フェイズ PCSC-66ML+ シューティンスター・インプレッション
しなやかで、硬くて、パワフル……3.5gでも40gでも、そのルアーの専用機種かと思うほどの操作性を持つ不思議なロッド、シューティンスター66ML+。多彩な顔を持ち一言では説明しきれないこのロッドの使用感を5人のエバーグリーンプロスタッフがレポートします。
①大西健太(琵琶湖)
OK的にシューティンスター66ML+を使うにあたり、これぞベスト!と感じた釣りはトップゲームです。特にワンズバクを使った展開。ロッドテストでは、ロクマル含むデカバスをボコボコに抜きました!
琵琶湖、南湖ではもはや定番となったワンズバグの「ワンダイブアクション」ですが、大事なのは大きく深い「バフォ!」という音を出しながらダイブさせてバスのスイッチを入れて、浮かせた時の波紋で喰わせること。
このアクションを出すには、実はロッドがとても重要!ティップが柔らかすぎると、ラインスラックを叩いた際にルアーにテンションを掛けきれずにうまくダイブさせられていなかったり、逆に硬いロッドだと、テンションを掛け過ぎてルアーが前に来すぎてしまっています。
ワンズバグだけじゃなく、ジャークやトゥイッチが苦手な方は、このラインスラックを叩いた際にルアーに力が掛かる一瞬のタイミング、すなわち打点を掴めてないことが多いですね。この打点をピンポイントで掴めていないと、ルアーに全く力が加わらなかったり、ルアーを引っ張りすぎてしまったりと良いアクションをつけることができません。
この要素が揃っているのがシューティンスター66ML+!このロッドを使用すると、この打点がわかりやすいティップと力を吸収分散してくれるベリーのおかげで、「あれ?上手くなった!」っと思いますよ、きっと!
このティップとベリーのもう1つのメリットとして、釣れるアクションだけじゃなく、キャスト時にもロッドにルアーのウエイトをのせやすくなるため、飛距離も伸びます!
②村田直紀(琵琶湖)
シューティンスター66ML+は、「操作する」ということを重視した設計。例えば、フリーリグをウィードに引っ掛けてシェイクしたり、それを優しくポロッと外したり、高比重系ノーシンカーではワームの重さを感じながらリフトさせたり、ボトムをジャークさせたりという操作がアングラーの意のままにできるんです。
私が特に向いていると思うのは、軽量級のワーミングやコンパクトジグ。バスエネミースティック4〜5インチのノーシンカーやネイルリグ、バスエネミー3.5〜4.5インチの2.7〜5gフリーリグですが、ウィードの少ない冬〜春は10gぐらいまで普通に扱いやすいです。そして、カバークリーパー各サイズにもいい感じです。
ジャックハンマー3/8〜1/2oz + バスエネミースティック5インチを良く使いますが、スイムジグとしてグラスリッパー1/4〜3/8oz + ヘッドシェイカー5インチにも対応してくれます。
ー お問い合わせ ー
Tel : 070-5041-9766
Mail : muracchhiiii@gmail.com
Blog : https://ameblo.jp/asaken44/
③岡田安弘(琵琶湖)
シューティンスター66ML+はライトプラッキングからベイトフィネス、テクニカルな操作を要するルアー、シャワーブローズビッグママのようなウエイトのあるルアーまでをも扱うことができる許容範囲の広さを感じさせてくれるロッド。
中でもワンズバグのようなポッパーでラインスラックを叩く操作や、サイドステップ95などのジャークベイトをジャークさせる動作がやりやすいのが特徴です。手首のスナップをきかせやすいセパレートグリップ、長すぎず短すぎずアクションの邪魔にならない絶妙なグリップ長の設定、さらに、考え抜かれた形状のフォアグリップは、パーミングした際に人差し指を添わせやすいため、ロッドを押し込む動作に適しており、運動量の多いロッドアクションがより快適に行えます。
