清水盛三が語るジャークベイト、フェイスのもう1つの使い方
ジャークベイトは冬から春だけのものじゃない。ポストスポーンのバスをハメる強力なポテンシャルを持っているねん。
僕がまだJBのトーナメントに出る前になるけど、神様リック・クランが来日したとき、テレビの番組で琵琶湖で爆発的に釣っているのを見た。
そのときのルアーがフローティングジャークベイトのロングA。で季節は6月。まさにポストスポーンのジャークベイトパターンなんやけど、その意味も知らずに見様見真似でやってみた。そしたら、めちゃくちゃ釣れたんですわ〜
■ スローフローティングに設定した真の意味
その後アメリカで戦うなかで、ポストスポーンの体力のないバスは、ジャークベイトに反応することを経験で学んだ。
だからフェイスを開発しているときにも「ポストスポーンでも使えるセッティングにせなあかん!」と言っていた。日本では「ジャークベイト=春」という固定観念があったけど、早春のパターンとポストスポーンのパターンは違うしね。
もちろんジャークベイトには早春の低水温期のビッグフィッシュパターンもある。ジャークして止めてサスペンドさせて、そのポーズで食わせるパターンやね。
でもフェイスの場合、そこをあえてスローフローティングに設定したことには意味があったねん。
ポストスポーンのパターンではベイトを浮かせることがキモやからね。
基本的には低水温期と同じく、ロッドアクション後のポーズで食わせるんやけど、この時期のバスは、その場でピタッと止まるルアーだと見切ることが多い。でも、フラフラっと逃げるように浮いていくものには、思わず反応してしまうねん。
つまり、サスペンド調整のためだけのスローフローティングではなく、浮かせて釣るためのスローフローティングでもあるということ。
■ 浮かせるためのラインセレクト
そのとき浮かせやすくするために、ルアーの浮力だけでなくラインの力も使ってやるといい。だから、ポストのジャークベイトにはナイロンライン、しかも太いところを使うっていうのがミソになる。
ちなみに僕の場合はナイロン19lb。低水温期には止めて(サスペンドさせて)アタリをとるから比重の高いフロロラインを使う。
でも、ベイトを素早く浮かしていくためには、太いナイロンラインの持つ浮く力を使ってやる必要がある。同じジャークベイトを使っていてもラインセレクトで全然変わるんで、僕はタックルセッティングにはものすごくシビアですよ。
この時期のロッドアクションとしては、ジャークというよりトゥイッチングという感じかなぁ。例えば縦のカバーの近辺でチョコチョコと動かしてやる。大きく動かさなくもていいし、ロッドを上方向にさばくこともあるね。
ポストスポーン〜夏のバスをジャークベイトで攻略するには縦のカバーを意識すること。 |
「チャチャチャ・ポーズ・チャチャチャ・ポーズ」のリズムでアクションさせて、ポーズのときにルアーを「フワァ〜」って浮かせてやると、そのときに食ってくる。
『MORIZO帝国』の柳井原貯水池ロケでは、このジャークベイトを浮かせるパターンでポストスポーンのバスを攻略できたし、ポストスポーンのジャークベイトパターンがあるのは事実。
今まではB.A.S.S.のトーナメントスケジュールの関係で、シーズンオフの冬の取材が多かったけど、今年のようにスケジュールが合えば、日吉ダムのシャワーブローズや今回のフェイスのように、今までとは違うパターンの釣りをじゃんじゃん見せますよ~
■タックルデータ
ロッド : ヘラクレス HCSC-64M マニピュレーター
ライン : ナイロン19lb
ルアー : フェイス
清水盛三オフィシャルサイト「NEVER GIVE UP」
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清水盛三オフィシャルブログ“I HAVE NO LIMIT”
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