしまっているというケース。これでは深い音も出せず、バスのスイッチが入りません。

このアクションを出すには、実はロッドがとても重要!ティップが柔らかすぎると、ラインスラックを叩いた際にルアーにテンションを掛けきれずにうまくダイブさせられていなかったり、逆に硬いロッドだと、テンションを掛け過ぎてルアーが前に来すぎてしまっています。

ワンズバグだけじゃなく、ジャークやトゥイッチが苦手な方は、このラインスラックを叩いた際にルアーに力が掛かる一瞬のタイミング、すなわち打点を掴めてないことが多いですね。この打点をピンポイントで掴めていないと、ルアーに全く力が加わらなかったり、ルアーを引っ張りすぎてしまったりと良いアクションをつけることができません。

なので、まずは硬めのティップ!柔らかすぎるとアクションをつけた際にパワーを吸収してしまい、ラインテンションが掛かる感触がよくわかりません。そして、伝わる感触を頼りにロッドアクションをストップしますが、いきなりは止められないので、フォロースルーの力を吸収してくれるベリーの柔軟さも重要!これで、力が掛かりすぎずにルアーの手前への移動を抑えてくれます。

この要素が揃っているのがシューティンスター66ML+!このロッドを使用すると、この打点がわかりやすいティップと力を吸収分散してくれるベリーのおかげで、「あれ?上手くなった!」っと思いますよ、きっと!

このティップとベリーのもう1つのメリットとして、釣れるアクションだけじゃなく、キャスト時にもロッドにルアーのウエイトをのせやすくなるため、飛距離も伸びます!

大西 健太[OKガイドサービス]
ー お問い合わせ ー
https://ok-kenta.com/

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②村田直紀(琵琶湖)

ワーム、ジグ、ハードベイト、操作系、巻き物まで……いろんなことを高いレベルでこなしてくれる万能ロッド。

シューティンスター66ML+は、「操作する」ということを重視した設計。例えば、フリーリグをウィードに引っ掛けてシェイクしたり、それを優しくポロッと外したり、高比重系ノーシンカーではワームの重さを感じながらリフトさせたり、ボトムをジャークさせたりという操作がアングラーの意のままにできるんです。

私が特に向いていると思うのは、軽量級のワーミングやコンパクトジグ。バスエネミースティック4〜5インチのノーシンカーやネイルリグ、バスエネミー3.5〜4.5インチの2.7〜5gフリーリグですが、ウィードの少ない冬〜春は10gぐらいまで普通に扱いやすいです。そして、カバークリーパー各サイズにもいい感じです。

また、ムービング系にも高次元で対応しており、ジャックハンマーを巻いたらブランクを通して手元に振動をブルンブルン感じることができます。グラスロッドのそれとは違い、ルアーを障害物に当てて跳ねさせて、イレギュラーな動き入れてのリアクションバイト狙いができるのもカーボンロッドならではの特徴です。

ジャックハンマー3/8〜1/2oz + バスエネミースティック5インチを良く使いますが、スイムジグとしてグラスリッパー1/4〜3/8oz + ヘッドシェイカー5インチにも対応してくれます。

人差し指を添えた時にフィットしやすいフォアグリップ設計、ワームを操作する時の上さばき、下さばき、ムービング系のウィードを切る動作でも引っ掛からない長さのリアグリップ設計で、ストレスなく高レベルの操作が行えます。もちろん、トップ、ジャークベイトといった操作系ハードベイトも繊細に使える、操作重視の万能ロッドです。
村田 直紀[琵琶湖むらっちガイド]
ー お問い合わせ ー
Tel : 070-5041-9766
Mail : muracchhiiii@gmail.com
Blog : https://ameblo.jp/asaken44/

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③岡田安弘(琵琶湖)

トップウォーターやジャークベイト、さらには高比重ワーム・ノーシンカーボトムジャークが快適に。

シューティンスター66ML+はライトプラッキングからベイトフィネス、テクニカルな操作を要するルアー、シャワーブローズビッグママのようなウエイトのあるルアーまでをも扱うことができる許容範囲の広さを感じさせてくれるロッド。

中でもワンズバグのようなポッパーでラインスラックを叩く操作や、サイドステップ95などのジャークベイトをジャークさせる動作がやりやすいのが特徴です。手首のスナップをきかせやすいセパレートグリップ、長すぎず短すぎずアクションの邪魔にならない絶妙なグリップ長の設定、さらに、考え抜かれた形状のフォアグリップは、パーミングした際に人差し指を添わせやすいため、ロッドを押し込む動作に適しており、運動量の多いロッドアクションがより快適に行えます。

さらに特徴的な引っ掛かりのあるエンドグリップは、キャスト時のすっぽ抜けを防止するだけでなく、力を込めなくても指をしっかりグリップできるためキャストの安定感が増し、ブレることなくバシバシとキャストが決まります。
またML+というパワーはティップからベリーが適度な硬さもありながらもしなやかに曲がってくれることにより、弱々しく出るバイトも弾かずしなやかに吸い込ませ、しっかりと絡め獲ることができます。逆にトップウォーターに激しく出た際にありがちなビックリアワセにおいても、すっぽ抜けを軽減しフックアップ率の向上に貢献してくれます。

