■ キャロライナリグの超超超スローなズル引きで3位入賞

プラクティスはシャローを中心に進めましたが、水位の低下などでメインパターンにできるかどうか微妙な状態。他の釣りもいろいろと試してみましたがあまりパッとしません。そんな中、唯一気になったのがプラクティスの最後にミドルレンジでキャロライナリグにきた1匹。このエリアとこの魚の印象が強く残った状態で試合を向かえました。

まず大会初日は、シャロー中心の戦 略。しかしプラクティスの結果から3日間シャローはムリと判断し、午後からは水深6ｍ前後のミドルレンジへ。ミドルレンジで多くのエリアを回り、その日の 魚を探していきました。しかし、この日はプラクティスで気になったミドルレンジのエリアには行かずにウェイイン。

2日目はミドルレンジがメインの展開。朝に少しだけシャローをやってから、その後、その日の魚を探しにミドルレンジに移動。プラクティスで気になったエリアもやったのですが、この日はあまりパッとせず、その他何箇所か回りウェイイン。

そして最終日は朝一からミドルレンジに。スタート直前まで迷ったのですが、前日良かったエリアではなくプラクティスの時に気になった場所へ直感的に走っていました。そのエリアで釣り方もバッチリはまり、3位に入賞することができました。

その釣り方とは1.8～2.5gのキャロライナリグのズル引き。しかもただのズル引きではなく、超が3つもつくほどの「超超超スローなズル引き」がハマりました。向かい風だろうが追い風だろうが、エレキワークで常にボトムからシンカーを離さずに、しかも止めずに動かし続けていると躊躇なく食ってくる感じでした。

■ 対スモールマウスに相性の良いロッド、ソルティセンセーション

そしてその釣りで使っていたのが、なんとアジ、メバル用のソルティセンセーション・リンバーティップという6フィート10インチのソリッドティップのロッドでした。実戦投入は今回が初めてでしたが、アジやメバルの釣りは、桧原湖や野尻湖などのスモールマウスバスフィッシングに通じるところもあり、今年のフィッシングショーから気になっていたロッドでした。

その第一印象は、軽い。とにかく軽い。バスロッドではありえない軽さ。（※PSSS-610S 標準自重：60g）

今回のキャロライナリグの釣り方のキ モ、常にボトムにシンカーを付けて動かし続けるためには、ロッドティップをずっと曲げておく必要があります。ティップが曲がった状態ということは「コツコ ツ」とか「グッグッ」などシンカーがボトムに当たっているのを感じながら、そのうえで、スモールマウス独特の「コッ」「グッ」というバイトを感じ取らなけ ればいけないということです。

そこで、ボトムの感覚とスモールマウスのアタリをしっかり聞き分けられるロッドが必要だったのですが、ソルティセンセーションの異常なほどの軽さと細いソリッドティップが、その差を明確に感じ取らせてくれたのです。（むしろアタリが取れすぎるので早アワセしてしまうのをこらえないとダメなくらいでした）

そして小口径ガイドを採用しているので、610という長さにもかかわらず、キャスト時のフィーリングが風を切れるくらいシャープなロッドでもあります。ロングキャストが必須のキャロライナリグにおいてこの感覚は大切です。

も う1つスモールマウスに向いているなと思ったのが、バラシにくいということ。淡水魚ばなれしたスモールマウスの俊敏な動きと、海の魚ならではの俊敏さを持 つアジやメバル（口が弱く身切れしやすいという難しさもある）には通じるところがあると思います。それらの魚を獲るためのロッドならではのベリー～バット の曲がりが、俊敏に動くスモールマウス独特の引きを吸収してくれ、バラシを軽減してくれました。

この試合の後、野尻湖でもスモールマウス相手にソルティセンセーションを試してきましたが、いい釣りができました。桧原湖だけでなくスモールマウスとは相性がいいロッドだと感じています。

■タックルデータ
ロッド：ソルティセンセーション PSSS-610S リンバーティップ
ルアー：3インチワーム 1.8～2.5gキャロライナリグ
ライン：バスザイルマジックハードR 2.5lb（プロト）
リーダー：約80cm バスザイルマジックハードR 2.5lb（プロト）