2018.09.06 (木)

小林知寛 JBⅡ四国 優勝を始めトーナメントで活躍中のチャター系ベイト、ジャックハンマー

みなさんこんにちは。エバーグリーンプロスタッフの小林知寛です。

JBⅡ四国最終戦旧吉野川の優勝を始め、JB旭川 第2戦2位、トップ50第3戦七色ダムではウェイインした魚11本中9本を獲り、今年トーナメントで最も活躍してくれているルアー、それがジャックハンマーです。

今回は、そのジャックハンマーをより効果的に使うためのヒントになればと思い、試合での使用法を簡単に説明させていただきます。

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まず初めに、実際、僕がJBの試合で使っているのはFECO認定を受けるために樹脂タングステンヘッドを採用し、来年の発売を目指してテスト中のプロトタイプです。

ただしこれは、現在すでに市販されているオリジナル・ジャックハンマーの釣れる動きを忠実に再現したモデルなので、これから説明することは、今みなさんが使用されているジャックハンマーにも当てはまると考えていただいて問題ありません。

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ハイプレッシャーや低活性にも強いブレーデッドジグ、ジャックハンマー

扁平ヘッドと硬質ステンレスブレードから生み出される非常に細かくて速いピッチが特徴のジャックハンマーは、プレッシャーに強いタイプのブレーデッドジグ(チャター系ベイト)と言えると思います。

一定スピードで速巻きしてもバランスを崩さないのですが、瞬間的に急激にリールを速く巻くことでチドらせることができます。なので、必要以上にチドってしまいバスに不用意にプレッシャーを掛けてしまうこともなく、ココという場所で狙ってチドらせてリアクションバイトさせることもできます。

また、逆にスローに巻いてもしっかり振動してくれるで、活性の低いバスにも追いつかせる間を持たせたることができるのも強みです。

これらの特性から、ジャックハンマーはトーナメントでも結果を出せる要素が詰まったルアーだと言えます。

そこで重要になるのがトレーラーの選択です。僕の場合は、狙う魚のテンションが高い時=ストレート系、低い時=カーリーテール系と使い分けています。

さらに、ある程度ボリュームがあるものを選ぶことが多いのですが、それはビッグフィッシュを獲るためというのはもちろんですが、その方がチドリを制御し、そのタイミングをよりコントロールしやすくなるからです。

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チドリのタイミングを自分でコントロールして喰わせた旧吉野川&七色ダム戦

ボリュームのあるストレート系ワームをトレーラーにセットした速巻きでチドリのタイミングをコントロールして結果を出したのが、8月の旧吉野川戦と7月の七色ダム戦です。

■旧吉野川戦

旧吉野川戦では、縦のウィードや橋脚等の縦ストに浮いてベイトを狙っているバスを釣りました。

遠くから魚を呼び寄せて釣るのではなく、そこにいる魚を喰わせるためには狙いのスポット以外の場所でチドっても意味ないですし、変な場所でチドらせてしまうと中途半端に魚に追わせてしまい結局は喰わないなんてことにもなりかねません。

なので、ウィードや橋脚の向こう側に投げて速巻きで引いてきて、モノの際でリトリーブ速度を瞬間的に上げて下げることで一瞬チドらせて喰わせるという釣り方を実践していました。

■七色ダム戦

七色ダムでの狙いは岩盤のエグレや張り出しでした。岸と並行に速巻きでストレートに引いてきて、エグレや張り出しの横でキッカケを与えるためチドらせて喰わせていきました。

七色ダムはクリアウォーターなので、手前から何回もチドっていると下手に気づかせて中途半端に追わせてしまったり、魚がビビって口を使わなくなることがあります。また、チドることによって岩に当たりすぎると魚が散ってしまうこともあり、人間から見るといかにも釣れそうなチドリでも、魚にとっては結構プレッシャーに。

でも、そこは動きをコントロールできるジャックハンマー。クリアウォーターのバスを警戒させずに狙って喰わせていくことができました。

また、クリアウォーターではバスが追いかけてくるけど喰わないなんてこともありますが、追ってくるバスの動きを見ながら、リトリーブ速度を変化させてチドらせてリアクションで喰わせるなんていう技も使っていました。

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カバーヒット後の移動距離とスピードを抑えるセッティングで喰わせた旭川ダム戦

一方、カーリーテール系をトレーラーにセットしてスローな釣り方で結果を出せたのが、7月の旭川ダム戦でした。

このときは水が濁っていて、シャローの岩に付いたバスを釣っていきました。

しかし、ただ巻くだけでは喰わないので、岩に当ててリアクションで喰わせる必要がありました。とはいえストレート系のトレーラーではブレーキが掛かりにくく当てた際の飛び跳ねがまだ大きいのと、岩を抜けた後の動きが速く、バスが追いつけない感じでした。

そこで、より抵抗が強くチドリにくいカーリーテール系をトレーラーにセットしてゆっくりと波動で誘いながら、岩に当てて動きに変化を与えつつも、その後の移動距離とスピードを抑えてバスに追いつく間を与える釣り方で結果を出すことができました。

リトリーブ速度の変化でチドらせるのではなく、モノに当てて喰わせのキッカケを与える釣り方です。ここでは、チドらない安定感プラス喰わせの間を持たせられるセッティングがキモでした。

さらに、グラスロッドのヘラクレス・オセロットは、岩に当たった後の派手な飛び跳ねを抑えるための選択でした。

とはいえ旭川ダムでのスローな展開だけでなく、オセロットは旧吉野川や七色ダムでも使っていたロッドで、ジャックハンマー+ストレート系トレーラーにもグッド。グラスロッドのソフトなティップでジャックハンマーの振動が幾分柔らかくなり、ハイプレッシャー下で行われるトーナメントでも魚に警戒心を与えにくい動きを演出できるようになります。

このようにトレーラーのセッティングによって、いろいろなタイプのフィールドに適応する幅の広さを持ったジャックハンマー。

なによりチドリのタイミングをコントロールしやすいので、変にプレッシャーを掛けてしまうこともないですし、プレッシャーが掛かったフィールドでは思い通り仕掛けて喰わせることもできます。なので、トーナメントだけでなくボート、オカッパリを問わず使いやすい!

ジャックハンマーを使う際には、今回説明したことを意識してもらうとさらなる釣果アップにつながると思います。みなさんもジャックハンマーで良い釣りをしてくださいね!
■タックルデータ
[ロッド]ヘラクレス HCSC-68MG オセロット
[ライン]バスザイル・マジックハードR 12lb
[ルアー]ジャックハンマーTG(プロト)3/8oz + ストレート系ワーム、カーリーテール系ワーム

■関連サイト:JB日本バスプロ協会・NBC日本バスクラブ公式サイト


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