ボウワームヌードル8インチ
プロスタッフレビュー
菊元 俊文
タフコンディションへの対応力、数を釣る力はオリジナルを上回る
細くしたらまだまだ喰う魚がいる。ボウワームオリジナル8インチと比べて、文字通り細身に設計したボウワームヌードル8インチ。長くて極細のシルエットと自発的に揺らぐ動きで、喰わせる能力が格段に高まっています。
なので、タフコンディションへの対応力が高くなり、セレクティブになった見えバスをも喰わせてしまうチカラを発揮してくれます。また、バイトが増え様々なサイズが喰ってしまうほどで、数を釣るチカラはオリジナル8インチをはるかに上回るでしょう。
とはいえ、スモールワームと比べれば、ロングワームならではの存在感があるので、テリトリー意識、外敵排除意識が強いデカバスも反応させるチカラも持っています。
基本的にはオライオン・フリーウィルのようなスピニングタックルで使用。ノーシンカー・オフセットフックセッティング、ネイルリグ・オフセットフックセッティング、ネコリグ、ドロップショットリグ、ドロップショットリグ・ワッキーセッティング、ジグヘッドワッキーリグ、キャロライナリグなど様々なフィネスリグに対応します。
「ボウワームヌードル8”」について水中映像を交えつつ菊元プロがガッツリ解説!
本堂 靖尚
虫系のワームで騙せないビッグバスに、極細ワームのちょうちんが効く
僕がオススメするボウワームヌードル8インチの使い方はノーシンカーワッキー。具体的には、木などに引っ掛けて誘う「ちょうちん(吊るし)」と岸に乗せてからの「コロポチャ(フリーフォール)」が最高。どちらもヌードルの艶かしさを最大に引き出せます。
このワームを初めて使った2021年晩秋のTOP50弥栄ダム戦では、直前プラでノーシンカーワッキーのちょうちんで良い魚をバイトに持ち込んでいたので、本番でもビッグフィッシュパターンとして使用。試合では2キロオーバーをGET。ボウワームヌードル8インチを2本房掛けにして使用しました。ちょうちんの釣りで一般的な虫系のワームで騙せないBIGに、極細ワームのちょうちんが効くことがあるのでぜひお試しを。
一方フリーフォールは、岸を意識しているバスには特に有効。岩盤や岩周りなどのミミズが落ちてきそうな所で、一旦ワームを岸に乗せた後、やさしくポチャと水中に入れて落とすとセレクティブな見えバスもイチコロです。
■タックルデータ
[吊るし用(ノーシンカーワッキーリグ)]
ロッド:オライオン OCSS-65ML ブラックガーディアン
ライン:PE0.8号
リーダー:フロロカーボン9lb
フック:ガード付マスバリ #1
[フリーフォール用(ノーシンカーワッキーリグ)]
ロッド:オライオン OCSS-63ULST フリーウィル
ライン:フロロカーボン4lb
フック:ガード付マスバリ #1
吉川 永遠
放置で釣れる、今まで使ったストレートワームで飛び抜けた反応の良さ
紀伊半島のリザーバーではミミズ系ワームの威力が凄いのですが、この長さでここまで細身のシルエットのワームはあまりないのでバスにとっても新鮮で、今まで使ったストレートワームの中では飛び抜けて反応が良いですね。
8インチという長さもアピールと喰わせのバランスに優れた程良い長さで、普通のライトリグと同じ感覚で使えます。なので「困ったら、とりあえずこのボウワームヌードル8インチを投げとけば良いかな」というワームですね。
私が好きな使い方は2つ。ひとつは、何もせずワームが勝手に仕事をしてくれるノーシンカーワッキーリグのフォールからの放置。もうひとつはネコリグで、シェイクをし続けるような使い方よりも、ラインを軽く揺らしてあげるくらいの弱いアクションからしっかりとポーズを入れるような使い方。
いずれも、軽い力や水流でウネウネと動く極細ボディの特徴を最大限に活かした使い方で、弱った食べやすいミミズを演出するイメージです。
さらに、極細ボディながら、適度な張りが残っていることによって、ワームが曲がってから元の形状に戻ろうとする力もあるので、サイトなどでリアクション的にトウィッチをしても有効です。
■タックルデータ
[ノーシンカーワッキーリグ用]
ロッド:オライオン OCSS-63ULST フリーウィル
ライン:フロロカーボン3lb
フック:マスバリ#8〜6
[ネコリグ用]
ロッド:オライオン OCSS-63ULST フリーウィル
ライン:フロロカーボン3lb
フック:マスバリ#8〜6
シンカー:0.6〜1.1g
