2017.08.04 (金)

重見典宏 レッドモンスター必釣法 オフショアディープエギング専用ロッド・ディープエモーション70解説

みなさんこんにちは。エバーグリーン・ソルトプロスタッフの重見典宏です。

今回は、9月に新登場することが決まった新しいロッド、インペリアル・ディープエモーション70について解説します。

ロマンあふれるオフショア・レッドモンスターハンティング

そもそも、このインペリアル・ディープエモーション70というロッドは、沖縄発祥の「ディープエギング」という釣り方のために作ったロッドなのですが、「ディープエギングってなに!?」という人もおられると思うので、まずはそこから説明します。

私が「ディープエギング」に出会ったのは2011年に沖縄フィッシングコンテンツトレードショーで沖縄本島に行ったときのこと。仲良しの遊漁船の船長さんが、「面白い釣りがあるからやりましょう」と誘ってくれたのがきっかけです。

それより以前から、沖縄本島や久米島の周りで魚を狙ってジギングしていると大きいアカイカ(主に黒潮域に生息する体色が赤っぽいアオリイカのことで、近年ではレッドモンスターと呼ばれていますね)がボコボコに釣れることがあるとは聞いていて、要はそれを専門的に狙おうということで発展した釣り方ということでした。

具体的な釣り方は、船で水深30~100mまでのポイントをドテラで流しながら、水深に合わせて8~30号のオモリを三又サルカンでつないだエギを底付近まで沈め、一旦エギを着底させたら、狙いの層までシャクり上げて、止める。

そうすると、エギが船に引っ張られて平行移動。いわゆるドラッギングの状態です。基本、この平行移動時にアタリを取って、掛けていきます。アタリがなければ送り込んでフォールさせて誘ったり、さらにシャクり上げて別の層を探ったりという感じ。タックルはジギングタックルの流用が主流でしたね。

実際にやってみると、これがなかなか面白い。アタリを取るゲーム性もあるし、なにより釣れてくるイカのアベレージサイズが半端なくデカイ! 3キロ、4キロは当たり前。しかも状況が良ければそれが一人で何杯も釣れるから、ロマンがあります。

浅場で産卵をするために群れで深場から上がってきている途中のイカを狙う釣り方なので、釣期は11月~3月くらいと季節限定なのですが、沖縄の空気が好きになったのもあって、それからはシーズンになると足繁く通いましたねー。
あと近年では沖縄以外にも南紀や九州南部でディープエギングをやらせてくれる遊漁船が増えてきたので、シーズンになるとそちらの方に行ったりもしています。

そんな中で、自分なりに仕掛けやタックルについても色々と試行錯誤をしていて、エギのサイズや色、オモリのセッティング等を色々試してみたり、もっとアタリが取れるようにならないか?とジギングタックルの流用を見直してみたり……


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ついに完成!ディープエギング専用ロッド・ディープエモーション70

で、ここ数年テストしていたのが、今回ついに新登場することになったインペリアル・ディープエモーション70です。

特徴はいろいろあるけど、まず言いたいのはバットパワーかな! 大きいアカイカは力が強いし、しかもそれを掛ける水深が100m前後ってことも少なくないから、エギングタックルはもちろん、感度重視でライトなジギングロッド等を流用していると結構難儀します。

強い力と大きな吸盤でギュー!っと抱き着いている腕からエギをずらせないと針掛りしません。それに掛けた後もヤワなロッドだとバットまで完全に曲がり込んでしまって、思わず「どうせぇっちゅうねん!」と叫びたくなるくらい寄せるのが大変です。

なので、ディープエモーションには、十分なバットパワーを持たせました。フッキングも決まりやすいし(それでもロッドだけでバシッと合わせるのではなく、ラインスラックを取った後に体ごとグイッと手前に引っ張るような動作で合わせるのが基本です)、硬いだけでなく粘りもあるので、ラインブレイクや身切れもしにくく、バラさずぐいぐい寄せられますよ。

そして、もちろんただゴツイだけのロッドはいくらでもありますから、そのバットパワーと、イカのアタリを取るための高い感度を両立させているのがこのロッドの特筆すべき点。

穂先に繊細なソリッドティップを採用することで、従来のタックルに比べて格段にアタリを取りやすくなっていて、穂先がスッと入ったり戻ったりするアタリを目で見て取れるし、手元に伝わってくる感度も段違いに良いですね。

ガイドをスパイラルにセッティングしたのもこだわりポイントで、これによりシャクり時のガイドへのライン絡みが激減。明らかに釣りが快適になりました。

あと、結果的にディープエギング以外にライトジギングや深場でのタイラバにもかなり使いやすいロッドに仕上がりました! 当然一番使いやすいのはそれぞれの釣りの専用ロッドではあるのですが、1本で色々遊べるから遠征先や持ち込むロッドの数が限られる場合なんかにはとても重宝します。

それと余談ですが、実はディープエギングにも使えるオフショア用のエギを現在開発中! 良いものに仕上がりそうなのでぜひお楽しみに。こちらについてはまた改めて解説しますね。

以上、ディープエモーションとディープエギングの解説でした。ディープエギング、やってみたくなりましたか?興味がある方は、ぜひ沖縄や南紀、九州南部等の遊漁船をネットで調べて、気軽に電話してみてね!

初めてだと少し敷居が高く感じるかもしれませんが、釣れるイカもデッカイし、遠征して普段やらないことにチャレンジするのはワクワクして楽しいですよ。

また、産卵前の深場のアオリイカ狙いはまだまだ発展途上の釣り方ですから、これからの展開が楽しみです。今はディープエギングと言えばアカイカを狙う釣り方ですが、これからはシロイカ(日本近海に広く生息する体色が白っぽいアオリイカのこと)狙いのディープエギングも各地で流行するかもしれませんね。

■タックルデータ
[ロッド]インペリアル NIMC-70MST ディープエモーション70(プロト)
[ライン]PE0.6号
[リーダー]フロロカーボン2号
[ルアー]エギ番長 3.5号、4.0号(三又サルカンとスプリットリングでホゴオモリ8-30号をセット)
[ルアー]ドラッギン番長(プロト)

■重見典宏 公式ブログ:最強エギンガー重見典宏オフィシャルブログ
■重見典宏 公式サイト:最強エギンガー重見典宏オフィシャルウェブサイト


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