清水盛三が語る
「世界基準のペンシルベイト、シャワーブローズ」
昨日のバーニング帝国、観てくれましたか? また、今年もシャワーブローズの季節がやって来ました。そこでぜひ読んでもらいたい記事がエバーグリーンHPの「清水盛三が語る 世界基準のペンシルベイト、シャワーブローズ」です。
この記事はシャワーブローズが世に放たれた4年前に、僕が溺愛するこのルアーについて語った記事です。
シャワーブローズは4年前に発売されたルアーやけど、毎年劇的に釣れまくるルアーで、常にフィールドに持って行くルアー。僕がプロデュースするルアーは全てにおいて「永久に釣れ続くルアー」「永久に現役ルアー」を目指している。
バスフィッシング発祥の地、アメリカのメーカーでは30年、40年も売れ続けている(イコール、釣れ続けている)ルアーもあるし、モードルアーもそれを超えるブランドを目指しみんなで頑張っています。
そんなルアーのひとつ、シャワーブローズの記事、ぜひ読み返して下さいね! 新色や新しい写真を追加しています! 読み返すことで、また新たな発見があると思います!
1日で50オーバー×6本!
TVロケで爆発的な破壊力を見せつけたあのルアーがついにデビュー
「えらいルアーをつくってしまいましたね~、シャワーブローズ。」
「取材初登場でいきなり50オーバー6本! しかも日吉ダム。琵琶湖じゃないねんから!」
清水盛三がシャワーブローズに求めたのは、今までのペンシルベイトの常識を超える新ジャンルのペンシルベイト。その設計コンセプト、カラーへのこだわり、タックル&使用法についてモリゾーが語ります。
そして広大なアメリカで戦っている経験を元に状況判断した結果、シャワーブローズがハマると確信を持ってやり続けることに。プリスポーン時期のペンシルベイトって、実はビッグフィッシュを獲れるパターンの1つなんですわ~
で、最終的に1日のロケで50オーバーが6本!
いつも僕が言ってる「トップだからこそ、デカイやつを選んで獲れる」ってこういうことやねん。ホンマ、シャワーブローズだけにデカイのがアタックしてきましたね~
■ ペンシルベイトの常識を変える新ジャンル
みんながこのルアーを見て、いちばんに目に付くところはボディー形状やと思う。「変わった形をしているなぁ」ってよく言われるしね。でもこの形にはすべて意味があるんですよ~
僕が絶対に欲しかったのが、いろいろな動きを出せるペンシルベイト。いろいろな動きが出せるということは、いろいろな状況に対応できるということ。
例えば普通、風が強く水面がざわついているときは、ペンシルベイトではアピールが弱すぎてアカンよね。でもそんなときこそバスの警戒心も薄れ、活性も高くなる。
あとペンシルは、マッディーなところもどちらかと言えば苦手。バスの視覚に訴えかけるルアーやしね。でも普段クリアなリザーバーが雨で濁ったときなんかも、バスの警戒心は薄れる。
だからそんな状況でもアピールできるペンシルベイトが欲しかってん!
今まではそんな状況では、使いにくいペンシルを我慢して無理やり使ったり、実際はペンシルを使いたくても他のルアーに変えたりしていた。ホンマ、ストレスやったなぁ~
でもコイツは、そんなペンシルベイトの常識をも変える、超幅広い適応力を持った、新しいジャンルのルアーなんですわ~
夏の七川ダムでダブルヒット! |
■ ハイレスポンスなボディー、その設計の秘密
ただ一般的に言って、ペンシルベイトはクリアウォーターでの出番が多いやん。
ということはバスにプレッシャーを与えないため絶対的に重要なのが飛距離。で、飛べば飛ぶほど有利。でも、いくら飛んでも遠くで動かなくてはダメやし、遠くで掛からなくてもダメ。
シャワーブローズは、メッチャ大きいタングステンウエイトがボディー最後部に入ってるんで驚異的に飛ぶし、その後方重心バランスのおかげで、バスが出たときに弾き飛ばされにくくもなる。しかも3フック(トリプルフック×3個)なんで掛かりやすくバレにくい。
そんな矛盾を解決するために、コイツはウェイトをテール側に集中させつつも、その部分のボディを太くすることで浮力を持たせ、浮き姿勢を水平に近づけた。これでめちゃくちゃ飛ぶし、めちゃくちゃレスポンスも良くなるんですわ~
さらにテールのフェザーも抵抗になって、少ない移動距離の中でたくさん首を振らせることができる。
例えば、50cm手前に移動する間に5回しか首を振らないペンシル(下図A)と10回首を振るペンシル(下図B)では10回のもののほうが魚を引き付ける力が強いと言ってもいいよね。
逆の見方で、10回首を振らせる間に50cmしか移動しないペンシル(下図B)と1m移動してしまうペンシル(下図A)では50cmのもののほうが魚に食う間を与えやすい。
■ 小さいクチビルの大きな効果
あと目に付くと思うのは、顔の左右に付いたクチビル。こいつは小さいパーツなんやけど大きな意味がある。
内側はポッパーのカップの役割を果たし、前方に水を強く押して継続的に泡をはらんだスピットを出してくれるし、外側は首を振るたびに左右横方向に水を叩く。
このパーツのおかげで、アクションしている間じゅう常に、内外両側、前横両方向に水を動かしアピールし続けている。
■オリジナルビルデザイン |
でも、コイツはただ強くてうるさいだけじゃない。レスポンスがいいということは逆に繊細な操作もしやすいということ。
