宮川淳 芦ノ湖50アップ×4 クリアウォーターのデカバスに口を使わせたリアクションテクニック公開
皆さんこんにちは。エバーグリーン・プロスタッフの宮川淳です。
最近通っている芦ノ湖でティンバーフラッシュJr.で56センチ・3,540グラム、さらにジャスティーンで3本の50センチアップのバスをキャッチしました。今回は、56センチのビッグバスをキャッチしたエキサイティングな釣りを中心に紹介させていただきます。
芦ノ湖はバスが移植されて約90年と歴史ある山上湖。ビッグバスが数多く生息する芦ノ湖ですが、釣り人だけでなく多くの観光客で賑わう観光地で、かつ非常に透明度が高いことから、難易度の高い湖というイメージが関東を中心に浸透しています。
さらに、ベイトフィッシュとなるワカサギやオイカワなどが豊富なことからバスは常に満腹状態で、簡単にはルアーにバイトしません。様々なルアーを見切るのです。これも、芦ノ湖のバスが「クセが強い」と言われる所以です。
バスをキャッチするにはバスにルアーを認識させることがその始まりですが、透明度の高い芦ノ湖はルアーがバスから数メートル離れていても容易にバスから見えていることでしょう。したがって、バスは来る日も来る日も様々なルアーと遭遇しています。これではなかなかルアーにバイトするスイッチが入りにくくなるのも無理もありません。
そんなバスにも必ずバイトスイッチがあるものです。その答えのひとつに皆さんもご存知の「リアクション」があります。例えば、「非常に速い動き」「止まっているものが動く」「動いているものが止まる」などはリアクションを構成するための要素で、バスの習性を利用したバイトトリガーになります。
スーパークリアレイクの芦ノ湖で、この「リアクション」をどのように利用するのか? 実際にビッグバスをキャッチしたパターンをもとに具体的な方法を説明します。
■ リアクションの複合がもたらしてくれたビッグバス
釣行日は6月末。当日の天候は曇り中心で朝のうちは無風状態。シャローが広がるエリアで定期的なボイルが起きていました。ボイルは、シャローに追い詰めるものと水深5メートルまでの沖で発生するものの2パターンがありましたが、沖のボイルの方は、バイト音からかなりの大型が絡んでいると想像できました。
しかし、無風状態でボイルも単発とボイルシューティングには厳しい状況。でも魚はデカイ。そこで考えました。どうすればバイトに持ち込めるのかを。
良く観察すると、沖のボイルは水深約5メートル付近に数本刺さっている竹グイの周りで発生しています。そこは以前、ニジマスがバスに襲われているシーンを目撃した付近。そこで、ニジマスライクなシルエットのティンバーフラッシュJr.をチョイス。メガバイトを妄想しながら、「ある状態」からの超速引きで勝負を賭けることに。
無風状態のため、普通にボイルシューティングしても見切られることはわかっていました。そこで、より自然に近い状態を演出し、より劇的は動きの変化によるリアクションを引き起こすために重要な要素となる「ある状態」からのアプローチをすることにしたのです。
それは、ボイルが発生する前にあらかじめ、ティンバーフラッシュJr.を遠投して沖の竹グイに寄り添わせておくというもの。
竹グイにティンバーフラッシュJr.を持ってもらいボイルを待つこと数分。ついに竹グイから数メートルのあたりでボイルが発生。
「待ってました!」とティンバーフラッシュJr.を2回続けて激しくジャークさせ超ファーストリトリーブすると……
ルアーの後ろ側の水面が盛り上がり「ゴボッツ!!」と出ました。キャッチしたのは余裕の50センチオーバー、3,540グラムのビッグワン。妄想以上のバスでした。
そして、このスタイルを無理なく可能にしてくれたのは「元祖ビッグベイトロッド」のヘラクレス・アクテオンとバスザイル・フレックスハードHD 20lbのコンビネーション。約20センチ・2ozのティンバーフラッシュJrを通常サイズのルアーと錯覚するほどのパワーと操作性を再認識させてくれました。
■ ジャスティーンで50アップ×3
そしてこの日はもうひとつのリアクションパターンが炸裂しました。発売間もないペンシルベイト、ジャスティーンを使ったものです。夕方の30分ほどの間にお腹がパンパンな3本のゴンザレス(50センチオーバー)をキャッチしました。
このパターンは果てしなく強烈なものですが発展途上なので、さらに煮詰めてから紹介させていただきます。ヒントは……「さざ波」です。
それでは皆さま、良い釣りを楽しんでくださいね。
ロッド:ヘラクレス HCSC-66ML エアレギウス
ライン:バスザイル・フレックスハードHD 12lb
ルアー:ジャスティーン
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