2019.10.25 (金)

小田島悟 W.B.S.最終戦2位&AOY獲得 エッジブレイカーのバックスライドセッティングが大活躍

みなさんこんにちは。エバーグリーンプロスタッフの小田島悟です。

9月14日(土曜日)、15日(日曜日)に霞ヶ浦水系で行われたW.B.S.最終戦で2位に入賞することができ、その結果、今年度W.B.S.のAOY アングラー・オブ・ザ・イヤーを獲得することができました。

応援していただいた皆様、ありがとうございました!

今回は、今年度の初戦からの流れ、そして最終戦の様子を振り返ります。

AOYを射程圏内に捉えた初戦~第4戦 

3月に行われた初戦では、激渋コンディションの中、流入河川のハードボトムをボウワーム5インチネコリグで攻め、2本・2,750gで2位に入賞。好スタートを切ることができました。

4月に行われた第2戦では、風の影響が少ないゴロタやドックのハードボトムをメインにバスエネミー3.5のネイルリグで狙い、3本・2,550gで12位。一昨年は優勝することができた北浦戦。相性が良いと感じていただけに、12位という結果に焦りが……
6月に行われた第3戦・2DAYS初日は霞ヶ浦本湖南岸のシャローカバーメインに攻め、バスエネミー3.5のネイルリグで4本・3,965gとまずまずの手応え。しかし2日目、朝から強風が吹き、初日に手応えを感じていた南岸のシャローカバーを捨てることを余儀なくされる展開に。西浦のシャローカバーを走り回り、なんとか4本・3,710g。結果は、トータル8本・7,675gで6位。必死でしのいだ2DAYSでした。

7月に行われるはずだった第4戦は、荒天のため中止に。このことで、レギュラー戦が全5戦の予定が全4戦での年間争いとなりました。この時点での年間順位は5位。トップとの差は約1キロと、年間優勝(AOY アングラー・オブ・ザ・イヤー)の射程範囲内。気合十分で第5戦・最終戦に挑むことに。

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エッジブレイカーのバックスライドセッティングで手応えあり

プラクティスは2日間行いました。

1日目は9月10日(火曜日)。

数日前に通過した大型台風により、フィールドの状況はそれ以前と激変。水門操作により徐々に減ってきてはいましたが、この時点で平水時より40~50㎝程の増水。

杭やブッシュカバーはところどころなぎ倒され、さらに、全域に酷い濁りが入った厳しい状況。風は強く、この時期定番の北風のち東の風向きでした。

風上にあたる本湖東岸から釣りを開始しましたが、風はともかくとにかく濁りが酷い!もしかして増水パターンでシャロー爆釣? なんてことも考えましたが、結果は全くの「無」。少し前に良かった杭や、巻きの釣りがハマった石積も無反応に……

唯一、最後に寄ったマリーナ近くの石積でツインテールリンガー4.7インチの1.8gネコリグで反応がありましたが、バラし。そうしてプラクティス1日目が終了しました。

2日目は9月12日(木曜日)。

この日は朝から北東の強風。予報ではトーナメント時もこの風向きだったので、今日のプラクティスは当日かなり役立つかも?と思いながら釣りを開始。

水位は少し下がって平水時より30㎝増。水門操作でカレントが発生する北利根川をメインに回ることに。

エッジブレイカー3.6インチのバックスライドセッティングでブッシュやレイダウンなどのカバーを撃っていくと、やはりカレントが良いのかポロポロとバイトあり。

エッジブレイカー3.6インチ・ノーシンカーバックスライドセッティング(フック:がまかつワーム321・#4/0)
着水後のフォールと、ピックアップ直前の水面付近でもバイトがあったので、それをヒントに、【着水 → フォール → 着底 → 逃げるようなイメージで水面付近まで巻き上げる → フワッフワッと数回シェイクして喰わせの間を与える → ピックアップ】という釣り方を試すと、8バイト4フィッシュと手応えあり。

水面付近でフワッフワッとシェイクした時の、頭を左右に振りながらボリュームのあるアームがバタついて水を押すアクションが絶妙で、フォールでアタらなかった後でもこのアクションの時に何度も喰い上げてきました。

また、戻り際に本湖東岸の数ヶ所をチェック。反応こそなかったものの、濁りが緩和されている様子が見受けられ、もう少しすれば状況が良くなりそうな気配を感じつつプラクティスを終了。


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激動の最終戦が開催!

■ トーナメント1日目

天候は曇りのち晴れ。朝からやや強い北西風が吹いていました。プラクティス時の予報から風向きが変わっており、水位は平水時より20センチ増。フライト直前までエリア選択に悩む……

「硬い釣果が望める北利根川」か、「状況が良くなっていればハマるかもしれない本湖東岸」か、まずどちらのエリアに行くかで悩みましたが、ファーストフライトだったため単純に距離が近い本湖東岸から釣りを開始することに。

まずは手前にある石積をジャックハンマー3/8oz + エネミースティック5インチを巻きながら流しつつ、インサイドに進入。

インサイドはプラクティスで反応が良かったエッジブレイカー3.6インチバックスライドセッティングで撃っていき、幸先の良く1本キャッチ! さらに、ペアの方も1本キャッチ。

小移動を繰り返しつつさらにエッジブレイカー3.6インチバックスライドセッティングで撃っていき、移動のたびに追加! エッジブレイカー大活躍! 開始から2時間程、小移動4ヶ所目でリミットメイクに成功。

その後は本湖東岸を温存して北利根川へ。期待したサイズなかなか出ないものの、やはり反応は良く、2時間程で4、5本キャッチ。100g程の入れ替え。

ここでなんとなくひらめいて、サイズアップを狙ってプラクティスでは行っていなかった本湖南岸の浚渫エリアへ。

TGブロー3/8oz + フラップクロー3.3インチで結構粘っていると反応あり。これが、1,500g以上のキッカーフィッシュでしたが、ボート際で無念のフックオフ。

かなり悔やまれましたが、気を取り直してフラップクロー3.3インチの1/2ozキャロライナリグで探ると、程なくキロフィッシュをキャッチ!

