オールチューブラー構造のレギュラーファストテーパーで、ソフトベイトのみならずハードベイトまで、極めて高い汎用性を示すザ・スピニングロッド、ブラックガーディアン。

ネコリグ、ジグヘッド、ノーシンカー、ドロップショットのようなライトリグ全般から、時にはベイトフィネスで扱うクラスのリグまで、表層の吊るし、中層のスイミング、ボトムのハングオフ等あらゆるレンジのソフトベイトのテクニックに。さらにはシャッドや小型メタルバイブのような軽量ハードベイトの巻き、トゥイッチ、リフト＆フォールにも対応。

ティップは適度な柔軟性と粘りをもつ中低弾性24トンカーボン。ベリーは粘りと張りを両立した33トンカーボン・高強度高弾性「トレカ®T1100G」。そして、バットは軽量かつシャープな高弾性40トン＋ネジレを抑制する高密度ウーブンクロス。

適材適所のブランクス素材構成により、「しなやかさ」「粘り」「鋭敏さ」「しなり戻りの速さ」「軽さ」「強靭さ」をバランス良く併せ持つ。それゆえ、キャストして、操作して、感じて、掛けて、寄せるまでに必要なロッド性能そのいずれにも死角はない。

中でも注目すべきは、6フィート5インチ・ミディアムライトパワーのブランクスが生み出す遠投性能と掛けて寄せて獲る能力。

そんなブラックガーディアンの真価が最も発揮されるのが、ロッドにパワーが要求されるシチュエーションながら、軽量ルアー＆リグ、繊細な操作でないと喰わせられないという状況。カバー周り、ディープレンジやロングディスタンス、果ては強い流れが絡むスポット等に潜むセレクティブなビッグバス相手に、操作性も十分で、いざという時には無理が効く、繊細ながら大胆な、いわゆる繊細系パワースピンという一面も持ち合わせている。

ひいては、琵琶湖のようなウィード＆ビッグフィッシュレイクで、スピニングの基準となる1本と言えるだろう。

どうしても1本獲りたい……困った時に手が伸びるスピニングタックルだからこそ、魚に口を使わせるだけではなく、掛けた後のことまで考えて選びたい。様々なルアー＆リグを繊細に操る幅広い適応力。ビッグフィッシュを封じ込めるパワー。繊細かつ大胆。漆黒の守護神、ブラックガーディアン。

〈対応ルアー＆リグ〉
●ジグヘッドリグ　●ネコリグ　●ドロップショットリグ　●高比重ワームノーシンカー　●キャロライナリグ　●スモールラバージグ　●虫系ソフトベイト　●ミノー・シャッド　●小型クランクベイト　●メタルバイブレーション　etc…

〈使用テクニック例〉

▪シェイキング ＆ ハングオフ
ボウワーム5インチ、6インチ、ツインテールリンガー4.7インチ、5.8インチの0.9～1.8gクラスのネコリグに。ベイトフィネスと比べて、より軽快でより繊細なシェイキングを行なうことができる。ウィードやボトムに引っ掛けて一点シェイクや、そこからのウィードカットやハングオフなどの動作も思いのまま。

▪スイミング
ジグヘッド系ではバスエネミースティック4インチ、5インチの1.8g～3.5gのミドストにベストフィット。ロングキャストからの一定レンジのロングトレースを可能とする上、キレのあるローリングスイミングアクションの演出もたやすい。

▪オフセットフック、超ディープ
スピニングの釣りで悩ましい2/0～3/0クラスのオフセットフックを使う高比重ワームやゲジー等のノーシンカーにおいても、十分なフック貫通力でバラシを抑制。スーパーディープのドロップショット、ライトキャロ、スプリットショットリグ、フリーリグ等でも同様のフッキングパフォーマンスを発揮。

▪カバー、ウィード周り
虫系ルアー、ギズモの吊るしや、あるいはガード付のスモラバをカバー周りで使用する場合に、パワーでバスを反転させずに走らせない。ビッグフィッシュのウィードへの突進を止めたい、そんな状況にも。

▪トゥイッチ ＆ ジャーク
小型のシャッド、スーパースレッジやウルトラスレッジでの連続トゥイッチやジャークに。あるいはシャッドキャロ、ドラッギングジャーク等、ラインが多く出た遠距離かつ水圧の掛かるディープでも、生き生きとアクションさせることが可能。

▪ロングキャスト、潜行レンジダウン
バンクシャッド、バンクシャッドMID、グランサーチャー55、グランサーチャー、クラフト、スピンクラフトなどのシャッドやスモールクランクを、ベイトタックルよりもライトラインを使用することで、よりロングキャストしたい時、より潜らせたい時に。リトルマックス3/16oz、1/4oz等の軽めのメタルバイブレーションで大遠投したいという状況にも。

▪強風下
風が強い状況下において、ベイトタックルではキャストが難しいミノーや小型スピナーベイトを、バックラッシュを気にせずストレスフリーで扱うことが可能。

プロスタッフインプレッション