2023.02.28 (火)

吉川永遠 ミドストが効かない時は、ジャークベイト「フェイス」

エバーグリーンプロスタッフの吉川永遠(ヨシカワ トワ)です。

2023年も立春を迎えトーメント開幕に向けて準備をしているのですが、まだまだ寒いですね~ でも、これからは三寒四温で少しずつ暖かくなり魚も浮きだすので、中層のミドストで良い釣りができることも増えてきます。とはいえ、三寒の冷え込んだタイミングに当たると、風が強くて荒れることも多く、厳しい状況になりますよね。

そんな状況でぜひ試してもらいたいルアーがあります。それが、ジャークベイト「フェイス」です。ミドストとの面白い関係もわかってきましたので、昨年のチャプター津風呂湖での優勝と河口湖で3kgクラスをキャッチした時の実例を交えて「フェイス」について解説していきたいと思います。

 

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ミドストとジャークベイトの関係

まずは、ミドストの話を少し。僕の考えでは、ミドストで狙うべきバスは捕食モードに入っている個体です。なので、大前提としてベイトがいるスポットや、今はいなくてもベイトが入ってくるスポットで、ミドストの釣りを展開します。

ミドストとは、みなさんご存知のように、ワームの軽量ジグヘッドリグを用い、ラインを張って緩めてを繰り返して中層を漂わせるように泳がせるテクニックです。

なので、三寒のタイミングのような風が強く荒れた天候ではリグの操作が難しく、ノー感じで理想のトレースができなくなってしまいます。最近ではメジャーテクニックになったミドスト。多くのアングラーが実践することからプレッシャーも高く、そんな状況で無理して中途半端な精度でミドストを行っても、バイトに持ち込むのは難しいものです。

そこで登場するのが、ジャークベイト「フェイス」。リップ付きのこのルアーは、ミドストほどシビアなラインスラックコントロールも必要もないため、強風時でもレンジコントロールしやすく、引き感もあり、釣り人の感覚的にもやり切れるルアーと言えます。

さらに、バスは変温動物であるため、急激な冷え込みで水温が下がると動けなくなったり、動けたとしても捕食モードから抜けてしまうことが多いと思っています。たとえ強風でなくても、そんな状況下でいくらミドストで攻めようが、最初に書いたようにバスのモードが違うため、バイトする確率はかなり低くなってしまいます。

ミドストはすでに捕食モードに入っている魚を狙う釣り方で、ナチュラルなミドストではバスのスイッチが入らないと考えています。なので、静と動のメリハリの効いたアクションと強い水押しを発生させられるジャークベイトで、バスの捕食スイッチを強制的に入れてやるのです。

 

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ミドストが効かない時のフェイスの実例

2022年3月に行われたチャプター津風呂湖第1戦は、急激に冷え込んだタイミングで、ミドストが全然機能しない状況でした。しかし、フェイスを使い2本2,200gで優勝することができました。

魚探に移るバスのレンジは5~7m。フェイスにはウエイトシールを貼りサスペンドに調整し、2回ジャークして約3秒ポーズの繰り返しで狙いました。

水を動かしてフラッシングしたフェイスが、ポーズで急に消えたようになり、バスはその正体が気になって見に行く……そして次のジャークで、バスから急に逃げるルアーに本能的にバイト!というイメージです。

潜行レンジは約2mですが、フェイスの強い水押しで、離れたバスにもしっかりアピールして喰い上げさせるパワーを信じてジャーク&ポーズを続けます。

ピックアップするほどの距離にフェイスが来た時でした。完全に捕食スイッチが入っている状態のバスがチェイスしてくるのが見えました。が、ボートまでの距離がなさすぎてバイトに持ち込むことができません。そこですかさずフォローのミドストをキャストすると、バイト。1本目をキャッチ。

これで釣り方はあっていると確信できたので、フェイスのジャーク&ポーズを続行。2本目はしっかりフェイスにバイト。急激な冷え込みと強風により他の選手が苦戦する中、ジャークベイトでディープからバスを引っ張り出して、2本2,200gで優勝することができました。

さらに、10月末の河口湖ジャパンスーパーバスクラシックのプラクティスでは、55cm・3kgはあろうビッグフィッシュをフェイスでキャッチ。

この時も急激に冷え込んだタイミングで、ミドストにはバスが反応を示さない状況でした。そこで、フェイスの捕食スイッチを入れる力を信じて2回ジャークしてポーズを繰り返します。

すると、水深10mの8mラインにいたバスが、2mラインを泳ぐフェイスに襲い掛かりました。上がってきたバスは55cmクラスのビッグフィッシュで、河口湖でもフェイスの威力を体感。ちなみにクラシック本番では、水温が下がったままでしたが安定した状態が続いたため、ミドストの釣りが効いて10位に入賞することができました。

このように、強風や水温低下で、「ミドストがやりにくい、効かない」という時ほど、フェイスが効果的です。風はバスを騙す要素になります。冷え込みはバスの判断能力が鈍る要因にもなります。さらには、フェイスのようにバスを引っ張る力の強いルアーの場合、バスとルアーのレンジ差があればあるほど、バスに見切られにくくなり、釣れる確率が上がるというのも経験から来る事実です。

ミドストで喰わせきれない状況だと感じたら、バスの捕食スイッチを入れるジャークベイト「フェイス」を信じて使ってみてください!

■タックルデータ
[ロッド]フェイズ PCSC-63ML+ レーザーショット
[ライン]バスザイル・マジックハードR 14lb
[ルアー]フェイス

[ロッド]オライオン OCSS-63UL-ST フリーウィル
[ライン]バスザイル・マジックハードR 3lb
[ルアー]ラストエース80F(1/64oz ジグヘッドリグ)

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今からがフェイスのベストシーズン

今年に入り、早くもリザーバーや河川でフェイスによるビッグバスの釣果が出始めています!

福島直城/七川ダム
ルアー:フェイス(#236 クラッシュシルバーシャイナー)
福島直城/紀ノ川
ルアー:フェイス(#125 クラウン)
福島直城/紀ノ川
ルアー:フェイス(#206 ゴーストシャイナー)

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神薗海人/遠賀川
ルアー:フェイス(#125 クラウン)
神薗海人/遠賀川
ルアー:フェイス(#59 スケルトンチャート)

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以下の記事では「フェイスに最適なサスペンドチューン」「フェイスの低水温期カラーセレクト」について解説しているので、ぜひ合わせて読んで釣果アップにつなげてください。

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