2018.11.27 (火)

津留崎義孝 秋磯ヒラスズキ攻略 フローティングミノーで大型ヒラスズキを狙う方法を伝授!

こんにちは。エバーグリーンプロスタッフの津留崎義孝です。

秋のヒラスズキシーズン本番です。普通にやっても魚は釣れる時期ですが、釣り方によってある程度サイズを絞れます。

一口に秋といっても、初期は夏パターンを引きずり、後半は冬のパターンが見え隠れするようになりますが、基本的には、ヒラスズキが活動水温の範囲内で、プリスポーンのメスを中心とした群れを形成する時期と言えます。

活動水温の範囲内ということは体が元気で引きが強いということはもちろん、頭も回るということです。つまり、ルアーを見切りやすい傾向。

また、プリスポーンのメスを中心に複数のオスが集まり群れを形成している状態なので、スポットあたりの魚のストック量は増える反面サイズは入り混じります。


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フローティングのルアーを使うべし!

この時期に良い結果を出すコツは、なるべくシンキングよりフローティングのルアーを使うことです。

最近やたらにルアーの飛距離が重視される風潮があり、選択肢に上がりやすいのが、その重さゆえに良く飛ぶシンキングのルアーです。

確かにルアーが魚の口元に届かなければバイトはありえません。それは事実ですが、どうしても遠くのルアーはザーッとした使い方しかできないですし、そもそもヒラスズキの釣りは粗8割方、足場から30m以内の釣りだと私は思います。

まずは近くから丁寧にやるのか?それとも、とりあえず爪先立ち的に遠くに飛ばしてザーッとやってみるか?そこに分岐点があります。

もちろんシンキングは遠浅や広大なポイント等状況によっては選択肢の一つとして必要です。ただ、遠くに飛ぶことをルアー選択の最優先項目とするのは誤りだと言いたいわけです。

まあそこはおき本題に戻りますが、なぜフローティングなのか?

1つ目はこの時期の魚がルアーを見切りやすい傾向の対策として、浮力を利用してルアーを水面付近に通すことができるという点。これにより魚から見えにくい状態を作ることができるので、見切る確率を抑えられます。

2つ目は群れの中から大きい魚が喰う確率を高くするコツである「ゆっくり動かす」「止める」釣り方ができるという点。小さい魚は動き出しが早く、速い動きを好む傾向にある一方、大きい魚は動き出しが遅く、喰うかどうか考える時間も長いので速い動きについてこない傾向。結果として釣り方である程度サイズを絞れます。

3つ目は吸い込みの良さに起因するフッキングの確実さ、ファイト時のバレにくさです。フローティングは基本的にシンキングよりも吸い込みが良いためしっかりとフッキングしやすく、この時期の引きが強い魚とのファイトでも明らかにバレにくい傾向を感じています。

4つ目は3つ目と関連しますがシンキングの同サイズのルアーと比較してより重いフックを付けても動くという点。フローティングによる吸い込みの良さに加えサイズが大きく軸が太いフックを付けることで身かき量が多くなり身切れを軽減。フック伸びによるバレも軽減できます。

要は、シンキングだと釣れない魚をフローティングなら釣れる状況が多く、しかも、サイズもある程度絞れるということです。


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秋ヒラスズキに効くトゥルーラウンドシリーズ

ヒラスズキを狙うことができるルアーの種類はいろいろありますが、特に秋は前述の通り「水面付近をゆっくり釣る」というのがサイズを絞るコツですから、フローティングかつリップの水受けで移動距離を抑えつつゆっくり泳がせることができるミノー・トゥルーラウンドはおすすめのひとつです。

ヒラスズキがルアーのサイズにシビアになる春とは違い、秋はルアーのサイズ的な優劣はあまり考慮する必要はないかと思いますのでトゥルーラウンド115Fの方を軸にすると良いでしょう。トゥルーラウンド94と比べてより大きいフックを付けられる点も評価できます。

ただ、サラシが薄い時は小さいルアーの方が良いことがあるので、トゥルーラウンド94を選択肢に入れてください。その場合、フックはできるだけ大きいものに付け替えた方がいいです。ギリギリ沈むくらいのバランスでOKです。


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大型に効くフローティングミノーの使い方 

具体的にどのように使うかというと

●ダーッと速く引いてきてから手前で止めてゆっくり浮上。
●潜らせてから手前にくるにしたがってロッドを立てていき最終的に水面直下まで持ってきて漂わせる。
●水面~水面直下をイメージ的にはヒラマサのダイビングペンシルの釣りのようにロッドワークでゆっくりとピチャピチャ。

と言う感じです。

サラシが薄い時にトゥルーラウンド94を使う時は、沖目に投げてサラシに入る手前で少し糸ふけを出し、「チョンチョンチョンチョン!」と手前への移動を抑えたショートジャークを入れてその後ゆっくり漂わせています。

サラシが薄い時は大きいルアーへの反応が悪いことがあり小さいルアーを使いますが、反面小さいルアーは魚に見つかりにくかったり興奮させにくかったりするので、そこをジャークで補います。あと小さいルアーは水と一緒に丸呑みされるためか針掛りせずペッと吐き出されやすいのでフッキングは大きいルアー以上にしっかり行います。

まあ使い方は目安程度に考えてください。なんにせよ、なるたけルアーを下(中層側)から上(表層側)に持ってくるようなイメージ、それと大きい魚がライズアップする時間を稼げるゆっくりした使い方が吉です。

■タックルデータ
[ロッド]スピニングロッド11フィート
[ライン]PE2号
[リーダー]ナイロンテーパーリーダー30-70lb
[ルアー]トゥルーラウンド115Fトゥルーラウンド94

フックはカツイチ製YS81に付け換えて使用

トゥルーラウンド115F
標準フックサイズ:フロント#3・リア#3 ➡ フロント#1・リア#1

トゥルーラウンド94
標準フックサイズ:フロント#5・リア#5 ➡ フロント#4・リア#4

[ランディングツール]E.G.グリップSL

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