清水盛三が語る リザーバー快進撃を続けるパワーフィッシングの破壊力
とどまるところを知らない清水盛三の対リザーバー快進撃。その立役者はまたしてもゼルクプティ、そしてジャックハンマーSB。これだけ多くのバスに出会えるのも、巻いて広くエリアをカバーするパワーフィッシングだからこそ。
2023年11月1日放送【The Hit】ハマりルアーでボッコボコ過ぎて強制終了の危機
ルアーを信じて巻き続けた者だけが到達しうるその領域に、一歩でも近づいてほしい……そんな思いを胸に盛三が語ります。
朝は得意のパワーフィッシングを展開、ゼルクプティでラッシュ突入
The Hit野村ダムロケでは、またしてもジャックハンマーSBが炸裂。ただ、そこに辿り着く前のゼルクプティも良かった。数釣りパターンにはハマっていたよね。
そこからサイズを伸ばすためにいろいろ試したけどサイズが変わらない。でも、ジャックハンマーSBを投げ始めて、1本目から40アップが出たので正解に辿り着いたと確信した。
ゼルクプティとジャックハンマーSB。最近のリザーバー釣行では、この2つのルアーは本当に活躍してくれていて、今回もパワーフィッシングの破壊力と楽しさをお見せすることができたと思う。
このロケは秋に行われたんだけど、最上流のスロープからボートを降ろすとアオコが広がっていた。こんな状況を見たら、上流エリアで釣りをする気がなくなるという人も多いんじゃないかなぁ。
でも、変な先入観や固定観念を持たずに、自分で確認して判断するというスタイルは変えないぞと、まずはゼルク、バブルトルネードと濁りの中でもしっかりアピールしてくれる強めのルアーを使い流していく。
少し流してみると、どうやらアオコは表面付近だけのよう。そこで、次は少しアピールを落としてゼルクプティをセレクト。
すると、サイズは小さいもののすぐにヒット。2本目は若干だがサイズアップ。
そのまま下りながら流していくと、いきなりラッシュに突入。かわいいサイズながら、ゼルクプティで8本キャッチ。
「数を釣るならゼルクプティで決まり!」という感じの釣れっぷりだったが、そこからはサイズアップを狙う展開を模索していく。
橋脚が絡む切り立った地形のエリアではDゾーン3/4oz。4mくらいのディープをスローロールで探ってみると、いきなりヒット。しかし、かわいいサイズ。
バンクの角度が緩やかなエリアに差し掛かると、今度はワイルドハンチ8フッターで2.5mくらいのレンジを釣ってみる。そして2本追加したものの……
巻きで素早く広く流して得た情報を元に、ジャックハンマーSBでサイズアップ
レンジを変えてみてもサイズは変わらない。もっと深いのか……と思いながらも、ここまで流してきて得た情報を元に、次の手を考える。
朝から4mまでのレンジを釣ってみた結果、ゼルクプティでかなりの数が釣れている。バスが多いのはシャローだということがわかる。そこで、ガラッと切り替えてディープを釣る前に、まずはバスが多いレンジで違う釣りを試してみることで、サイズアップできないかと考えた。
選んだルアーは、ジャックハンマーSB1/2oz。ゼルクプティとほぼ同じレンジを狙い、そこを違うシルエット、違う動きで探ってみる。
僕の経験上、同じレンジを巻く釣りでも、動きがちょっと変わるだけで結果が劇的に変わることがある。そんなことを思い出しながら、ジャックハンマーSBを巻き始めると……
いきなり40アップが来た。
散々巻き倒してきたレンジで、ルアーを変えた直後の40アップに「ジャックハンマーSBでいける!」と確信に近い感覚を抱いた。
その直感は正しかったようで、次の1本はサイズダウンしたが、そのまま流していって続けざまに40アップをキャッチ。
さらに、ブリブリの45オーバーを追加。この日のバスは明らかにジャックハンマーSBを好んでいる。良いサイズが喰ってくる。
サイズダウンに見舞われながらも、ジャックハンマーSBに確信を持ち続け……
その後は、ジャックハンマーSBでバンクを流しながら下って行って、最下流エリアに何箇所かあるディープの要所ではタックルを持ち替えIRジグを入れる展開に。
そこは、先ほどDゾーンで釣ったような切り立ったバンクのディープではなく、沖に張り出すフラットのディープ。狙いは水深6m程度のボトム。IRジグのウエイトは、1/2ozではなく3/4ozをセレクト。
前回の合川ダムロケのようなフォール主体の釣りではなく、ボトム付近を横にズル引いたりリフト&フォールさせたりする釣り方。
3/4ozという重さがあれば、ディープでも浮き上がりを抑えてスピーディーに探ることができる。だから、シャローを巻きながら所々ディープを釣る展開でも、釣りのリズムが崩れにくい。
