しかし、唯一シャローエリアでフラフラとうろつく魚を何匹か目視で確認できたので、試しにバスエネミー 4.5インチのノーシンカーを投げてスイミングさせると、反応はするものの追いきれない感じ……

次はスイミングの距離を短くし、フォールを組み合わせてスローにアクションさせてやると、バイトまではいかないものの、より好反応を示したので「トーナメント当日もスローな感じなのかな……」と思いながら、プラクティスを終了しました。

とはいえ、状況は選手全員同じ。リミットを揃えるのはかなり厳しいはずなので、前日に好反応を示したバスエネミーのノーシンカーを信じて、水深50～70cmのシャローにアシが絡むエリアを撃っていくことにしました。

ただ、前日プラクティスと違ってボートの引き波による濁りも入り出していたので、カラーはチャート・GD/GRをセレクト！

濁りの影響で前日に見えていた魚は確認できないものの、チャートカラーのバスエネミーだけは良く見えます（笑）

でも、この「良く見えること」が重要。特にトーナメントとなると平常心で釣りをするのが難しく、気づいたらルアーを速く動かしすぎていて余計に釣れなくなってしまうということがありますが、ルアーが見えることでスピードをコントロールしやすくなるんです！

このチャートカラーのバスエネミーで、前日に反応が良かったスイミングとフォールを組み合わせて、スローに狙っていくと……待望のファーストフィッシュ！　700gほどでしたが、エリアと釣り方に自信が持てたので、同じエリアを再度流していきます。

しかし、この時すでにスタートから4時間が経過……

すると、ここで待望の風！　とはいってもかなりの微風ですが（汗）

同時に、他の選手の動きが激しくなり、ボートの引き波と風の影響で水が動き始めました！　さらに濁りも増してきたので、魚が障害物に付いたと考え、アントライオン 3.3インチのダウンショットでタイトに杭を狙う釣りにシフト。カラーはもちろんチャート・GD/GR。

するとその狙いが的中し、いきなり1,300gのキッカーフィッシュ！　そして、残り1時間というタイミングでまたしてもキッカーフィッシュの1,200gが入り、リミットメイク達成！

このキッカーフィッシュは、シェイクやリフト後のステイ中、倒れ込む無防備なアクションにバイト！　障害物に付いた魚は比較的釣りやすいんですが、とにかくバイトが出るまで時間が掛かる状況だったので、2種類のツメやヒゲ、触手といった多くのパーツがわずかな水の動きでもナチュラルに動いてくれるアントライオンがハマった感じでした。

そして、この試合ではバスエネミーのノーシンカーにはファクト HFAC-67MHST、アントライオンのダウンショットにはファクト HFAC-66MSTを使用しました。

ファクトシリーズのロッドは、魚の急激な走りや突っ込みにも、ロッドがしっかり曲がって追従し、バラしにくいので、トーナメントでは「あの魚が捕れていたら……」なんてよくある話ですが、そんな方にぜひオススメです！

その後、帰着時間を迎えてウェイイン。結果3本3,214gで3位入賞。

見やすいチャートカラーをセレクトしたことで、速く動きすぎないよう水中のルアーを確認しながらスピードをコントロールし、丁寧に釣りができたこともこの結果に繋がったと思っています。

他にも、見やすいおかげで狙ったスポットへキャストを決めやすいといったメリットがあるチャートカラー。カラーセレクトの1つとして、持っていて損はしないと思います！

［ロッド］ファクト HFAC-66MST
［ライン］バスザイル・マジックハードR 10lb
［ルアー］アントライオン 3.3インチ 5gダウンショットリグ

■関連サイト：JB日本バスプロ協会・NBC日本バスクラブ公式サイト