八田 昌宏
ジグヘッドワッキーの中層スイミングでフワフワと水の中を漂う動きは唯一無二
このワームを使い始めてすぐに、ホームの亀山ダムで50アップをキャッチすることができました。釣り方は、ジグヘッドワッキーでの中層スイミングです。ざっくり言うと、ゆっくりミドストをするイメージです。
8インチという長さは、水の中での存在感があり、デカバスが好むサイズ感でありながら、絶妙な細さで食べやすいサイズ感でもあります。そして、意外と張りのあるマテリアルが生み出す絶妙な柔らかさで、ウネウネと水の中を漂う動きはボウワームヌードルならではで、唯一無二だと思います。その動きでバスにアピールしながらも、水をしっかり掴んでくれるので、中層をゆっくりと引いてくることができます。
長さと言い、細さと言い、動きと言い、バスを寄せる力と喰わせる力の両方をバランス良く持っているワームだと感じています。なので、使い方も様々。ジグヘッドワッキーだけでなく、ネコリグ、ノーシンカー、ドロップショットでも、中層スイミングだけでなく、フォールやボトムでも使える万能なワームです。
最後にワームのカラーですが、亀山ダムの場合は、ミミズ系のカラーが激アツです。
■タックルデータ
[ジグヘッドワッキーリグ用]
ロッド:フェイズ PCSS-64UL ドリフトマスター
ライン:PE0.6号
リーダー:フロロカーボン5lb
ジグヘッド:0.9g
福島 直城
ベイトフィッシュ形状のワームからボウワームヌードルに変えた途端にバイトの嵐
特徴は、とにかく細くて長いこと。なので、僅かなアクションや水流にも反応し、非常に艶めかしく動きます。やや張りのあるマテリアルの質感で、極細でもしっかり水を動かしてくれるので、見た目だけでなく波動でも、バスに存在感を示すことができます。しかも、ただアピール力があるというわけではありません。
それは、スポーニング真っ只中で激シブの紀ノ川での出来事。最初はベイトフィッシュをイミテートしたワームのドロップショットリグで釣っていたのですが、バスからは無反応。しかし、ルアーをボウワームヌードル8インチに変えた途端にバイトの嵐。コンディションの良いプリスポーンバスをはじめ、複数のバスをキャッチ。
ボウワームヌードル8インチは、タフコンディションの中で他のワームが効かない状況でも、バスに興味を持たせる力と喰わせる力が非常に高いということを、身をもって実感することができました。
比重もそこそこあるので飛距離も問題なし。ドロップショットだけでなく、ネコリグ、ジグヘッドワッキー、ノーシンカー、ノーシンカーワッキー等々、用途が広いのも魅力ですね。
■タックルデータ
[ドロップショットリグ用]
ロッド:オライオン OCSS-63ULST フリーウィル
ライン:PE0.6号
リーダー:フロロカーボン4lb
フック:#2
シンカー:2.7g
中谷 大智
バスが疑いなく一口で吸い込むので、ロングワームながらフッキングはイージー
私がボウワームヌードル8インチでメインに使うリグはネコリグ(ネイルシンカー1/64oz)とノーシンカーワッキー。わずかな水流でも艶めかしく動いてくれます。使い手側が動かそうと意図せずともワーム自身が動いてくれるので、ラインを張る機会を少なくし、バスに対して余計なプレッシャーをかけずに釣ることができます。
もちろん積極的にアクションをしても良し。ネコリグやノーシンカーワッキーで中層や表層をスピーディーにスイミングさせると、遠くからバスを寄せてくる力があり、クリアレイクでバスを探す際にも重宝します。
そして、私の経験上、ロングワームでバイトに持ち込んだ際、フックが口に入るまで時間を要することが多く、しっかり送り込んだり、喰い込ませるためにシェイクをしたりすることがほとんどでした。
しかし、このヌードルに関しては、「ところてんですか?」と問いたくなるぐらい「ツルっ!」とバスの口の中に入ります。これはサイトフィッシングで釣った際に実際に目で見ました。それだけバスにとって捕食しやすく、何よりルアーという疑いがないのだろうと思います。
■タックルデータ
[ノーシンカーワッキーリグ用]
ロッド:フェイズ PCSS-65L+ スピットファイア
ライン:フロロカーボン3~5lb
フック:マスバリ#1
[ネコリグ用]
ロッド:フェイズ PCSS-65L+ スピットファイア
ライン:フロロカーボン 3~5lb
フック:マスバリ#1
シンカー:シンカー1/64oz