スタビル＆ファットベイビーで3キロオーバー2本

試合前の琵琶湖の状況は、毎年この時期に行なう水位調整のため減水傾向。放水も220トンに上がり、バスが大きく動いたエリアも多く存在しました。

前日のプラクティスではプリプラで調子が良かった南湖南エリアをメインにチェック。4つのエリアを見たのですが、その中でも2つのエリアは変わらずに釣れて、安定している感じがしました。

ただ、試合当日の天気は北風の強風予報。

南エリアは好調ではあるものの強風で潰れてしまう可能性があったので、北風の影響が少ないであろう南湖北エリアの木浜をチェックしに向かいました。

ここ最近人気のない木浜エリアでしたが、狙いのスポットではバスを確認。全体的に生命感があり、ヒットしたバスのサイズも良かったので、メインエリアを木浜に変更してプラを終えました。

そして試合当日。第二フライトで向かった先は木浜4号沖。到着すると誰も浮いておらず、目当てのポイントにはすんなり入れました。

狙うポイントは浚渫のエッジ付近に生えるエビモパッチ。選択したタックルはフェイズ・ディッガーにスタビル、トレーラーにはキッカーバグファットベイビーをセットしたヘビータックル。

前日にマークしていたエビモパッチをライブスコープで確認しながら、パッチの際をできるだけゆっくりと探っていきました。

実はプラクティスの時に、フォールに反応するバスが増えてきたことを掴んでいました。前週土曜の数本、前日の嫁のロクマルはスタビルの落ちパクでした。

なので、意識していたのは、フォールスピードを抑えること、ウィードの中ではなく際を狙うこと、できる限りスローに丁寧に釣ること。そのために、この試合ではスタビルのシンカーを外して使用していました。

試合中に釣ろう釣ろうと意識すると、ついロッドワークが速くなってしまい、ルアーがウィードから離れすぎて余計釣れなくなってしまうというのが自分の欠点でもあり、それを強制的に抑えたかったのも、スタビルのシンカーを外した理由の1つです。

ボウワームヌードルでダメ押しの2キロオーバー

その後は予報通りの強風。

しかし、時間に余裕があったのと心残りでもあった南エリアをチェックすべく南下しました。ですが、やはり北エリアとは比べようがないほど荒れており、2時間程費やしましたがバイトは得られませんでした。

南エリアは強風すぎるので断念し、リミットを目指すべく北上。1カ所だけ寄り道したのちに朝一の木浜4号沖へと戻りました。そして、もう一度マークしたパッチを撃っていきましたが、反応を得られません……

どうするか思案していると、過去の実績ポイントである木浜3号沖が思い浮かび移動。ライブスコープで浚渫のエッジ付近にパッチがないか探しました。パッチを探しては撃つ、探しては撃つという作業を繰り返しますが、依然、反応を得られません。

それでも諦めずにライブスコープでパッチを探していると、エッジ付近にバスらしき魚が映ったパッチを発見。

今度こそはとルアーをチェンジして、ワッキーセッティングのボウワームヌードル8インチのダウンショットリグで何度も狙ってみましたが……バイトなし。

そこで、ふと思い付いたボウワームヌードル8インチの長さを生かすために、頭チョン掛けのセッティングに変えてキャストしてみると……一撃でバイト！

慎重なやりとりでランディングしたバスは2キロオーバー！　強風が収まらない厳しい状況の中、8キロを超えたことで一安心。いつもより少し早めでしたが帰着へと向かいました。

検量結果は8,180g。2位と3,610g差のブッチギリで優勝することができました。

スタビル＆キッカーバグファットベイビーで釣った2本の3キロオーバーも、狙い通りに釣ることができたので印象深い魚ですが、ボウワームヌードル8インチのワッキー掛けからチョン掛けに変えた直後の一撃は、今でもその状況が鮮明に蘇ります。

自分の想像を超える結末を一撃で出すこのワームには、まだまだ秘めた能力があることを実感。もっと色々な使い方があるのでは？と思うので研究してみたいと思います。

最後にサポート、応援してくださった皆様にもこの場をお借りしてお礼申し上げます。そしてこれからもフィールドスタッフの名に恥じない活動やマナー順守をしていきたいと思います。

ありがとうございました！

［ロッド］フェイズ PCSS-65L+ スピットファイア
［ライン］PE0.6号 + バスザイル・マジックハードR 7lb
［ルアー］ボウワームヌードル 8インチ ダウンショットリグ

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