2019.11.13 (水)

清水盛三が語る 今年のMVPは……とにかく釣れるシャロークランク、ゼルクプティ

モリゾーのテレビロケ史上最多、1日で65本。立役者はゼルクプティ。また、ビッグフィッシュを固め釣りした別ロケでの最大魚もゼルクプティ。

「数を釣りたいアングラーにもビッグバスを釣りたいアングラーにも……信じて巻けば釣れるようにできている」

清水盛三がロケで大活躍中のシャロークランク・ゼルクプティを紹介します。

ゼルクプティをメインにモリゾーの番組ロケ史上最多の65本

今年のテレビロケでのMVPルアー候補は何といってもゼルクプティ。「投げやすい」「巻き心地が良い」「根掛かりしにくい」だから「使いやすくて釣れる」というシャロークランク。数釣りに良し、ビッグフィッシュに良しのオールラウンダーだから必然的に出番も増える。

この夏、バーニング帝国のロケで岡山のリザーバーに行ったときは、1日で65本ものバスを釣ったんだけど、そのうちの大半の魚をゼルクプティで釣っている。

あまりの釣れっぷりに大幅カットしないと1時間番組の枠内に収まり切らない……でもせっかくなので全部の魚を見てほしいと考えて編集で1画面を9分割することに。オンエアでは同時に9本のバスを釣るシーンを見ることができるという、前代未聞の釣り番組になった。

実は春にも同じリザーバーに行ったことがあって、そのときは数は釣れなかったけどビッグサイズが出たので、今回も「デカいのを狙おう!」と期待して行ったんだけど……

残念ながらこの日はビッグフィッシュは出なかった。でも、なんと番組史上最多の65本!という楽しいロケになった。(ロケ2日目は別のリザーバーに移動して、別のルアーだけど50アップをキャッチ)

まずスタート後、いくつかのルアーを回しながら探っていくと、ゼルクプティでポンポンと釣れ出した。そこで次に行ったのがカラーローテーション。

特にこのとき良かったのが、微妙に錆びついたようなくすんだカラー、オリーブコパーシャッドというカラーだった。水面にはアオコが浮いていたけど、水中はササ濁りという感じの水色だったので、極端に目立つカラーは必要なかった。このカラーに変えてからどんどん数が伸びていった。

#373 オリーブコパーシャッド

使い方は、クランクベイトの基本である投げて巻くというもの。特に岩や立木に当てることもなく、ボートを流しながら岸に向かって投げて中層を引いてくる感じだった。ルアーのポテンシャルを信じて、ただただ巻いているだけだったけど、クランクベイトで釣るには愚直に巻き続けることが一番重要。

だから、モードのクランクは、信じて使い続けられるようにいろいろな場所、状況で納得いくまでテストを繰り返している。そのせいでリリースまでに物凄く時間が掛かってしまうんだけど、小難しいことを考えずに信じて巻けば釣れるようにできている。


ページトップ

フィネスですら厳しいポストスポーンのリザーバーでもクランキングが炸裂

ゼルクプティがハマった別の状況として、ポストスポーンの高山ダムのロケがあった。このときもバーニング帝国のロケだったけど、魚がスポーニングからまだまだ回復していなくて厳しい状況だった。

この日湖に浮いていたアングラーの多くがノーフィッシュか小バス1匹という結果に終わっていた。そんな中、マディな上流域を狙いゼルクプティのみで10本くらい釣ることができた。

しかも最大魚は45cmのビッグフィッシュ。

ポストスポーンの動きたがらないバスが多い状況でも、その中で少しでもやる気のあるバスにたどり着く確率を「投げて巻く」ことで上げていき、ルアーの力で気づかせて寄せて喰わせる、あるいは目の前を通ったときにリアクション的に口を使ってくるといった、スローな釣りにはない力があるのがクランクベイト。

そのうえ数狙いにもデカバス狙いにも使えるゼルクプティというクランクベイトの特徴。

このときも、本当にとにかくルアーの力を信じて巻き続けただけ。ただ、ダムの水は茶色く濁っていたので、ルアーのパワーだけでなくカラーも強くして魚に気づかせようと、シトラスチャートというカラーを使っていた。

#361 シトラスチャート


ページトップ

アメリカ仕込みのクランキングテクニックで秋の紀ノ川で50オーバー

そして秋、The Hitの紀ノ川ロケ。前回の記事『清水盛三が語る 秋のスピナーベイト戦略 Dゾーンのプチスローロール』でDゾーンがハマったことは紹介したけど、その日最大魚の50オーバーを獲ったのがゼルクプティだった。

この日はDゾーンのプチスローロールで釣ってビッグフィッシュを連発。さらなるビッグを求めて、同じくらいのレンジにシルエット、波動の違うルアーを入れてみたらどうかと考えて、他のロケでも結果を出していた今最もコンフィデンスがあるルアー、ゼルクプティを試してみることにした。

Dゾーンはスローに巻いていたが、ゼルクプティに変えてから、まずは普通のスピードで巻いて様子を見ていった。すると……すぐにバイト。しかし、ショートバイト。その後もう1回バイトがあったが、またしてもショートバイトで乗らない。

魚はいる。喰いたがっていることも間違いない。でも、この日の魚は追いかけるスピードが遅く、追いかける距離も短かった。Dゾーンのプチスローロールがハマっていたことも納得がいく。

そこで、リトリーブスピードを微妙にスローダウンして喰わせに掛かることに。これは、レイクガンターズビルのバスマスタークラッシックで使ったクランキングテクニックでもある。このテクニックで、3日間毎日5~6ポンドオーバーのビッグフィッシュを獲ることができた。

詳しくはそのときの記事を見てほしいけど簡単に説明すると、ショートバイトの後、バスは喰いそこなってスイッチが入った状態なので、次のキャストがすごく大事になる。そこで、リトリーブスピードを変化させて喰わせるというテクニック。その際、その直前のキャストと比べて少しスローダウンしてやることで、しっかり吸い込んでくれることが多くなる。

紀ノ川でもこのテクニックが効いた。狙い通り口を使わせたバスは……この日最大の50オーバーだった。ゼルクプティは数狙いだけでなく、ビッグフィッシュに強いことも証明できた。

最初からデカいのだけを選んで釣るつもりならオリジナルサイズのゼルクという選択肢もあったかもしれないが、この日は同じストレッチを何往復もしてプレッシャーを掛けていたのでオリジナルをサイズダウンしたプティを選択した。

このように数狙いでもサイズ狙いでもしっかり仕事をしてくれる万能シャロークランクベイト、ゼルクプティ。使い方はいたってシンプル。何度も言うようだけど、とにかくルアーの持つ力を信じて巻き続けること。

その際、リトリーブスピードによって魚の反応が変わるので、ただ巻きでもいろいろなスピードを試してみると良いね。ゼルクプティは速くても遅くてもしっかり泳ぐから、その日の状況に合った速さを見つけさえすれば……

きっと凄まじい結果が待っているはず!

■タックルデータ
[ロッド]ヘラクレス HCSC-611MHG サーバル
[ライン]ナイロン17lb or フロロカーボン14lb
[ルアー]ゼルクプティ

■関連サイト:釣りビジョン

サンテレビ公式YouTube「ザ・ヒット」EGプロスタッフ出演番組 配信中

■関連サイト:サンテレビ The HIT

■清水盛三メディア
公式HP
公式ブログ
Facebook
Instagram

ページトップ

関連記事