2010.08.09 (月)

「関東版サイドステップマジック」 沖田護、TBC2010優勝報告(前編)

みなさんお久しぶりです。エバーグリーンプロスタッフの沖田護です。

利根川で行われたTBC2010第4戦で優勝することができたので報告いたします。
今回はプラクティスでバスを次々に反応させてくれたルアー、サイドステップを紹介します。
関東でも「あのメソッド!?」が劇的に効いたのです。

悪条件の中でも唯一反応させられるメソッド

試合の2週間程前からゲリラ豪雨の影響で利根川は濁りと激しい増水。増水している時はバスが散ってしまうので、プラクティスでは広く探っていったのですが、濁りのためか反応を獲られませんでした。

この状況ならシャローフラットを表層系で狙うのが利根川でのセオリーなのですが、ここまでの濁りでは流石にバスを呼び切れません。シャローカバーにおいても同じ状況で反応なし・・・

しかしながら、このような悪条件の中でも唯一反応させられるメソッドが存在したのです。

それは・・・

「サイドステップマジック・浮き浮きパターン!!」

サトシンさんが琵琶湖でハメているメソッドですが、関東のハイプレッシャーフィールドでも効くとはビックリ! 試合の報告の前に、私なりに感じた利根川水系で効く使用法を少しだけ紹介しますね。サトシンさん、ごめんなさい(笑)

このメソッドを使うのに最も有効なのが縦ストラクチャー。利根川では各水門の壁やテトラ、橋脚、アシ際等があげられます。 その縦ストラクチャーギリギリ、もしくはぶつける勢いでキャスト。キャストはピッチングもしくはショートキャストでも構わないので、よりタイトに正確に決めるのがミソ!


そして、スラックジャーク(ラインがたるんだ状態から鋭く短くジャーク)により15~20cmダイブさせ浮かせる。そしてポーズ。サイドステップが水面に浮いた瞬間に激しく襲い掛かるバイトは、まさにトップウォーターゲーム。

「でも、それならばポッパーでも良いでしょ」と感じている方も多いのでは? いやいや、このホンの少しのダイブと、浮く時にキックバックするのですが、それが抜群に効くのです。ボーンモデルを使用するとキックバックもより激しくなり、かなりネチネチ攻められます。1mの移動距離で5回はアクションできますよ。

正確に撃ち込み細かくアクションさせるにはロッド選択も重要で、ヘラクレス・EGアクションは必要不可欠。

もう1つ必要不可欠なのがフロロカーボンライン(私は14lbを使用)。頭が横を向いた状態で水面に浮いているサイドステップに鋭いジャークを加えると「ジュバッ!」とバブルを発生。強烈にアピールします。

フロロカーボンラインでなければなら ない理由は、ルアーが横向きの状態からジャークしたときにラインが水中に十分沈んでいると、その後をルアーが追いかけて水中に潜っていく(そのときに強烈 なバブルを発生する)のですが、浮力の高いナイロンラインでこれをやると、ルアーが水中に潜らずに水面を滑ったり、空中を飛んでしまったりするためです。

潜って浮くことの凄さ・・・

一度体験したらやみつきですよ。ぜひ潜るトップウォータープラグとして使用してみてくださいね。

さてさて、試合当日の話しに、と思ったのですが長くなりそうなのでまた後日に報告します。

濁りと増水という悪条件のなかでのプラクティスも、サイドステップのパターンを見つけて無事終了。ところが試合当日、待ち受けていたのは予想外のさらなるフィールドコンディションの激変。果たして「サイドステップ・浮き浮きパターン」は通用するのか・・・(つづく)

■タックルデータ
ロッド:ヘラクレス HCSC-62M EGアクション
ルアー:サイドステップ(#N150ボーンN、#N27アユN)
ライン:フロロカーボン 14lb


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