2009.12.11 (金)

エスドライブ、ティンバーフラッシュで90cmオーバー連発! 「ビッグベイト&ベイトスタイル」で狙うリバーシーバス

「ビッグベイト&ベイトスタイル」でランカーシーバスのみを狙うエバーグリーン・プロスタッフ中野大輔。
エスドライブ98cmティンバーフラッシュ1日90オーバー×2など今年も凄まじい結果が出ています。

■ 中野流ランカー狙いの潮まわり

お久しぶりです、中野大輔です。
以前このコーナーで紹介した80~90オーバーのランカーシーバスを爆釣したS字系ビッグベイト・エスフラットの使用法「袈裟切り(けさぎり)ジャーク」の記事は見てもらえましたか?

そ のときは海(港湾)での釣りでしたが、ランカーのみを狙う私は、春から秋まではリバーシーバスしかやりません。海ではベイトがらみの回遊待ちがメインにな り、冬以外は小型が混ざりランカーサイズだけを選びにくいからです。しかし、リバーゲームは、ランカーサイズの行動を読み、障害物によってできる流れのヨ レなどのピンスポットに狙いを絞り、タイミングや釣り方を合わせることで、狙って80オーバーが捕れるのです。

私の経験上、特にでかいヤツを狙うには、大潮から下りの中潮2日目以降長潮までがチャンスで、若潮はあまりよくありません。ただし落ちアユシーズンは、シーバスの産卵が絡んできているので、そこまで極端に潮を意識しなくてもいいのですが、産卵が絡まない春から夏の終わりごろまでは、かなり大事になってきます。


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■ ラインをコントロールしてリトリーブで仕掛ける

98cmを獲ったのは、前日までの増水による濁りがほとんどなくなった日でした。潮 まわりは大潮からの下りの中潮3日目。最初はティンバーフラッシュからスタート。いきなりスーパーバストが起こったのですがミス。幸いルアーには触れてお らずホッとしました。これで「魚の位置」と「ルアーを流すコース」、さらに「食わせる場所」まで把握できたので、一旦場を休ませることに。

時間を空けて入りなおし、状況を考え、確実に食わせるためにエスドライブを選択しました。まず、流れを読み、狙いの場所の上流側にアップストリーム気味にキャスト。そして、素早くラインを水に馴染ませます。そのためラインは水への馴染みがいいフロロカーボンを使用。

ルアーをリトリーブして動かすのではなく、ラインを流れに乗せて、そのラインのテンションでルアーを動かす「ドラッグドリフト」というテクニックを使います。ルアーを流すのではなく、ラインを流してその後をルアーがついていくイメージです。ラインを流すコースとレンジをコントロールして、狙いの食わせの場所にルアーを送り込みます。

そして、なめらかにS字を描くようドリフトさせ、狙いの食わせの場所にルアーが入った瞬間、流れを利用して仕掛けるのです。まず、リーリングを一瞬ストップ。するとエスドライブは流れに押され頭を下流側に向けるので、間髪をいれずに、「グリッ!」とリールのハンドルを半回転ほどすばやくリトリーブ。今度はエスドライブが頭を上流側に向けるように「ギラッ!」とヒラを打ちます。

そして再びリトリーブをストップし、反転して頭を下流に向けスライドフォール。次の瞬間、ラインに「トゥトゥン」と吸い込むようなアタリ。


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■ ランカーを確実に獲るためのクラッチワーク

食えばでかいのはわかっていたので、おもいきりアワセを入れて、すぐさまリールのクラッチを切りサミングでラインを出しました。

このときは手前で食わせたのですぐさまクラッチを切ったのですが、20m以上離れた場所で食わせたときは、クラッチを切らずに10~15m位まで一気に寄 せてくるようにします。そこでクラッチのオンオフで魚をいなしてランディングに持ち込むのです。沖側には何があるわからないですし、自分の見える範囲で魚 をいなすことができるので獲れる確率が上がります。

このクラッチを切ってサミングでラインを出すやり方は、障害物にこすられたときでも素早くクラッチを切り、フリーに近い状態でラインを出すなど、魚の動きに合わせた調整が自在にできます。どんな優秀なスピニングリールよりも優秀なドラグなのです。

ただ、魚の動きを読む力と慣れは必要になります。コツは、魚が走りだすよりも若干早くクラッチを切って、魚が走ったときにはサミングで対処できるようにしておくこと。魚に走られてリールにテンションが強くかかった状態では、クラッチは切れないので注意が必要です。

今回も手前でクラッチを切って巻いてを繰り返し、最後はネットですくって無事キャッチ。90cm台後半は毎年獲っているのですが、98cm以上のサイズは一気に難しくなるので狙って獲ったうれしい1本となりました。


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■ その後も攻めのスタイルで90cmオーバー

今年は春先から稚鮎の遡上量が少なかったこと、稚鮎の遡上とシーバスの遡上のタイミ ングが合わなかったことから、でかいヤツの外洋からの遡上と川の居着きが少なく難易度が高いシーズンでした。1か所で回遊待ちしていれば、めぐり合うチャ ンスが若干増えると思いますが、そんな守りの釣りはしたくありません。色々なことを考えて狙って釣りたいと思っています。そして、常に攻めのスタイルでいきたいですね!

P.S.
その後、1日で90cmオーバー2本という釣果を出すことができました。2本ともルアーはティンバーフラッシュポイントは常に大量に人が並ぶ激戦区。その激戦区が釣れないために人がぜんぜん居なくなったときのできごとでした。

色々なウッドのビッグベイトを試した結果、ティンバーフラッシュにたどり着きました。このルアーは他のビッグベイトにはない、秘密のカギがあるように思います。もっともっと使い込んで、また報告したいと思います。


■タックルデータ
ロッド : カレイド TKLCー71MHX スーパースタリオン
ライン : フロロカーボン16lb
ルアー : エスドライブティンバーフラッシュ


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