2024.12.11 (水)

霞ヶ浦のカバー攻略にはクローモーション

エバーグリーンプロスタッフ飯田秀明、小島貴、増田哲、黒田直希がそれぞれのクローモーションの使い方を解説します。

■飯田秀明「霞水系でも増殖中のマットカバー攻略に」

近年、霞ヶ浦水系の水面で増殖中の「ナガノツルノゲイトウ」。簡単に言うと厚みのある水生植物(マット)です。バスにとっては格好の付き場になっているのは確かですが、アングラー側からすると攻略するのにひと苦労……リーダーレスダウンショットやテキサスリグは、けっこうウエイトアップしても意外と水に落ちていきません。

そんな状況で活躍するのが、クローモーションのノーシンカー・バックスライドセッティングです。3インチながら10gも自重があるので、マット下部にスルスル滑りこんでくれます。滑り込ませたあとは、ラインをマットに預けてリフト&フォール、シェイク等で誘います。自重から来る存在感と水を押すバーツの動きで寄せてバイトさせるイメージです。

特に冷え込む状況では、バスがマット下部に入り込んでしまうことが多いので、出番が増えること間違いなしです。2024トーナメントシーン終盤に開催されたトーナメントでも、今回紹介させていただいた使用方法で、マット下からキロフィッシュを引きずり出しています。

自重があってタックルも強目のモノを合わせられるので、フッキング後の強引なやりとりは病みつきになりますよ。

■小島貴「ネイルウエイトチューン不要の簡単・確実バックスライド」

霞ヶ浦のバスのハイシーズンの主食であるテナガエビやザリガニなどの甲殻類を模した形状だけでなく、ノーシンカー・バックスライドセッティング時のフォール速度や幅、姿勢も含めて、クローモーションは霞ヶ浦のエサそのものと感じます。超高比重で自重もあってキャストもビシビシ決まります。

ただ、一般的なノーシンカーバックスライドワームの場合、甲殻類のいる石の隙間やブッシュの中にキャストする際、ラインの重さが邪魔をして、ワームが奥まで落ちていかないことがあります。そんなときはネイルシンカーを入れて対応するのが一般的ですが、クローモーションならノーシンカーのまま14lbや16lbなどの太めのラインを使用しても、超高比重を生かしスルスルとカバーの中に入ってくれます。

カバーの奥にじっと潜んでいるタフなバスに、ノーシンカーのフォールスピードでしっかりとアプローチできるので、多くの選手が参加するハイプレッシャー下でのトーナメントでもとても効果的。

また、ボートの上で、バランス良くネイルシンカーをセットするのは意外と手間が掛かるので、時間との勝負でもあるトーナメントでは、ノーシンカーで使えるメリットは大きいと思います。

NBCチャプター霞ヶ浦戦では、入れ替わり立ち替わり多くの選手が攻めるような大場所のカバーから貴重なバスを引き出すことができました。そして、年間優勝を獲得することができました。

ネイルシンカーでウエイトを調整するという手間を掛けずに、そのままノーシンカーで使っても、強風もものともせずキャストが決まり、バスの潜むカバーの奥に入っていく……自分が1番気に入っているクローモーションの特徴です。

 
■増田哲「霞ヶ浦のゴンザレス&数々のトーナメントでもお立ち台」

霞ヶ浦でゴンザレスを釣ったのは9月下旬。

このバスを釣る直前に、点在する木枠のジャカゴに0.9gのシンカーを使ったツインテールリンガーのネコリグをキャストして1本釣ったのですが、この魚がフォール中に喰ったため、自重があってより撃ちやすく、スライドフォールでアピールしてくれるクローモーションのノーシンカー・バックスライドセッティングにチェンジ。

狙い通り着底する前にラインが走っていって、縦ストにサスペンドしていたゴンザレスが喰ってくれました。

JB霞ヶ浦 第3戰で3位に入った時は、とにかくシェードを探して撃ちまくる戦略でシャローのブッシュにクローモーションのノーシンカー・バックスライドを入れて、ブッシュから出してきたところで喰ってくれました。

サイズは小さかったのですが、霞ヶ浦では貴重な1本。とてもホッとさせてくれたバスでした。

チャプター霞ヶ浦 第3戰で3位に入った時は、クローモーションのノーシンカー・バックスライドセッティングとバスエネミー3.5インチの哲っちゃんリグでシャローのブッシュを撃ちまくる戦略で釣っていきました。

薄めのカバーに哲っちゃんリグ、濃いめのカバーにクローモーションという使い分けがうまくいった試合でした。

チャプター茨城第4戰で3位に入った時は、本湖東岸エリアのリップラップでノーシンカー・バックスライドセッティングで使用していました。

エビボイルが発生した辺りにキャストすると、着底前にラインが走りフッキング。この日の1本目をキャッチすることができひと安心。その後も集中力を切らさず釣り続けることができました。

ローカルトーナメントJBA 第2戰 小貝川下流の時は、時期的にアフターのバスがフィーディングに入ってくる場所を狙って釣りました。

フラット+ブッシュのエリアで、ブッシュの先端付近にクローモーションのバックスライドセッティングを滑りこませるとフォールで2連発。タイミングがバッチリだったようで、スライドフォールで喰わせることができました。

ローカルトーナメントJBA 第4戰 小貝川下流の時にキャッチした1500gクラスのバスは、バンクにあるアシがへこんでいて半転流が起きる場所を重点的に撃っていきキャッチしました。

へこみ+流木のいかにもいそうな場所に、クローモーションの5gライトテキサスを入れてフォールさせると、プンッと良いバイトが出ました。

■黒田直希「シンカー付きのリグを撃つような密集したブッシュをノーシンカーで」

近年、霞ヶ浦水系のカバー撃ちではノーシンカーリグの出番が多くなっています。その際、ブッシュなどの複雑なカバーでも、奥までしっかり落とすことができるワームを使うことが重要なのは言うまでもありません。

クローモーションは3インチとコンパクトでありながら重量が約10gと超高比重で、形状も後方ボディは弾丸の様な形状をしており、カバーへの貫通性が高く、ノーシンカーリグでは狙うことが難しかった複雑なカバーも、しっかり奥の奥まで落とすことができ、今まで手を付けられなかった魚にもしっかりとアプローチすることができます。

なので、特にオススメしたいシチュエーションとして、普通はリーダレスダウンショットなどを撃つようなブッシュなどの濃いカバーを挙げたいと思います。写真のバスも、普段ならシンカー付きのリグを撃つような密集したブッシュを、上から撃って釣ることができました。

ファーストフォールで喰わない場合は、ロッドティップを軽く3回程リフトさせて、爪の開閉アクション+逃しのアクションを入れて、次のフォールでバイトさせるテクニックもオススメです。

カバーへの貫通力はもちろん、複雑なカバーの中でもバスに気づかせるアクションやピックアップ時のすり抜けの良さなど、カバー撃ちに求められる要素を高次元に兼ね備えた理想的なルアーだと思います。

 
■蛯原英夫「今までのバックスライド系ワームとは違う!」

私自身、開発中から霞ヶ浦のスーパービッグ54センチや小貝川のローカルトーナメントで2連勝など実績多数のクローモーションですが、これらの記事でご覧いただいた様に他のエバーグリーンプロスタッフも数々の結果を残してくれていて、その実力を証明してくれた自信のワームです。

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