2009.10.20 (火)

小林流「ギガンテス、シャワーブローズの使い分け」

みなさんこんにちは。エバーグリーン・プロスタッフの小林知寛です。
今年の「The Hit」ではエバーグリーンから発売されている2つのペンシルベイト、ギガンテスとシャワーブローズで、みなさんにいい釣りをお見せすることができました。この2つのペンシルベイトをどのように使い分けるのか・・・今回は僕の大好きなペンシルベイトの釣りを紹介したいと思います。

ギガンテス、シャワーブローズ共通の特徴は

ギガンテスシャワーブローズ共通の特徴は、とにかく大遠投できるということ。 特に、陸っぱりやクリアウォーターでは、この遠投性能を生かして対岸を狙ったり、プレッシャーを掛けずに釣ることができるので、それだけで簡単に釣れてし まうこともあります。しかし、さらに一歩進んで、それぞれのペンシルの特徴を引き出してやることができれば、もっと釣れるようになります。

そこでまず、ギガンテスは「リアクション系」シャワーブローズは「じらし系」と考えてください。


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■ ギガンテス 鋭い切れ味でリアクションバイトを誘発

ギガンテスには、1回のアクションのスピードが速いという特徴があります。ロッドアクションを掛けた瞬間にトップスピードで鋭くスライドしてくれます。そして、鋭く右にスライドしたかと思った瞬間、今度は左に鋭くスライドするような、鋭い切れ味で「スパッ!スパッ!」と動いてくれます。この鋭い動きでバスのリアクションバイトを誘うのです。

さらに、メタリック系やハデ系のカラーをセレクトすることで、より一層リアクション効果を高めることができます。特にフルメタル(#N88)などのメタリックシルバー系やコットンキャンディー(#54)のようなインサートプレート入りのカラーは素早くスライドアクションさせたとき、一瞬「キラッ!」と光ることで、動きと光のダブルの効果が期待できます。


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■ リアクション効果を引き出すライン操作とは

ロッドはロングキャスト性能、アクションのしやすさ、フッキングパワーのバランスがいいヘラクレス・フォースグランディス。ラインは、フロロカーボンのバスザイルマジックハードEX14lbを使用します。

一般的にトップにはナイロンという方が多いと思いますが、ギガンテスはノンストップで素早く動かし、リアクションで食わせるのでフロロでも問題ありませ ん。それよりも、ロングキャストして、ガンガン動かして誘うので、ナイロンより伸びの少ないフロロのほうが遠距離でのフッキングが決まります。

「The Hit」の陸っぱりロケでは、川の流れをまたいでロングキャストして対岸を狙い、ビッグフィッシュを連発したのですが、こんな状況でギガンテスは強い!

このとき、できるだけラインを水面に着けないようにロッドを立てて、ラインが流れの影響を受けないようにしてアクションさせることが重要です。ラインが流れに乗ってしまうとルアーにキレのある動きを付けられなくなり、ギガンテス得意のリアクションバイトを引き出せないからです。


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■ シャワーブローズ バスをじらす強烈な水押し&ターンアクション

一方、シャワーブローズは、クイックな180度ターンアクションが得意技です。強烈に水を押しながら、少ない移動距離のなかでたくさん首を振らせてバスをじらして誘います。さらに、泡や音、フェザーフックのアピールも加わり、深いレンジのバスを浮かせる力を持っています。

おすすめのカラーはスケルトンチャート(#59)。遠距離でも釣り人からは見やすいチャートバックの一見派手なカラーですが、バスが下から見上げたときはシルエットがぼやけて違和感を与えないクリアボディという、釣り人からは見やすくバスから見るとナチュラルな、僕の実績No1カラーです。


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■ ラインが水を切る位置をコントロールせよ

ロッドは同じくヘラクレス・フォースグランディスを使いますが、ラインはナイロンフレックスハード20lb を使用します。シャワーブローズが威力を発揮するのは、リザーバーの立木や川ならば流れのヨレる水深のあるエリア。水温が下がるこれからの時期にも強い。 そんな状況で、バスをじらすようにポーズを混ぜながらアクションさせるので、フロロではラインが沈んでしまい、きれいにアクションさせられません。

さらに、キレのある強烈な水押し&首振りアクションを出そうとすると、どうしてもラインが水を切る音が出てしまい、バスにプレッシャーを掛けてしまいま す。バスにじっくりルアーを見せるこの釣りで、水切り音はマイナス要素ですが、音を消そうとするとキレのあるアクションが出ない・・・

そこで考え方を変えて、ルアーの近くでラインが水を切らないように、水を切る場所ができるだけ自分寄りになるようにコントロールすると、水切り音でプレッシャーを掛けることが少なくなるのです。それには、キャスト後すばやくロッドを倒し、ラインを手前までしっかり水面につけて、ロッドティップで水面をたたく感じでアクションさせるとうまくいきます。

いずれにしてもペンシルベイトで結果を出すためには、ラインのセレクト、さばき方がとても大切です。ペンシルベイトが苦手という方は、少しだけでも意識して試してみてください。エキサイティングなトップウォーターゲームの世界が待っていますよ。

秋の荒食いシーズンを逃すな!

■タックルデータ
ロッド : ヘラクレス HCSC-66M フォースグランディス
ライン : バスザイルマジックハードEX14lb
ルアー : ギガンテス

ロッド : ヘラクレス HCSC-66M フォースグランディス
ライン : バスザイルフレックスハード20lb
ルアー : シャワーブローズ


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