津留崎義孝 沖縄・大東島ジギング釣行 キハダマグロに有効なジグ形状と誘い方とは……
うふあがり島。大東島のことである。
この島は沖縄からはるか東340㎞に位置し、沖縄諸島や先島諸島のようないわゆる琉球文化圏の島とはやや違う文化を持つ島である。まあ、ここに通って既に10年以上の月日が流れているが、未だ魅力的な島である。
▲南方系の魚種であれば何でも釣れるのでは?というくらい釣れる魚種に富んだ島だ。
福岡空港から那覇空港を経由してやっと到着すると、船長から「5日前にパヤオ全部抜いたよ」と話。大東島の周りでのオフショアフィッシングでは、パヤオ(人工漁礁)周りでの釣果が全体の内で大きな割合を占めることも少なくないので残念ではあるが、まあ仕方ないわけで、自分の釣りを展開するのみである。
結果的には、パヤオに頼らなくても天然のパヤオのような形相の島なので、島の角々の張り出しの沖側でボツボツながら魚は釣れた。
魚はキハダなら20~30キロ、メバチは10キロ前後だ。それが朝はラッシュ状態で日が昇ると落ち着いてくる。つまり朝モタモタしていると釣りあぐねる状態。
釣り方は通常、ジャベリン320gなどのロング系ジグを落として、まあ水深はかなり深いため底には着かないので、魚探の反応を見つつ100~150m程度落としてワンピッチでハイピッチジャークするだけである。
何故ロング?と言われるかもしれないが、とにかく釣れるからという他ない。大東島の周りでは、ショート系ジグよりもロング系ジグの方が明らかに分が良いというのがここ10年試して得た結果だ。
▲今回はほとんど写真を撮らなかったため、参考までに2016年7月に釣行した際のキハダマグロの写真を張り付けておく。この時もジャベリンで良く釣れた。(1枚目写真も2016年7月撮影)
それに、パヤオはまだしも島の近くでジギングしていると恐ろしい勢いでジグがなくなることがある。サワラである。中でも大きいのは電柱位。その猛攻をロング系ジグならテールにトレブルでなんとかしのげる。
ちなみに、今回は新製品のトゥルースピンジグも現地に持ち込んでいた。
通常のジギングで使用するには現在のラインナップだと軽すぎるので、浅いところでピラピラさせてカツオを釣るのに使った。
とはいうものの、今回はこの島の最盛期に来たつもりだったのにイマイチ調子が上がらない状況である。パヤオがないとはいえ、もう少し釣れてもいいはずだ。梅雨中にもかかわらず雨一粒も降ってこない天候が影響しているのだろうか。
極暑な昼間を外して夜間のジギングに切り替える。ポイントの水深は200m程度。底に一旦つけて2、3回シャクルとナワキリがすぐにヒットする。外見は痩せて病気になったバラクーダみたいな感じだが習性はタチウオに極めて近い魚だ。
宿の主人から数本持って帰るようにいわれていたので頑張って巻き上げるわけだが、モタモタしているとそれにバラムツがヒットする。なんというかバラムツのしつこい引きが嫌いである(笑)それでも都合2時間余りでナワキリ12、3匹は上がったので、とりあえず帰港した。
帰りの飛行機の時間の前に宿で「ナワキリの頭汁」がでてきたが、パッとしない釣りの内容と違って鮮明に思い出せるぐらい美味しかった。
▲大東島はショアフィッシングでの釣果も十分期待できる島だが、一度攻めた(攻められた)磯はどうしても一定期間釣れにくくなるため、長期滞在ではショアとオフショアを組み合わせたプランが必要となる。
[ロッド]ポセイドン ハイピッチジャーカー PHPJ410
[ライン]PE 5号
[リーダー]フロロカーボン 30号
[ルアー]ジャベリン 250、320g
トゥルースピンジグ 240g
その他
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