2012.11.22 (木)

テキサスリグ・スイミングで霞ヶ浦を攻略
福島健 JB TOP50 第5戦・優勝報告

エバーグリーンプロスタッフの福島健です。

ランガンを戦略の基本に戦ったJB TOP50 最終戦(10月5~7日の茨城県霞ヶ浦水系)。走り回る中で釣った1本のバスをキッカケにパターンをつかみ優勝することができました。

プラクティスで色々と試した結果、狙いを護岸とアシに絞って迎えた試合初日。まずは、霞ヶ浦水系に数多くある護岸をメインにランガンで攻めていきました。

■ 台風を想定したエリア選定が的中

その護岸では、1/16ozショートダウンショットのスイミングで3本。ルアーはボウワーム4.2インチ(プロト)。昨年の北浦戦でも使っていた護岸でのこの釣り方は、ここ霞ヶ浦水系での僕の鉄板パターン。(そのときは1カ所の護岸でやり切ったのですが・・・)

そしてアシ。プラクティス中は減水でシャローのアシは厳しかったのですが、そんな中でも「条件の良いアシ」を何か所か見つけていました。時期的なことを考えると、試合までに台風が来る可能性もあるし、そうすれば水位が上がりさらに良くなるはずと考えていたのがアシ。そのアシでは1本。

初日の結果は4本で2,734g、12位。キーパー捕りを優先させた釣り方だったのですがリミットを揃えられず・・・「メインに考えていた護岸でのバイト数が思った以上に減っている」そんな印象の初日でした。

2日目も朝から護岸へ。キーパーを2本キープしたものの思っているような展開には持っていけず、「さらに護岸でのバイトが減っている。もうこれ以上は・・・」

そして午後からアシ撃ちにシフト。ランガンを繰り返し、ついにキロアップが。霞本湖で取ったこのキロアップのバスが大きくこの試合の流れを変えることになりました。「何か見えた気がする・・・」と感じたその時の明確なバイトは、今でも印象に残っているほど。

この1本のバスのおかげで、アシの周りに魚がどんどん差してきていることに気付いて、変わりつつある状況にアジャスト。そこからはイメージ通り釣れ、何度か入れ替えを繰り返し3,980gで2日目5位。予選3位で決勝へ。


ページトップ

■ ボートポジションでスイミングレンジをコントロール

その釣り方ですが、ホグ系ワームの5gテキサスリグ・スイミング。(ここではスイミングという表現を使っていますが、ラインをたるませた状態でロッドを9時から12時の位置まで「スーッ」と立てていき、ボトムギリギリを引いてくるアクション。僕がいつも言っているズル引きとはスピードが全然違います)

狙いは岬状になったアシ。その先端を通過させるように静かにルアーをスイミングさせ、さらに岬の先端から1~2m沖に逃げるように泳がせていきます。

岬状のアシの先端や周りには、見えないだけで、枯れたアシが残っていることが多く、そこへルアーを「コツッ」とコンタクトさせてキッカケを与えることでバイトへ持ち込むという釣り方でした。

なので、岬を横切るように狙うのではなく、ボートポジションを沖側にとり、岬に対して真っ直ぐにキャストしていく感じになります。


(ロッドはプロトのファクト70HST

一見なんら変わらない普通の釣り方に思われるかもしれませんが、ボートポジション、スイミングスピード、スイミングコース、間・・・すべての要素が自分のイメージ通りにかみ合ったとき初めて完成する釣りがそこにはあったのです。

例えばボートポジション。

スイミングではアシとの距離感が大切。その距離によってスイミングのレンジを変えることができます。キャストする距離によってラインの角度が変わり、ラインの角度が変わるとルアーがどの程度浮き上がるかが変わるからです。

このときは、ピッチングでギリギリ届くかなという少し遠めの距離にボートポジションをとっていましたが、それが自分のイメージ通りのスピードでボトムギリギリを引けるアシとの距離感でした。

しかし、ちょっとでもアシに近づくと、ラインに角度がついてルアーが浮きすぎてしまう・・・逆に離れるとキャスト精度が落ちたり、ピックアップに時間が掛かったりで、ランガンメインのこの試合では釣りにスピード感がなくなってしまう・・・

言葉では説明しにくいのですが、その他すべての要素にも、こうすれば釣れるというイメージを持てたことで確信を持って釣りをすることができました。「何かが見えた」というのは、そのことだったのです。

3日目は朝から風が強く荒れ模様。昨日良かったアシは風が強く当たり、入ることができません。しかたなく護岸からスタートするもののノーバイト。

9時位から風が少し弱まり、昨日と同じ釣り方でやり切るつもりでアシのランガンへシフト。外浪逆浦→霞本湖→外浪逆浦と、タイミングを変えて何度も入りなおすことでフィーディングバスに出会うことができ3本2,538gをウェイン。

最終戦で優勝、最終年間成績も2位とすることができました。

■タックルデータ
ロッド:ヘラクレス HCSS-61ULST ソリッドセンサー61
ライン:バスザイル・マジックハードR 3lb
ルアー:ボウワーム 4.2インチ(プロト) 1/16ozダウンショットリグ

ロッド:ファクト HFAC-70HST(プロト)
ライン:バスザイル・マジックハードR 14lb
ルアー:ホグ系ワーム 5gテキサスリグ


ページトップ

■ ファクト70HST解説動画


(70HSTの実釣解説は1:00あたりから)


(70HSTの実釣解説は10:30あたりから)

ページトップ

関連記事

  • 関連する記事はありません