エアリーフリップでヘビキャロ!? 蛯原英夫、W.B.S.2011最終戦・2位入賞報告
みなさんお久しぶりです。エバーグリーンプロスタッフの蛯原英夫です。
W.B.S.2011の最終戦で2位に入賞できましたので報告します。
自 分にとって今シーズンの霞ヶ浦戦は全く良いとこなしで、毎年、年間の上位20名で争われるクラッシック出場すら危うい状態でした(全5戦中4戦消化時点で 24位)。「今まで1度も外したことがないクラッシックへの切符、意地でも外したくない。勝負に出るゲームをしょう!」 そう固く決意。
■ 台風襲来でパターン崩壊
練習では水温も30℃、まだまだサマーパターンが通用しました。流れがある所ではシャワーブローズ、カバーのシェードではキッカーフロッグ、さらに浚渫のヘビーキャロライナの釣りが成立していました。
しかし、試合直前に台風15号が関東地方を直撃。その影響で水温は一気に21℃まで低下。更に水位はどんどん上がって最大で60~70cmまで上昇。これによりトップウォーターでのパターンは崩壊。台風が通り過ぎ一から出直しです。
そして公式練習日、シャローのアシに徐々にキロアップが入ってきているのを確認。メインはクロー系ワームの7gテキサスリグ。
ロッドは普段、この様なカバーにはヘラクレス・ヘラクレスやヘラクレス・エアリーフリップを状況に応じて使い分けているのですが、今回は台風後の濁りがひどくバスの目の前に落とさないと口を使わないことと、急な水温の低下によるショートバイトへの対策としてヘラクレス・ブルーマイスターをセレクト。
ヘラクレスやエアリーフリップより短い ブルーマイスターなら、ショートディスタンスでしっかり狙ったスポットにキャストしやすくなり、さらにH(ヘラクレス、エアリーフリップ)からMH(ブ ルーマイスター)に落としたことでティップが入りやすくもなり、数少ないバイトをモノにする作戦です。
試合まで霞ヶ浦が増水したままなら、アシにグッドサイズのバスがどんどん入ってくるはず。自分の経験上、増水のままなら日に日に良くなると考えました。
公式練習での1,800g。 ショートバイト対策にロッドはブルーマイスターを選択。 |
■ ブルーマイスターをアシ撃ち エアリーフリップをヘビキャロに
【Day1】 そして試合初日、作戦決行。 霞ヶ浦本湖と東浦のなかでプレッシャーの低いアシのみ選んで撃ち続けました。 食いは渋いですが、ミス無く狙いどおりブルーマイスター+クローワーム7gテキサスリグでキロアップ2本とキーパーギリギリを1本。何度か入り直しもしたのですが、その後はノーバイト。 |
そこで最後に、台風前に良かった土浦周辺の浚渫に入り、練習で良かった1m以上のロングリーダーのヘビキャロをキャスト。ロッドには自分が開発に携わったヘラクレス・エアリーフリップ。もともとライトフリップ用としてつくったロッドですが、7フィート5インチという長さがロングリーダーのヘビキャロを大遠投するのにもいい感じ。
その1投目、ハードボトムを感じながらズル引くと「クッ、クッ、クックー」とバイト。こだわりの「吸い込ませるティップ」が気持ち良く「スーッ、スー」と入ってくれます。
さらに、大遠投していたのですが、ここでも7フィート5インチという長さを活かした大きなストロークでスィープに合わせることができ、ガッチリとフッキングに成功。800gのナイスサイズ。ここで初日は終了。4本で3,470g、9位。
■ アシ撃ちで痛恨のミス
【Day2】
戦略的には1日目とほぼ同じでアシ撃ち。初日、帰着後ライブウェルを見ると未消化のザリガニを吐いていたので、「今日もサイズの良いバスはザリガニを捕食しにきているはず、自分の狙いに間違いはない」と確信していました。
1本目は700gでしたが2本目は狙いどおりの1,250g! この日もロッドは普段よりワンランクパワーダウンしたブルーマイスターでしたが、摩擦に強いバスザイル・マジックハードR 16lbで台風で倒れたアシの中からなんとか引き出しました。
2日目もブルーマイスターでのアシ撃ちで 狙い通りキロアップをキャッチしたのだが・・・ |
そして3本目、これも倒れたアシの奥の奥で掛けたのですが、エッジまで出してきたところで「への字」に折れた枯れアシに引っ掛かりバスが宙ぶらりん状態に。確実にキロアップ! エレキで素早く寄ってランディング・・・
が、なんと寸前でバスが外れてしまい、精神的にかなりこたえしばらく釣りにならず・・・
しかし、しばらく色んな事を考えて、こ のままじゃいられないと思い直し、直感的に閃いたのが普段は干上がっているアシ。「増水でザリガニが穴から出てきているはず」 この様なポイントをいくつ かまわり、読みが的中。1,250gと900gの2本を追加しました。あと1本!
■ 残り5分で起死回生の1発
しかし、この後アタリがなくなり帰着までの時間を考えると釣りができるのは残り10分。走りながら考え決断。「プラで釣れていた本湖の浚渫に最後の勝負を賭けよう!」
残り時間は5分、エアリーフリップで ヘビキャロを大遠投。そして・・・エアリーフリップの繊細なティップが「スー」と気持ち良く吸い込まれ、ロングロッドのストロークを活かしたアワセが決ま り上がってきたのは1,100gのバス! 久しぶりに手が震え、ライブウェルに収めたあとに思わず吠えてしまいました!
帰着し計量すると5,100g! 順位を一気に上げ、トータルウェイト8,570gで準優勝することができました。年間成績も10位までジャンプアップでき、クラッシック出場権も獲得。今シーズンのどん底から這い上がれました。
ここまできたからには、クラシックでは狙いにいきたいと思いますので応援よろしくお願いします。
P.S.
ライトフリップ用として開発に携わってきたエアリーフリップで すが、1/2ozヘビーキャロライナリグでもその威力を発揮してくれました。違和感無く「吸い込ますティップ」、遠くからでも確実にフッキングに持ち込め る「力強いバット」、ロングリーダーでも楽々ロングキャストできる「ロングレングス」がヘビキャロにも最適でした。本当にお勧めです。何と言ってもこの長 さで一日中振り続けられる軽さ、ヤバイッスよ。
■タックルデータ 【テキサスリグ用】 ロッド:ヘラクレス HCSC-67MH ブルーマイスター ライン:バスザイル・マジックハードR 16lb ルアー:クローワーム7gテキサスリグ 【ヘビーキャロライナリグ用】 ■関連サイト |
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