2010.12.29 (水)

エスフラットのデッドドリフト釣法

エバーグリーンプロスタッフの中野大輔です。今年もエスフラットでモンスターを釣り上げました。

その日、自分の隣に8人くらい並んでいたにもかかわらず、93cm8.2kgのそいつはエスフラットに食いついてきました。たまたまではなく、太くてウェイトのあるメスほどエスフラットに反応が良いという事実があるのです。

■ 冬の定番、エスフラット

今回紹介する季節は冬。私の住む東北 地方では、この季節が一番ウェイトのあるシーバスを狙うことができる。理由はシーバスがプリスポーンに入っているため、でかいベイトを食いまくり、サイズ のわりにウェイトのあるシーバスが多いから。高確率でモンスターに出会える季節が冬である。

エリアは、外海に面した堤防で潮の流 れが効きやすい場所が絶対条件。ただ、このプリスポーンの時期の特徴として、50~90cm台までエリアやポイントが重なりやすいというのも事実。その中 でローカルアングラーがよく使用しているルアーはビッグミノー系。しかし、いくら大きめのミノーを使用しても、でかいベイトを食いまくっているヤツらが相 手なので、サイズを選べないといった感じである。

ここで、個人的に使用するルアーがエスフラット。この時期に使用するルアーとしては一番実績をのこしている。

そして、今回93cm8.2kgのシーバスを獲った釣り方は「デッドドリフト」というテクニックであるが、これは以前紹介した「袈裟切りジャーク」とは真逆の使い方である。

「袈裟切りジャーク」は、通常のミノーを使ったリトリーブには反応しないシーバスにスイッチを入れて釣る方法。ジャークという人為的なアクションを加えることで、エスフラットに強制的にヒラを打たせ無理やり口を使わせてしまうというもの。

【 袈裟切りジャークの真髄 ≫ 詳しくはコチラ


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■ 究極のナチュラルな食わせ技、デッドドリフト

それに対し、「デッドドリフト」はシーバスになんの疑いもなく口を使わせるテクニック。人間が操作しているという不自然さを排除し、ナチュラルに、よりベイトライクな動きを演出してバイトに持ち込むという釣法である。

①流し方
潮の流れにルアーを乗せながら流す方法と、潮の流れに対してルアーを横切らせ、横切った瞬間にラインテンションを緩めて流れに乗せるやり方がある。

②ラインテンションの掛け方
どちらの流し方にしても、ラインテンションの掛け方が一番大事で、そのテンション次第で釣果にかなりの違いがでる。そのテンションの掛け方だが、ラインス ラックを巻き取る程度といった感じで、張らず緩めずの状態をキープすることが重要。エスフラットは、その方法で使用すると、ゆるい感じでナチュラルにS字 を描いて動く。

③食わせ方
その状態からさらにリトリーブスピードを遅くしてラインスラックを緩めたり、リトリーブを止めたりするとS字の軌道が流れによって変化するのだが、それが食わせのポイントになる。ジャークなどと違い、ここでは、不自然さを極限まで排除するための繊細な動作が要求される。

④もう一つの食わせテクニック
他に波のうねりを利用した方法もあり、引き波の時はクラッチを切りラインを送り、押し波の時は竿を立ててスラックを取ると言った感じで、エスフラットを波と同調させると無防備なベイトを演出できる。この場合は、波が勝手に食わせるきっかけを与えてくれることも多い。このようなクラッチを使用したラインコントロールはベイトスタイルならではの利点である。

⑤S字系ルアーに対する誤解
一般的にアングラーは、テンションを張らないとルアーは泳がないと思っていたり、特にS字系の場合は、テンションを張って巻いたときのきれいなS字の動き を見て、釣れそうだと思うことが落とし穴だったりするので注意が必要である。いずれにしても、ラインテンションを張ってしまうとバイトが激減してしまう。


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■ でかいメスを選んで釣るならエスフラット

今回の93cmを食わせたのは上で説明した③のテクニックである。場所は、外洋に面した堤防。左からのゆるい流れと右からの速い流れが当たり、水面が鏡状になった流れのヨレるポイント。

シーバスは速い方の流れに対して頭を向けていると考え、デッドドリフトで右からの潮に乗せて流れのヨレにエスフラットを送り込む。そして流れのヨレに入った瞬間にリトリーブを止めてラインスラックを緩め、S字の軌道を変化させてバイトに持ち込んだのだ。

私がこの時期にエスフラットを多用しているのは、単純にビッグベイトが好きだからということではない。この時期のシーバス、特に大型のメスはビッグミノーでも釣れるには釣れるが、選んで釣るとなると話しは別である。

エスフラットの「袈裟切りジャーク」と「デッドドリフト」をマスターすれば、でかいシーバスにかなり近づくことができるはずである。

最後に、この時期のシーバスは産卵を控えているため、いつも以上にリリースには注意をはらっていただきたい。

■タックルデータ
ロッド:カレイド TKLC-71MHX スーパースタリオン
ライン:フロロカーボン16lb
ルアー:エスフラット


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