この日は、2カ所ディープを釣って2本キャッチ。1本は40アップ。
軽いウエイトではそうはいかないけど、ディープを巻きに近い感覚で広く素早く釣れるのがIRジグの3/4ozなんだ。
一方シャローの巻きでは、相変わらずジャックハンマーSBにバイトが続いていた。しかし、サイズがダウン。ジャックハンマーSBでも小さいサイズが喰ってくるのか……とは思いながらも「このルアーで間違いない!」という確信は揺らいでいなかった。
以前の記事で紹介したことがあるけど、僕は針の掛かりどころだけでなく、バスがルアーを吸い込んだ時に手元に伝わる感触の方を重視して、ルアーやカラーが合っている・合っていないを判断している。
この日、サイズが小さくても、ジャックハンマーSBの場合は、ズバッ!と鋭く吸い込む感覚が伝わってきていたからね。
その確信は間違っていなかった。その後もジャックハンマーSBで流し続けていると、直感的に「ここは釣れそう」という場所で、45cmクラスのビッグフィッシュが出た。
さらにアベレージサイズを複数追加しながら、ラストは40アップを追加して、この日のロケは終了となった。
盛三が考える、釣果を伸ばすために大事なこと
今回、数もサイズも出すことができた要因……
まずは、やはりパワーフィッシングで広くエリアをカバーしたからこそ、だと思う。スローな釣りと比べて、バスと遭遇する確率が違う。
それと、先入観を持たず試してみることも大事。ライトリグでしか釣れない、ディープでしか釣れないという情報があっても鵜呑みにせず自分の目で確かめる。
アオコの中でも、シャローはダメそうだからディープと決めつけずに、ゼルクやゼルクプティを試したことで道が開けた。
あとひとつ、同じ巻き物でも、シルエットや動きの違いでローテーションすることも、釣果を伸ばすためのテクニック。
クランクベイトとブレーデッドジグは別物。どちらかでしか釣れないこともあるし、今回のようにゼルクプティとジャックハンマーSB両方とも釣れたけど、反応するサイズが違うこともある。
もっと言えば、ワイルドハンチとフラットフォースもしかり、ジャックハンマーとジャックハンマーSBの違いで結果が変わることもある。
だからモードルアーには、似たようなレンジを泳ぐルアーでも、アクション違いやシルエット違いをラインナップしているんだ。
「巻き物は投げ続けろ」「あきらめるのが早すぎる」と言っても、釣れていないのに同じルアーを1日中続ける必要はない。ムービングベイトの中でローテーションしたり、要所要所でジグを撃ってまた巻きに戻したりというような感じで、メリハリをつけながらやっていけば良いと思うなぁ。
他にもいろいろと伝えたいことはあるけど……兎にも角にも、釣行前にこの動画を見て、釣れる気を高めてから釣りに行くこと……これが一番大事かもしれませんね(笑)
■タックルデータ
[ロッド]グラスコンポジット(プロト)
[リール]ジリオンSV TW 6.3:1
[ライン]ポリアミド(ナイロン) 16lb
[ルアー]ゼルクプティ
[ロッド]ヘラクレス HCSC-73HG レパード
[リール]ジリオンSV TW 6.3:1
[ライン]エクスレッドNS(フロロカーボン)16lb
[ルアー]ジャックハンマーSB1/2oz
[トレーラー]フラットピンテール4.5インチ
関連記事
-
- 清水盛三が語る これぞパワーフィッシング! ジャックハンマーSBで春のリザーバーを完全攻略
- 春の高山ダムで清水盛三のパワーフィッシングが炸裂。50アップを筆頭に40アップ複数本を含む39本の大爆釣劇。 スポーニングに絡む魚が増え、数は釣れるがサイズが上 ...
-
- 清水盛三が語る これぞシャロークランキングの醍醐味
- クランクベイトだからこそ釣れるバスが存在する。清水盛三がまたしても得意のシャロークランキングで魅せた。暑さが長引く初秋、関西の人気リザーバー高山ダムでクオリティ ...
-
- 清水盛三が語る 今年のMVPは……とにかく釣れるシャロークランク、ゼルクプティ
- モリゾーのテレビロケ史上最多、1日で65本。立役者はゼルクプティ。また、ビッグフィッシュを固め釣りした別ロケでの最大魚もゼルクプティ。 「数を釣りたいアングラー ...
-
- 清水盛三が語る ジャックハンマーSB & ヘビーウエイトIRジグで魅せたクリアウォーター成功法則
- パワーフィッシングを得意とする清水盛三のクリアリザーバー攻略法。ロケでは50オーバーを含めビッグバスを複数キャッチ。なぜ清水には釣れるのか…… その答えは、適切 ...