速い動き、遅い動き、大きいスライド、小さい首振り、大きい音で派手に、静かに地味に、などのいろいろな動きのバリエーションを自在に操ることができるんですわ~
だから1コのルアーで季節、風、光、波などの状態を問わず、いろんなシチュエーションに使える。その幅は今までのペンシルベイトの常識をはるかに超えた、ニューコンセプトペンシルと言ってエエんちゃうかなぁ~
実際、まだまだ秘密はあるけど、ひとつだけ言えることは、1コ1コの機能を個別に考えてもダメやということ。すべての条件が合わさってはじめて、これだけ釣れるルアーができる。
■ モリゾーのカラーへのこだわり
あと僕がメッチャこだわったのがカラー。
特に日吉ダムでハマったパッションオレンジ(#243)という色には、かなりこだわったね。「この色は売れませんよ」と(エバーグリーンの営業から)猛烈に反対されたけど、「絶対に釣れるから絶対に必要やねん!」と言ってつくってもらった。
トップにはリアクション系の派手なカラーが必要やねん。そのわけは、遠い、または深いところのバスに気づかせて追っかけさせて食わせるため。
アクションだけじゃなく、カラーにも寄せる力が必要な状況が必ずある。アメリカではノーシンカーワームのトゥイッチでもオレンジ、ピンクなんかの派手なカラーを使うのは当たり前やしね。
春の日吉ダムではパッションオレンジが爆発! |
でも、ペンシルベイトのオレンジって世の中にはほとんどないやん。そんな、みんなが使わない奇抜な色が効くことがある。それも、クリアなところほど、ハイプレッシャーなときほどね。みんなと同じことをやっててもアカンねん。
もちろん地味な系カラーやシャッド系カラーがいいときもあるので、初回の13色は僕が釣りをするために絶対必要な最低ラインやね。もちろんまだまだ欲しい色はあんねんけど、まずは世界中どこへ行っても釣れるカラーを揃えたよ。(2013年現在は21色をラインナップ)
ほんまにハードルアーのカラーは大事やから、カラーローテーションは絶対に必要。だいたい20~30分おきにローテーションしてやるのがエエね。(『ワイルドハンチ・カラーローテーション』、『フェイス・カラーローテーション』)
■モリゾータックル&アクション
タックルに関しての注意点としてロッドは最低66MHクラス、ヘラクレス・レッドマイスターがベスト。ラインはナイロン20lbクラスを使うこと。
シャワーブローズはホンマに良く飛ぶんで、硬めのロッドと太いナイロンラインを使わないとルアーも動かないし、フッキングもしない。細いラインは伸びるから絶対にダメ。風が強いときは、よりダイレクトにアクションをつけるためPEを使うこともあるくらいやしね。
そして、ロングキャストしたときはロッドを立てて上方向にアクション(ジャーク)させる。
水面にラインがつく量が多すぎると、きれいにアクションしないからね。で、ルアーが手前に来たらロッドを下げて下方向に振る。いずれにしてもロッドティップからルアーまでのラインを一直線にすることが重要やね。
6、7月になり水温が上昇してきたらベストシーズン。夏は高速ジャークが基本。ボイルやスクーリングフィッシュを狙うときなんかは特にね。シイラを釣るような高速引きもいいね。特に水がクリアなときほどルアーだとバレないように超高速で引いてやる。
もちろん秋の荒食いシーズンはいろんなアクションが使えるし、川などの浅いところや温排水にからんだところを、ポーズを入れてスローに狙えば冬でも出る。
それと実際日吉ダムでもあったんやけど、ストライクミスしたときにも、すぐに回収したらダメ。そこでストップさせ少し待ってから、もう1回動かし続けると帰ってきて喰う。あきらめたらあきませんよ~
秋の東条湖では55up! |
それには信じて投げ続けること。みんなもあきらめずに投げ続けて、シャワーブローズ(=めった打ち)してあげてくださいね(笑)
清水盛三オフィシャルサイト「NEVER GIVE UP」
http://www.morizoshimizu.jp/
清水盛三オフィシャルブログ“I HAVE NO LIMIT”
http://ameblo.jp/king-morizo/
■ モリゾー流シャワーブローズ・カラーローテーション
【モリゾーのカラー分類法】
上記はあくまで基本的な分類。状況によっては1色が複数の系統に分類されることもある。
例:#749 チャートコットンキャンディ → ハデ系&メタリック系
例:#260 モリゾーボーン → ハデ系&シャッド系
例:#262 ナチュラルギル → シャッド系&ダーク系
トップウォータールアーの性質上、バスを遠くから寄せる必要があるので、まずは目立つ色から。反応がなければ上記の順にローテーションしていく。反応の多いカラーが見つかれば、その後は同系色で細かくローテーションしていく。
【モリゾーのローテーション実戦例】
水質がクリアな場合の例
1. 水温、水質、天候、光量、ベイトフィッシュ、アピール力などを元に現場で判断。
2. フィールドの空気、雰囲気、ニオイを感じることも大事。
3. ボイルに対してはシャッド系から入ることも。
4. コレというカラーが見つかれば、後はそれでやり抜くのみ。
5. 最後は自分の感覚(勘)を信じること!
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