2019.04.25 (木)

豊西和典 超繊細なショートロッド・ファインセンサー 軽量ジグヘッドリグを使用したアジング&メバリングに特化

こんにちは。エバーグリーン・ライトゲームプロスタッフの豊西和典(トヨニシ カズノリ)です。

今回は、私が開発に携わった超繊細なライトゲームロッド、ソルティセンセーション・スペリオル SPRS-60XUL-S ファインセンサーがどんなロッドかインプレッションしたいと思います。

まず、ファインセンサーは、アジやメバルを「軽量ジグヘッドリグ」(いわゆるジグヘッド単体・ジグ単ですね。)で狙うためにつくった、超繊細な6フィートちょうどのショートロッドです。具体的には、港湾部でスタンダードとなる1g前後をメインに、0.1g~0.4gの「超軽量ジグヘッドリグ」まで使いやすいようにこだわりました。

市販品にあまりない0.1g~0.3gのジグヘッドは、ガン玉を使って自作。

すでにご存じの方も多いと思いますが、この「超軽量ジグヘッドリグ」というのは凄い威力を秘めたリグです。ゆっくり、自然に漂わせることができるので、水面でアジやメバルがパチャパチャとライズしているのに喰ってこない、魚影が見えるが喰い気がなく反応しない……そんな渋い状況で、いとも簡単に喰わせられることがよくあるのです。

しかし、このリグには難点が。それはキャストした先にあるリグの存在を感じにくいことです。結果、自分が何をやっているかが分かりにくい。そうなるとやってしまいがちなのが、動かしすぎてしまうことです。動かしすぎてしまうと、渋い状況の魚が喰ってきにくい速い動きになってしまったり、不要に浮き上がって狙いのレンジを外してしまったりと、せっかくの超軽量も威力半減です。

で、そんな少し難しい超軽量ジグヘッドリグの世界をクリアにするのが、ファインセンサーです。

まるで、指先の延長。それも、一番器用な人差し指の先が延びたような超繊細な感覚です。流れの中で漂わせる、フワッと持ち上げる、スッと落とす、少しレンジを入れる、そーっと引っ張る……リグの存在をしっかり感じられるので、動かしすぎてしまうことなく、思い通りに操作できるのです。

先径0.6㎜の極細ショートソリッドティップ、そしてブランクス全体の「しなやかだけどシャキッと感のある」絶妙なアクションが、超繊細な感覚を生む。

もちろん、それだけ感覚に優れているので、魚からのコンタクトも超繊細に感じ取ることができます。極小のショートバイトや、テンションが僅かに変化するような微妙なアタリ、ラインが魚の体に触れたときのザラッとした感触にいたるまで鮮明に伝わってきます。それは、海の中の様子を映像としてイメージできる程に鮮明です。

そのようにして、超軽量ジグヘッドリグの威力を最大限引き出すことで、「これまで釣れなかった魚が釣れる」というメリットをもたらすファインセンサーですが……実は、メリットうんぬん以上に私がお伝えしたいのが、このロッドの「面白さ」についてです。もう、ヤバイぐらいに面白い!

軽量ジグヘッドリグを思い通りに操る面白さ、海の中の様子を鮮明にイメージできる面白さ、そして、その結果として狙いの魚を「掛かった」ではなく「掛けた」瞬間の、あのたまらない高揚感といったら……ライトゲームの醍醐味をあますところなく堪能できる、贅沢なロッドに仕上がっています。

それと、掛けた後の感覚も爽快です。小アジの引きでもティップ~ベリーが綺麗にしなってめいっぱい楽しめますし、それでいてバットはしっかりしているので、いざとなれば良型のアジやメバルを強引なやりとりで一気に仕留めることも可能です。超繊細ですが、頼りにもなるのです。

超繊細な小アジゲームをめいっぱい楽しめる一方で……

強烈に引く良型ブルーバックもこの通り。

障害物がある場所での尺オーバーアジとの強引なファイトにも対応。

和歌山・モンスターラッシュでのボートアジングの合間に出たナイスなマダイ。バットはまだまだ余裕。

0.1~2g程度までの超軽量~軽量ジグヘッドリグに特化した超繊細なショートロッド・ファインセンサー。自らの感覚がもう一段階研ぎ澄まされるような、今までにない感覚が味わえるロッドです。この感覚を知ってしまうと、もう今までのロッドには戻れないかもしれません……それぐらい、面白いロッドです。
製品の詳しいスペックなどは、コチラをチェックしてくださいね。

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