佐川洋介 シーバスデイゲームで使えるメタルバイブ・アイアンマービーのアプローチ方法を解説
こんにちは、エバーグリーンシーバスプロスタッフの佐川洋介です!
先日のシーバスデイゲームでアイアンマービーを使って70オーバーの良型を仕留めることができました。今回はその時の様子も踏まえ、これからハイシーズンを迎えるデイシーバスでのアイアンマービーのアプローチ方法を簡単にご紹介します。
今やデイゲームにおいて欠かすことができないルアーとなった鉄板系バイブ。ガンガン投げてガンガン巻いて、ひったくるような強烈なバイトに魅せられたアングラーは多いと思う。
このように、ただ巻きが基本的な使い方の鉄板系バイブ。なかでもアイアンマービーは、サイドからの流れを受けて素早くヒラを打って戻る時、微妙に倒れ、起き上がりでフラつくよう設計してあり、この動きがシーバスの捕食スイッチを入れやすい。ただ巻いているだけでも充分釣れることは間違いない。
ただ、潮が澄んでいたり、流れの効きが悪い場合など、ただ巻きではシーバスの捕食のスイッチが入らなかったり、入り切らずにショートバイトに終わる場合がある。こうしたシチュエーションにおいてはリトリーブを止めて一瞬フォールさせたり、ロッドアクションでヒラを打たせたりと、アングラーサイドから仕掛ける釣りをぜひ試してもらいたい。
膨大な時間を掛けてテストしたアイアンマービーは少々アクションを加えたくらいではテーリングの心配もないので、思い切って仕掛けていくことができる。
また、週末などアングラーが大勢並び、もうすでに何個ものルアーを見切ったシーバスを相手にする場合でも、ルアー自体が持つ流れに敏感に反応するアクションやアングラーサイドからの仕掛けにより、シーバスの捕食スイッチを入れやすい。このような厳しい状況をも打開できるのがアイアンマービーの強みである。
実際、写真の70オーバーを仕留めた時も、このルアーの動きの変化がシーバスのスイッチを入れた。
この日は朝一からアイアンマービーを投入。まず表層付近から丹念に探り始めるといきなりバイト。しかし、ショートバイトでノラず。これでレンジが合っていることはわかったので、あとはいかにフッキングまで持ち込むか。そこで、竿を軽くシャクって一瞬食わせの間をつくってやると、直後に「ドスン!」と深いバイトとともに竿が絞り込まれた。
沖で顔を出したサイズはジャンプすることなく首を振っている。良いサイズだ!突っ込むようなら突っ込ませ、徐々に相手の体力を奪っていく。ここであせって強引に寄せてきて、水面で首を降られてしまうとフックアウトの確率が高くなってしまうが、アイアンマービーには5番という大型のフックが標準装備されているので、こんな時でも安心してやりとりができる。
そして、ネットに収まったのは70オーバーの良型。ベイトをしっかり食って体力も充分な個体で、80あるかな!?と勘違いするような強烈なファイトだった。
この70オーバーに口を使わせたカラーはアカキンだったが、当日はまとまった雨で濁りが入っていたため、その濁りのなかでもしっかりアピールしてくれるゴールドベースのカラーを選択し、結果を出すことができた。
以前動画でも解説した通り、デイゲームにおいてはシルバーベースのタイプを軸に、水色が濁っている状況ではゴールドベースのものを使うのが基本的なカラーの使い分けだ。今回のように、梅雨の時期は濁りが入りやすくなるため、ゴールドベースのものが強くなることを覚えておいてほしい。
ここへ新たなアプローチとして生まれたのが、昨年の夏に新色としてラインナップされたPCギーゴ(#782)、PCグリーンゴールド(#783)、PCキャンディ(#784)である。この3色に施されているパールコート(PC)は光の当たり具合によってうっすらと紫に光り、従来カラーとは違う効果を発揮する。
PCカラーにのみヒットが集中したり、スレ切ったシーバスに口を使わせたりと、テスト段階でその効果はすでに実証済み。
今回の釣行でも、何匹も掛けて反応がなくなった後の場所にPCキャンディを通すと、すぐにバイトがあり、そのスレ切った場所からもう一本しぼり出すことができた。このようにハイプレッシャーな状況や釣り人の多い激戦区で頼りになるのが、このPCカラーなのだ。
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