2012.04.03 (火)

福島 健 カバー撃ちの極意

みなさんこんにちは。エバーグリーンプロスタッフの福島健です。
先日オンエアされた『The Hit』
日吉ダムロケの報告です。日吉ダムを訪れるのは約2年ぶりで前回に来たのも『The Hit』のロケ(『C.C.ラウンドでカバー撃ち』)でした。


水の上に出て見たところ、水質はクリアで水位はかなり高い状況。増水によって岸際のカバーが水につかっており、「春=シャロー」ということを考えるとジグやテキサスリグのカバー撃ちがハマりそうな感じでした。

■ 注目したのは冠水した笹

そして釣り開始。

とは言え、朝一からいきなりカバーの釣りをするのではなく、まずは広く速くフィールドを見て周るという作業が必要になります。やはり、いくら頭の中で考えてみたところで実際やってみないとわからないこともあります。



朝の水温が5.5℃と低めだったこともあり、水温が上がる午後からがチャンスと考え、そのいちばんいいであろう時間帯にどこを釣るかということを考えながら、D-ZONE 3/8ozタンデムウィローでできるだけ広く素早くエリアをチェックしていきました。

このとき意識していたのは、「カバーがあるかないか」「どんなカバーがあるか」ということで、「スピナーベイトで釣れたらラッキー」という感じです。

そしてある程度流して見たところ、何種類かのカバーがあったのですが、僕が一番注目したのは冠水している笹。

なぜならば、オーバーハングや沖の立木などと違って、岸際で冠水している笹には流されたゴミが引っ掛かり、「笹+浮ゴミ」という複合カバーを形成していたからです。

そこで、いよいよテキサスリグのカバー撃ちにチェンジ。

ただ、ここでもどんなカバーが釣れるかは実際やってみないとわからないのと、全てのカバーを丁寧に撃っていくと時間がいくらあっても足りないので、まずはボートを流しながら出現する様々なカバーをある程度大きく刻んで撃っていきました。


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■ ルアーを隠して・・・55cm!

そして、とあるワンドの底が丸見えのシャローにある笹にゴミが絡むカバーでバイト。グッドコンディションの55cmをキッカーバグ4.5の12gテキサスリグでキャッチすることができました。

僕が笹に注目したのは、複合カバーを形成しやすいことの他にもう1つ理由があって、オーバーハングや浮ゴミと違って、ボトムから縦に伸びる笹は「ルアーを隠す?」のに好都合だからです。

僕が思うに、カバー撃ちでキモになるのが「ルアーを隠す」ということ。

水中でルアーをカバーの陰に隠して、バスからはっきり見えない状態をつくりだしてやるのです。ルアーが見えすぎるとバスを騙しにくくなってしまうので、このときは水中の笹の茎にルアーを隠すイメージで釣っていました。

さらに今回やっていたのは、ボトム付近で笹に沿わせてルアーを上下に軽くアクションさせて、バスからルアーが見えたり見えなかったりという状態にするということ。この状態はバスからはより自然に見えるのだと思います。


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■ モノを利用してルアーを隠すと・・・

この1本のビッグフィッシュでやるべきエリア、やるべき釣りが見えたので、昼休憩後の午後からはその釣りだけをやりにそのエリアに行くことに。

そして、同じくキッカーバグ4.5の12gテキサスリグで「笹+浮ゴミ」の複合カバーを狙い、笹を利用してルアーを隠し、40後半のグッドコンディションをキャッチすることができました。

今回の日吉ダムは笹でしたが、実はEG going Vol.28紀ノ川のときも同じ考え方で、そのときはボトムを利用していました。ボトムでスモラバを鋭く動かして砂煙をたてて、その「砂煙にルアーを隠す」という感じです。

利用するものは何であれ、ルアーを隠すという状況を作り出すことができれば、そしてこれを意識してやることができれば結果は出ると思うので、いろいろと考えてみるとおもしろいと思います。

何かを利用してルアーを隠す。目立たせることだけがバスの興味を引くわけではないので、ぜひこれを意識してやってみてください。

■タックルデータ
ロッド:ヘラクレス HCSC-70H ヘラクレス7
ライン:バスザイル・マジックハードR 20lb
ルアー:
キッカーバグ4.5(#01 グリーンパンプキン) 
ルアー:12gテキサスリグ

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