その他、トップやジャークベイト以外で僕がメインに使っているのが、今や琵琶湖でなくてはならないメソッドとなった、高比重系ワームのノーシンカーをボトムでジャークさせる釣り方、通称イモシェイカー(ヘッドシェイカーのテールカット)。ML+というパワーで、ウィードを拾いすぎたり必要以上にスタックしてしまうことなく適度にかわしながら移動距離を抑えたクイックなアクションを加え続けることができます。

キャスト、操作、フッキング……あらゆる面からアングラーをアシストしてくれる1本なので、少しでもミスを減らしたいという方に、ぜひ使っていただきたいロッドに仕上がっています。

岡田 安弘[YASU OKADA GUIDE SERVICE]
ー お問い合わせ ー
Tel : 080-1447-9508
Mail : yasu1091_bass@yahoo.co.jp
Blog : https://ameblo.jp/yasu-icandoit/

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④中谷大智(リザーバー)

ベイトフィネスと一般的なベイトタックルの隙間を埋める中間的ベイトフィネス感覚で使用。

正直、「不思議なロッド」というのがシューティンスター66ML+の第一印象。その理由はMLクラスのロッドのはずなのに、3.5gシンカーのリグを結んでも、40gクラスのルアーを結んでも全くストレスを感じずに、気持ちよく同じリズムでキャストができるから。しかも、キャストできるというだけでなく、まるでそのルアーの専用機種かと思うくらいの扱いやすさ。結んだルアーに合わせてブランクが変化しているのではないか……と思える驚きの感覚です。

私がよく使用するリグは、3.5gシンカーを用いたライトフリーリグや3.5~5gのコンパクトラバージグ。一般的なベイトタックルでは軽すぎて扱いにくい、でもベイトフィネスロッドではちょっと重くてやりづらい……というようなウエイトのルアーを、中間的ベイトフィネス感覚で使用しています。

あとは、10~14gクラスのブレーデッドジグやスピナーベイトにも使用。引き抵抗の強い巻き物も十分扱えるパワーと乗せるしなやかさを兼ね備えています。さらにジャークベイトやビッグペンシルのようなウエイトがあって操作もしないといけないルアーにもバッチリ。重さを背負えるだけのパワーとロッドアクションによる操作性を両立したロッドが少ない中、本当に重宝しています。

繊細、パワフルの両方を兼ね備えたバーサタイルロッド、シューティンスター66ML+。近年人気となっている軽量でスーパー高感度なロッドではありませんが、逆にそのおかげで半端ない汎用性の高さで誰が使っても期待以上の力を発揮してくれるロッドです。

中谷大智(ナカタニ ダイチ)
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⑤神薗海人(河川)

キャストフィールが衝撃的。1日中投げ倒しても疲れ知らず、狙い通りのスポットへ飛ばせるロッド。

まず、シューティンスター66ML+を初めてキャストした時は衝撃を受けました。細身ながら厚く巻かれた筋肉質なブランクで、ツインテールリンガーのネコリグからロイヤルフラッシュまでを振り抜ける許容ウエイトの広さ。軽い力でキャストしてもロッドの反発力でしっかり飛距離を稼げるので、1日中投げ倒しても疲れ知らず。しかも、独特なリアグリップの形状が左手(引き手)のブレを抑えてくれるので、狙い通りのスポットへ飛ばせます!

このロッドで僕が良く使うルアーは巻き物。例えばジャックハンマーは、セットするトレーラーによって巻いた時に手元に伝わる振動がかなり変わるのですが、シューティンスターならあらゆる振動をしっかり感じることができます。なので、振動を感じるギリギリのスピードでゆっくり誘ったり、ブレイクに沿ってカーブフォールで誘ったりという釣りでもノー感じにならず、集中力を切らさず巻き続けられます。

次に、トップやジャークベイトのような操作系ルアーとの相性も良いですね。セパレートグリップに加えてブランクタッチのしやすいフォアグリップ、ジャークの妨げとならないグリップエンド形状、66という長さも相まって、軽い力で手首のスナップを利かせて操作しやすくストレスもありません。

また、トップにありがちな、バスが激しく水面を割った瞬間に思わず体が反応してしまう「びっくりアワセ」にも柔軟に対応。普通はスッポ抜けてしまうことも多い状況ですが、突然の負荷に対しても追従して曲がってくれるブランクのおかげで、アングラーのミスをカバーしてくれるという利点も経験済み。もちろん、クランクベイトの浅掛かりにも追従してバラさずキャッチ。

そして、筋肉質なブランクは、ベイトネコやコンパクトジグでゴロタやライトカバーの釣りにも対応。しなやかな中にも芯のあるティップのおかげで、半スタックした状態を維持したまま誘うことができ、任意のタイミングで外してリアクションを誘う釣りもしっかりこなしてくれます。

神薗海人(カミゾノ カイト)
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琵琶湖プロガイド・ロッドレンタルサービス

― PCSC-66ML+ シューティンスターを琵琶湖で実際にご使用いただけます ―
上の大西、村田、岡田、3名の琵琶湖プロガイドのガイドサービスを利用される際、ご希望のゲスト様にはフェイズシリーズ各機種をレンタルいたします。店頭で触っただけではわかりにくいキャスト、操作、フッキング、ファイト時の使用感を実際のフィールドでぜひ体感してください。時期によっては発売前の新製品もレンタル可能です。ガイド予約時にご使用希望機種を各ガイドにお伝えください。(状況によりご希望の機種が用意できない場合もございますのでご了承ください)

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