清水盛三が語る【番外編】 バスマスターエリートシリーズ引退会見&エリートプロからの動画メッセージ
2018年8月のセントローレンスリバー戦をもって17年間に渡るアメリカチャレンジに終止符を打った清水盛三が、去る2018年12月10日、エバーグリーン本社にて引退記者会見を行いました。
清水盛三 バスマスターエリートシリーズ引退会見(要約)
最初にバスマスターのトーナメントに出たいと思ったのは小学生の時。ザ・フィッシングというテレビ番組で、アメリカのバスフィッシングに華々しい競技の世界があると知ってから。その後、日本にもJBTA(現在のJB)というプロ組織があることを知って、まずは日本のバストーナメントの世界に飛び込みました。
幸運にもJBTAで順調に実績を上げることができ、日本ではそれなりのポジションを築くことができました。日本で戦っている間もずっとアメリカのことは頭にありましたが、アメリカに行くためには築き上げたものすべてを捨てる覚悟が必要でした。
というのも、当時は今と違ってインターネットやスマートフォンで海外と簡単につながれる時代ではなかったので、アメリカで経験したことを伝えるためには、実際日本に戻って自分の言葉で伝えるしかなかったのです。
試合で勝つだけでなく「夢と感動を与えられるプロになりたい」そして「日本でもバスフィッシングをもっとおしゃれでかっこよくて誰にでも認められるスポーツにしたい」という大好きなバスフィッシングに対する思いから、できるだけ日本に帰ってきて取材を受けて、アメリカで身につけたことを伝えるというスタンスにこだわりました。特に、僕よりも年下の、未来を担う若い世代の人達に本場のバスフィッシングの凄さを伝えていきたいと思っていました。
そんなアメリカへの挑戦で、世界チャンピオン(アングラーオブザイヤー獲得、クラシック優勝)になるという目標は達成できませんでしたが、2006年のケンタッキーレイク戦で日本人初のトップカテゴリー優勝を飾ることができたのは自分の中では自信になりました。
そのときと同じシーズン、天気も似たような状況で、コールドフロントが通過して暖かくなるにつれて動き出すプリスポーンのビッグフィッシュをクランクベイト、スピナーベイトで固め釣りするという、最も得意とする戦略で臨んだクラシック。「勝とう」ではなく「勝てる」という思いで戦ったにもかかわらず、結果は15位と惨敗。ここから歯車が狂い始めました。
ただ、クラシック後すぐに始まるその年のシーズン戦にはエントリーしていたため、その1年間はトーナメントに出場し、結果的に翌年のクラシック出場権を獲得。そして、そのままの流れで次のシーズンもエントリー。しかし、ガンターズビルの後数年間は、引退の場所、時期を探していたのも事実で、そろそろ自分自身に決着をつける必要があると考え、2018シーズン前の引退宣言となりました。
SNSでダイレクトに、もしくはメディアを通じてたくさんのファンのみなさんから励ましの言葉をいただくことがなければ、もっと前にやめていたと思います。今回の会見にもこんなにもたくさんのメディアが駆けつけてくれ、またカメラの後にはもっと多くの一般の方が応援してくれているというのを感じると、本当に感謝の言葉しかありません。
長かったけど短かったアメリカでの17年間、本当に幸せな競技生活でした。苦しいことも多かったですが、でもその中でも本当にみなさんの支えがありました。本当にありがとうございました。
エリートプロからの動画メッセージ
17年間に渡るアメリカチャレンジを終えて、会見の最後を感謝の言葉で締めくった清水盛三。そんな清水を称える多くのメッセージが、共にバスマスターエリートを戦ったライバル達、バスマスター運営スタッフ、そしてUSエバーグリーンチームメイトから贈られました。
(※動画はページ下部にあります)
②エドウィン・エバース(2016バスマスタークラシック優勝)
③ケビン・バンダム(バスマスタークラッシック優勝6回, アングラーオブザイヤー7回)
⑤デーブ・マーサー(バスマスターエリート・MC)
⑦ジェイコブ・ウィラー(2012フォレストウッドカップ優勝)
⑧ジョーダン・リー(2017, 2018クラシック優勝)
⑩アーロン・マーティンス(2005, 2013, 2015アングラーオブザイヤー)
⑪マイケル・アイコネリ(2003クラシック優勝, 2006アングラーオブザイヤー)
⑬ジェラルド・スウィンドル ⑭バーニー・シュルツ ⑮ジェームス・イーラム ⑯オット・デフォー ⑰セス・ファイダー ⑱ショー・グリズビー ⑲ボビー・レーン ⑳ジェイコブ・パラズニック ㉑デイビー・ハイト ㉒ジェームス・オーバーストリート ㉓ランドール・サープ ㉔ブレット・ハイト ㉕ブレント・エーラー ㉖ジャスティン・ルーカス ㉗グレッグ・ハックニー ㉘ジェイソン・クリスティー ㉙ブレント・チャップマン ㉚フレッド・ルンバニス ㉛アンディー・モンゴメリー ㉜チャド・ピプキンス ㉝ケリー・ジョーダン ㉞ディーン・ロハス ㉟イッシュ・モンロー ㊱ロイ・ホーク ㊲ジョン・モロー ㊳ショーン・ベイリー ㊴ジャレッド・リントナー ㊵クリス・ザルディーン ㊶ジョン・マーレー
『バスマスターエリートを引退する清水盛三へ~競い合ったライバル達からのメッセージ』
この会見をもちまして清水盛三プロは17年間という長期に渡るアメリカチャレンジに一旦区切りをつけることとなりました。今まで温かいご声援をいただきました全ての皆様に厚く御礼申し上げます。
バスマスターエリートシリーズから退きはするものの、本場アメリカのトップカテゴリーを戦い抜いたツアープロとして磨き上げた世界基準のバスフィッシングで、今後の活動の舞台、日本のバスフィッシングを盛り上げるべく走り続ける「世界のモリゾー」の活躍にご期待ください。
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