その他、トップやジャークベイト以外で僕がメインに使っているのが、今や琵琶湖でなくてはならないメソッドとなった、高比重系ワームのノーシンカーをボトムでジャークさせる釣り方、通称イモシェイカー(ヘッドシェイカーのテールカット)。ML+というパワーで、ウィードを拾いすぎたり必要以上にスタックしてしまうことなく適度にかわしながら移動距離を抑えたクイックなアクションを加え続けることができます。
キャスト、操作、フッキング……あらゆる面からアングラーをアシストしてくれる1本なので、少しでもミスを減らしたいという方に、ぜひ使っていただきたいロッドに仕上がっています。
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Blog : https://ameblo.jp/yasu-icandoit/
④中谷大智(リザーバー)
正直、「不思議なロッド」というのがシューティンスター66ML+の第一印象。その理由はMLクラスのロッドのはずなのに、3.5gシンカーのリグを結んでも、40gクラスのルアーを結んでも全くストレスを感じずに、気持ちよく同じリズムでキャストができるから。しかも、キャストできるというだけでなく、まるでそのルアーの専用機種かと思うくらいの扱いやすさ。結んだルアーに合わせてブランクが変化しているのではないか……と思える驚きの感覚です。
私がよく使用するリグは、3.5gシンカーを用いたライトフリーリグや3.5~5gのコンパクトラバージグ。一般的なベイトタックルでは軽すぎて扱いにくい、でもベイトフィネスロッドではちょっと重くてやりづらい……というようなウエイトのルアーを、中間的ベイトフィネス感覚で使用しています。
あとは、10~14gクラスのブレーデッドジグやスピナーベイトにも使用。引き抵抗の強い巻き物も十分扱えるパワーと乗せるしなやかさを兼ね備えています。さらにジャークベイトやビッグペンシルのようなウエイトがあって操作もしないといけないルアーにもバッチリ。重さを背負えるだけのパワーとロッドアクションによる操作性を両立したロッドが少ない中、本当に重宝しています。
繊細、パワフルの両方を兼ね備えたバーサタイルロッド、シューティンスター66ML+。近年人気となっている軽量でスーパー高感度なロッドではありませんが、逆にそのおかげで半端ない汎用性の高さで誰が使っても期待以上の力を発揮してくれるロッドです。
⑤神薗海人(河川)
まず、シューティンスター66ML+を初めてキャストした時は衝撃を受けました。細身ながら厚く巻かれた筋肉質なブランクで、ツインテールリンガーのネコリグからロイヤルフラッシュまでを振り抜ける許容ウエイトの広さ。軽い力でキャストしてもロッドの反発力でしっかり飛距離を稼げるので、1日中投げ倒しても疲れ知らず。しかも、独特なリアグリップの形状が左手(引き手)のブレを抑えてくれるので、狙い通りのスポットへ飛ばせます!
このロッドで僕が良く使うルアーは巻き物。例えばジャックハンマーは、セットするトレーラーによって巻いた時に手元に伝わる振動がかなり変わるのですが、シューティンスターならあらゆる振動をしっかり感じることができます。なので、振動を感じるギリギリのスピードでゆっくり誘ったり、ブレイクに沿ってカーブフォールで誘ったりという釣りでもノー感じにならず、集中力を切らさず巻き続けられます。
また、トップにありがちな、バスが激しく水面を割った瞬間に思わず体が反応してしまう「びっくりアワセ」にも柔軟に対応。普通はスッポ抜けてしまうことも多い状況ですが、突然の負荷に対しても追従して曲がってくれるブランクのおかげで、アングラーのミスをカバーしてくれるという利点も経験済み。もちろん、クランクベイトの浅掛かりにも追従してバラさずキャッチ。
そして、筋肉質なブランクは、ベイトネコやコンパクトジグでゴロタやライトカバーの釣りにも対応。しなやかな中にも芯のあるティップのおかげで、半スタックした状態を維持したまま誘うことができ、任意のタイミングで外してリアクションを誘う釣りもしっかりこなしてくれます。
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