NEWTKSS-63UL-ZZ インクレディブルセンサー・デルジェスUL

インクレディブルセンサー・デルジェスUL

フィネスを制する軽量・高感度。
そして極まる神的キャスタビリティ。

ライトリグを扱うためのフィネスロッドにおいて、高弾性カーボン素材を採用するメリットは多い。軽さがもたらす操作性の高さや、シャープな張り感から来る感度の良さなどが、それである。より軽量なリグで、より精密なアプローチを。フィネスが要求される場面で、絶大なアドバンテージをもたらしてくれる高弾性カーボン。
だが、時にはその特性がマイナスに働いてしまうこともある。シャープな張りを生み出す反発力の高さが、キャスト時のリリースポイントを狭くするという問題を引き起こすのだ。特に軽量ルアーでは、テイクバックでロッドがしなる幅がより小さくなるため、その分戻りも小さく速い。その一瞬の間に、狙ったスポットに合わせたタイミングで、人差し指をリリースしなければならない。
正確にリリースできれば、逆風をものともせず鋭い低弾道キャストが気持ち良く決まるのも高弾性。しかし、人生を賭けたトップカテゴリートーナメント、カバー周りに見え隠れする巨大なバスと対峙するような極限の緊張状態の中で、寸分違わず人差し指をリリースできるのか……キャストの間をつくりやすい低弾性ロッドを選ぶという手もあるが、それでは操作性が犠牲になる。
そんな状況を打破するために、高弾性の良さはそのままに、キャストも決まるロッドを……軽量ルアーを、ピンスポットにアキュラシーキャストして、超精密に操作する。そんな相反する性能を1本に、という今江克隆の強い要望から生まれたロッドが、デルジェスUL(TKSS-63UL-ZZ)である。
その誕生の背景には、超高速マッハシェイクのために今江がつくり上げた兄弟機、インクレディブルセンサー・デルジェス(TKSS-63L-ZZ)の存在がある。トレカ®T1100Gをメインに採用したオールチューブラー設計、超極細で羽のような軽さとティップ先端まで張り詰めた感覚は、まさに高弾性フィーリング。
ティップとバットの素材配分を変えた意図
一方のデルジェスULであるが、使用カーボン素材やテーパーは大きく変えずに、素材使用量&配分を変えることで、高弾性ならではの軽量、高感度といったデルジェスの張り詰めた特性を受け継ぎながらも、ややマイルドな感覚も獲得している。
両機種ともに、メイン素材はトレカ®T1100G(33トン)と30トンカーボンであるが、63Lと比べ63ULはティップの33トンを約15%減らして、その分30トンを増やしてマイルド化。
逆にベリー~バットは、33トン&40トンで補強している63Lに対して、63ULの補強材には33トンを使用せず、40トンの使用量を増やして、より高弾性ハード化している。
ティップをマイルドにするだけでなく、ベリー~バットをハードな方向に振った意図は、ベリー~バットがハードになるほど、ティップのしなやかさがより際立つようになるということ。
高弾性の良さはそのままに、キャストも決まる
これにより、高弾性ロッドのシャープな振り抜き感を持ちながら、低弾性カーボンのようにタメが効くキャストフィールを実現。軽量ルアーのキャストでも、しなり戻りの時間が長くなるため、人差し指の先からラインをリリースするベストタイミングを計る「間」が取れるのだ。
また、ティップがより入りやすいということは、ティップのみを揺らす柔らかいシェイキングもやりやすくなっているということ。ティップの先まで張った63Lのラインを叩くような超高速マッハシェイクに対して、先が入る63ULはラインスラックを用いた柔らかいシェイクを得意とする、とも言えるだろう。
そして、高弾性のアドバンテージでもある高感度という特性が、ジグザグガイド搭載によってさらに進化。軽量感、操作感、高感度、そしてキャスト&シェイク性能。単純に低弾性化するだけでは成し得ない、ライトリグを精密に、かつ気持ち良く扱うための条件が整っている。
表記はULながら、ベリー~バットはハードな方向に振ったことで、ビッグバスとの真剣勝負を互角以上に制する十分なパワーを備えてもいる。
高弾性ならではの軽快感、高感度と、高弾性らしからぬタメを効かせたキャストフィールを高い次元で両立したデルジェスUL。「信じがたいほどの感知力(インクレディブルセンサー)を礎に、キャスト力も神(デルジェス)の領域に」という今江の言葉がすべてを物語る。
〈対応ルアー&リグ〉
●ネコリグ ●ジグヘッドリグ ●スモールラバージグ ●ドロップショットリグ ●ノーシンカー etc...