だいぶ時間を使ってしまいましたが、この1本の入れ替えで400g程のウェイトアップに成功。

その後、残り2時間は明日のプラクティスを兼ねて見て回り、そこでも数本キャッチはしましたが入れ替えはならず、結果 5本・4,715gで3位。

■ トーナメント2日目

初日3位で迎えた2日目。年間トップを走る選手との差は、さらに引き離され1,900g。残り1日で1,900gの差をとても大きく感じていました。

もちろん諦めた訳ではありませんでしたが、そのおかげで逆にあまり勝ちを意識しすぎず、リラックスして釣りを開始できました。

天候は快晴。北風のち東の風向き。フライトはサードフライト。

朝一は、昨日と同様に本湖東岸にエントリーするも反応なし。取り敢えず1本を取りに北利根川へ。

水色や流れを目視するかぎり前日同様に良い感じに見えるものの、思いのほか渋くノーバイトの時間が続く。

撃ち始めて1時間程したころ待望のバイトがありヒットに持ち込んだものの、ボート際でまさかのフックオフ。

気を取り直して打っていくもアタリが遠い。当初は早めに2、3本取って、本湖に戻ってサイズアップを狙い勝負に出るつもりだったのですが……

だいぶ追い詰められてきていた午前10時。ついにエッジブレイカー3.6インチバックスライドセッティングで1本目! キロフィッシュをキャッチ。

その後も北利根川で粘り、1時間を費やしましたが反応なく、本湖東岸への移動を決意。

なんとしてでも揃えたい! と前日に触らなかったエリアを主体に5ヶ所回って、エッジブレイカー3.6インチバックスライドセッティングで3本追加。この3本の内、最後に釣った600gの魚が年間レースの勝敗を分けることに……

結局、リミットメイクはならず4本 3,780gで終了しましたが、トータル 9本 8,495g・2位という好順位で最終戦を終えることができました。


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大逆転AOY獲得!

さらに、年間トップを走っていた選手が2日目に大きくウエイトを落としたことで1,900gあった大きな差が解消され順位が逆転。4年振り3度目の年間優勝(AOY アングラー・オブ・ザ・イヤー)を獲得することができました!

とはいえその差は僅差で、最後に釣った600gの魚がなければ逆転はありませんでした。本当に、最後の最後まで何が起こるか分からないのがトーナメントの面白さであり怖さでもあります。

状況に合ったベストなタックルを選択すること、そして基本中の基本ですがラインやフックポイントをこまめにチェックすることなど、少しでもミスを減らすための工夫を常に継続したことが功を奏しての年間優勝だったと思います。

ミスを減らすことの大切さは、昨シーズンからW.B.S.だけでなく他団体にもエントリーしている経験からも身に染みて感じています。もちろんどんなに工夫しても完全にミスをなくすことはできませんが、少しでも減らすことができればその「少し」の積み重ねが最終的な結果を大きく左右する今後もその意識をさらに高めていきたいと思います。

応援していただいたみなさん、本当にありがとうございました!

また、最終戦ではエッジブレイカー3.6インチバックスライドセッティングが大活躍してくれました。

みなさんも、フォールでバイトが無くても諦めず、着底後に逃げるようなイメージで水面付近まで巻き上げて魚に思わず追いかけさせ、シェイクで間を与えて喰わせる、という釣り方をぜひ試してみてください。


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タックルデータ

【初戦メインタックル】
[ロッド]ファクト HFAC-66MST
[ライン]バスザイル・マジックハードR 8lb
[ルアー]ボウワーム5インチ(1/32ozネコリグ)

【第2戦メインタックル】
[ロッド]ヘラクレス HCSC-66M-LTS フォースグランディスLTS
[ライン]バスザイル・マジックハードR 12lb
[ルアー]バスエネミー3.5(1/32ozネイルリグ)

【第3戦メインタックル】
[ロッド]ヘラクレス HCSC-66MH-LTS フォースグランディスLTS
[ライン]バスザイル・マジックハードR 14lb
[ルアー]バスエネミー3.5(1/32ozネイルリグ)

【最終戦タックルデータ】
[ロッド]ファクト HFAC-70HST
[ライン]バスザイル・マジックハードR 16lb
[ルアー]エッジブレイカー(ノーシンカーリグ・バックスライドセッティング)

[ロッド]ヘラクレス HCSC-70M-LTS フォースグランディス7LTS
[ライン]バスザイル・マジックハードR 14lb
[ルアー]フラップクロー3.3インチ(1/2ozキャロライナリグ)

[ロッド]ファクト HFAC-511MHST
[ライン]バスザイル・マジックハードR 10lb
[ルアー]TGブロー3/8oz + フラップクロー3.3インチ

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