全長 1.9m  継数
標準自重 90g  パワー ウルトラライト 
ルアー範囲 0.9~3.5g(1/32~1/8oz)  ライン範囲 2~5lb/PE0.2~0.6号 
価格 95,000円(税別)

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    特徴

  • ■ ブランク
    [主な使用素材]
    ❶ メインシャフト(バット〜ティップ)
    クセのないスムーズなベンドカーブを実現するオールチューブラー製法。素材は低レジン「トレカ®T1100G」と高レジン30トンカーボンのミックス。ただ柔らかいだけでなく、フィネスリグのキャスタビリティと操作性を重視した適度なマイルドさが特徴。
    ❷ バット〜ベリー
    高弾性40トン低レジンピュアカーボンをダブルでプライアップ。軽量&高感度化を図り、軽快かつシャープな操作感を実現。ティップの弾性率と差をつけることによって、ティップのマイルドさを強調する役割も併せ持つ。
  • ▪『トレカ®T1100G』 & 『ナノアロイ®技術』
    ・詳しくはコチラをご覧ください→
    ※「トレカ®」&「ナノアロイ®技術」は東レ(株)の登録商標です。
  • ■ ブランクスルー
    ティップからグリップエンド内まで、継ぎ目なしの1本のブランクスで構成された完全ブランクスルー構造。ダイレクトな操作感と優れた伝達性能を発揮するだけでなく、グリップ内ジョイント方式と比べ、グリップ部のブランクスがしなりやすくなるため、フィネスロッドながら、ビッグフィッシュに対してもロッド全体を使ったファイトが可能。
  • ■ ガイドシステム
    オールチタンフレーム・オールトルザイトリング採用。
  • ●ティップ~ベリーセクション
    富士工業プロスタッフ・Fuji認定ロッドビルダーでG-nius project青木哲氏考案のZIGZAGガイドシステム(#1~#6ガイド)を搭載。青木氏の理論を元にしたガイドの振り角度、設置位置&個数により、ラインをガイドに確実に接触させることで感度を増幅しながらも、飛距離を落とさず感度を上げる独創的かつ画期的なガイドセッティング。
    ●ベリー~バットセクション(#7~#11ガイド)
    キャスト時にらせん状に放出されるラインの抵抗を抑えるため、25サイズリング径の元ガイド、かつ以降#7ガイドまでは、通常セッティングを採用。
  • ■ グリップデザイン(フロント・リールシート)
    操作性と軽量化を重視し、セパレートグリップに細身のリールシートFuji VSS16 & スケルトンシートフードを採用。アップロック式でフロントグリップ部を握り込みやすいだけでなく、「操作時は軽い力で繊細に、ファイト時はガッチリと力強く」を可能にするグリップ形状。素材に比重の高いEVAを採用し、手元重心化。
  • ■ グリップデザイン(リア)
    高硬度EVA素材、エッジ形状を採用した細径のリアグリップ。軽く握るだけで高いグリップ力を発揮するだけでなく、袖への引っ掛かりを軽減。キャストや操作の精度を格段にアップさせる重要なパート。
  • ■ グリップ長
  • ■ EVERGREEN × G-nius project共同開発プロジェクト
    本製品は、富士工業プロスタッフ・Fuji認定ロッドビルダーでG-nius project代表・青木哲氏の技術指導の元、G-nius project提携中国工場にて製造しています。
  • ■「全国釣竿公正取引協議会」認定製品
    公正取引委員会及び消費者庁長官の認定を受けた「釣竿の表示に関する公正競争規約」の規定に基づき「全国釣竿公正取引協議会」がその内容及び条件に適合していると認定した証「釣竿公正マーク」をプリント。

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デルジェスUL関連情報

■今江克隆公式ブログ
『ディフェンス準備』
「2024はノーガードで無謀に振り回し過ぎたことを反省し、『数を釣る』を意識した練習をしてきました。カレイドシリーズで最もフィネスな守備の要となるデルジェスULの最終確認も兼ねて。コイツはデルジェスLよりさらにフィネス専用用途に絞り込んだ、喰わせの専用、ディフェンス専用ロッド。……
※製品の価格、仕様などは、予告なく変更となる場合があります。
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